西宮権現平桜(ニシノミヤゴンゲンダイラザクラ) 春の花 2013年04月22日 西宮権現平桜(ニシノミヤゴンゲンダイラザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの1種である。元々の原木である権現平桜(ゴンゲンダイラザクラ)は和歌山県白浜町の熊野神社参道にあったが、戦争中に伐採されてしまった。桜博士の故笹部新太郎氏が絶賛した桜であったという。その実生苗を用いて西宮市植生生産研究センターでバイオ技術を用いて増殖に取り組み、平成5年に開花させたのが本種である。特徴としては、初期の成長が早く、耐潮性に優れている。樹高は5メートルから10メートルである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は4月である。花は白い一重の大輪で、芳香がある。散り際には赤く染まる。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は5月に皇居東御苑で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Nishinomiya-gongendaira'★秘められた歴史紐解く面白さ 長い名前もまた善きかなと花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
手弱女(タオヤメ) 春の花 2013年04月21日 手弱女(タオヤメ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。オオシマザクラ系のサトザクラの1つである。原木は京都の平野神社にある。樹高は5メートルから10メートルである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4月の中旬である。花は中輪の八重咲きで、淡い紅色をしている。花弁数は15枚から20枚である。なお、「手弱女」というのは優美な女性を指す言葉で、対比語に「益荒男(ますらお)」がある。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Taoyame'★なよやかな響きの花だ手弱女は 名づけた人に思いを馳せて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
宝珠(ホウシュ) 春の花 2013年04月20日 宝珠(ホウシュ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。カスミザクラ系の園芸品種で、もともとは新宿御苑にあった。霞桜(カスミザクラ)は北海道から四国にかけて分布し、山桜(ヤマザクラ)に似るがそれよりも標高の高い所に生える。本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、低山や平地に生える。樹高は10メートルから20メートルくらいである。葉は細長い楕円形で、先は尾状に長く伸びる。葉の縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。開花時期は4月の中旬から下旬である。葉が展葉すると同時に開花をする。花の色は淡い紅色で、八重咲きである。花径は45ミリくらいの大輪である。花の様子は奈良八重桜(ナラヤエザクラ)に似ている。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の verecunda は「内気な」という意味である。写真は4月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus verecunda 'Housyu'★新しい桜の花にまた出合う 足を運んだご褒美かもね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
大提灯(オオヂョウチン) 春の花 2013年04月19日 大提灯(オオヂョウチン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。オオシマザクラ系のサトザクラである。かつて桜の名所であった荒川堤由来の桜の1つである。球形の大輪の花が枝先に提灯のようにぶら下がって咲くというのが名の由来である。読み方は「ダイヂョウチン」とするものもある。開花時期は4月の中旬である。蕾は紅色で、花は淡い紅色を帯びる。花弁数は5枚から10枚の半八重咲きである。花弁には波状の皺がある。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Ojochin'★花の宴開きたくなる名前だね 大きな花が豪華に咲いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
秩父紅枝垂(チチブベニシダレ) 春の花 2013年04月18日 秩父紅枝垂(チチブベニシダレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。原木は秩父市荒川地区の清雲寺にある。開山(1446年)時に植えられたと伝えられており、樹齢は600年以上と推定される。県指定の天然記念物とされている。ただし、品種としては紅枝垂(ベニシダレ)と同一と見なすのが主流で、学名も同一である。位置づけとしては枝垂桜(シダレザクラ)の園芸品種とされている。また、撮影地から多摩森林科学園へ提供された個体は紅枝垂(ベニシダレ)にラベルが変更されている。樹高は5メートルから15メートルくらいである。開花時期は4月上旬から中旬である。小輪の一重咲きで、花の色は紅紫色である。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の spachiana はフランスの植物学者「スパック(Edouard Spach, 1801-1879)さんの」という意味である。品種名の Pendula-rosea は「下垂するバラ色の」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus spachiana f. spachiana 'Pendula-rosea'★土地土地に歴史を刻んだ桜あり 名を括るのも学問なれど花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|