スキゾペタロン・ワルケリ 春の花 2013年03月22日 スキゾペタロン・ワルケリはアブラナ科スキゾペタロン属の一年草である。属名の読み方は「シゾペタロン」、種小名の読み方は「ウォーカリ」とするものもある。属名をイヌガラシ属とする記述をネットでは多く見かけたが、スキゾペタロン属(Schizopetalon)がイヌガラシ属(Rorippa)とシノニムという記述は発見できなかったので別属と判断し、そのままスキゾペタロン属とした。原産地はチリである。海辺に近い砂地に生える。草丈は30センチくらいである。葉は羽状に深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。開花時期は3~6月くらいである。花の色は白く、花弁は4枚だが深く切れ込む。花弁の外側は黄緑色である。晴れた日には花弁を巻くようにして閉じてしまうが、曇りや雨の日には花弁を開く。花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。属名の Schizopetalon はギリシャ語の「schizo(裂ける)+petalon(花弁)」からきている。種小名の walkeri はスコットランドの博物学者「ウォーカー(John Walker, 1731-1803)さんの」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Schizopetalon walkeri★切れ込めば花の姿も一変し 仲間は何と首をかしげる花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ナルキッスス・カンタブリクス 春の花 2013年03月21日 ナルキッスス・カンタブリクスはヒガンバナ科スイセン属の多年草である。分類体系によってはユリ科とされる場合もある。原産地はスペインや北アフリカのアルジェリア、モロッコなどである。草丈は10~20センチくらいである。根際から生える葉は細い円柱形である。開花時期は12~3月である。花茎の先に1つずつユニークな形をした白い花を横向きにつける。特徴は漏斗状の副花冠が発達していることである。花びら(花被片)は細い披針形であまり目立たず、ラッパのような副花冠が目に飛び込む。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。変種や園芸品種が多い。属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名からきている。泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出した。種小名の cantabricus はスペインの「カンタブリア州(Cantabria)の」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Narcissus cantabricus★ユニークな花の形が面白く しげしげと見るこれも水仙花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ブルーデージー 春の花 2013年03月18日 ブルーデージーはキク科ルリヒナギク属(フェリキア属)の多年草である。原産地は南アフリカのケープ地方である。和名は瑠璃雛菊(ルリヒナギク)という。草丈は20~60センチくらいである。茎と葉には粗い毛が生えている。葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。葉には厚みがあり艶がある。開花時期は4~6月と9~10月である。花径は4~5センチである。舌状花は青く、筒状花は黄色である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Felicia はドイツのレーゲンズブルグの役人「フェリックス(Herr Felix, 1846没)さん」の名からきている。種小名の amelloides はキク科シオン属の「アメルス種(Aster amellus)に似た」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Felicia amelloides★爽やかな青が和みを呼び寄せる ブルーデージーみなに愛され花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ヒアシンス 春の花 2013年03月16日 ヒアシンスはユリ科ヒアシンス属の多年草である。分類体系によってはヒアシンス科とされる。読み方は「ヒヤシンス」とする場合もある。原産地は西アジアである。16世紀にヨーロッパに渡り、オランダで品種改良が進んだ。原種の色は紫であるが、2000種を超える園芸品種が作り出されたという。日本には江戸時代の末期にフランスからチューリップとともに渡来した。「風信子」「飛信子」などの漢字も充てられている。球根植物で、水栽培でも人気がある。草丈は20~30センチである。根際から生える葉は線形である。開花時期は3月~4月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、赤、桃色、紫色、青、白、淡い黄色などの花をつける。花序径は15~20センチくらいある。花被片は6枚でそり返り、つけ根の部分は合着している。花にはほのかに甘い香りある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。俳句の季語は春である。属名の Hyacinthus はギリシャ神話に登場する青年の名「ヒュアキントス(Hyakinthos)」からきている。この青年が死んでヒヤシンスになったという。種小名の orientalis は「東方の(中近東の)」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Hyacinthus orientalis★春の夢風が運んでヒアシンス 甘い香りがあたりを包み☆ヒアシンス春の陽を浴び香り立つ 紫の色は哀しみ秘めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
マルコミア・マリティマ 春の花 2013年03月15日 マルコミア・マリティマはアブラナ科ヒメアラセイトウ属(マルコミア属)の一年草である。原産地は地中海沿岸地方である。ギリシャやアルバニアの海岸近くに生える。和名は姫紫羅欄花(ヒメアラセイトウ)という。英名はバージニアストック(Virginia stock)である。草丈は15センチから30センチである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は3月から6月くらいである。花径2センチくらいの芳香のある白い4弁花である。咲き進むと花の色はピンクや青紫色に変化していく。花の色はほかに淡い黄色のものなどもある。花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。属名の Malcolmia はイギリス人の園芸家「マルコム(William Malcolm, 1800's)さん」の名からきている。種小名の maritima は「海浜に生える」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Malcolmia maritima★地面から春の温もり受けながら マルコミアの花そっと顔出し花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|