アメリカズ・ジュニア・ミス 秋の花 2013年10月02日 アメリカズ・ジュニア・ミス(America's Junior Miss)はバラ科バラ属の落葉低木である。表題は「アメリカの若い淑女」といった意味合いである。フロリブンダ系(Floribunda:FL)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。1964年にアメリカのブーナー(Eugene S. Boerner)によって作出された。樹高は100~150センチくらいである。樹形は木立性である。開花時期は5~11月である。剣弁高芯咲きの半八重である。花の色はピンクである。写真は10月に神代植物公園で撮った。学名:Rosa 'America's Junior Miss'★品のよいピンクの色が芳しい 乙女のような薔薇に溜め息花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
紅頭秋海棠(コウトウシュウカイドウ) 秋の花 2013年10月01日 紅頭秋海棠(コウトウシュウカイドウ)はシュウカイドウ科シュウカイドウ属の常緑多年草である。八重山諸島に分布し、山地の渓流沿いややや湿った林の中などに生える。海外では、台湾、フィリピンにも分布する。「紅頭」は台湾にある発見地の旧島名である。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は40~80センチくらいである。根茎が這って広がる。葉は腎形で長い柄があり、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3~10月くらいである。茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白い花をつける。花びら(花被片)は4枚で、外側の大きな2枚が萼片、内側の小さな2枚が花弁である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Begonia はフランス人でサントドミンゴ島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。種小名の fenicis は地名由来のようだがはっきりしない。写真は8月につくば植物園で撮った。学名:Begonia fenicis★温室の回廊下にほの見える 小さな花にピント合わせて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アロエ・ラウヒイ 秋の花 2013年09月23日 アロエ・ラウヒイはユリ科アロエ属の常緑多年草である。分類体系によってはススキノキ科に分類されることもある。マダガスカルに分布する多肉植物である。本種を基に多くの園芸品種が生まれている。英名はスノーフレーク・アロエ(snowflake aloe)である。本種もワシントン条約で保護され、研究目的以外の輸出入は禁止されている。種小名の読み方はワシントン条約附属書に基づく。このほかに「ラウイ」や「ラウヒー」などの読み方が見られる。草丈は10~15センチくらいである。葉は剣状で、縁に棘がある。葉の色は濃い緑色で、白い斑点が入る。陽光を浴びると葉の色は紫がかったオレンジ色になる。日本での開花時期は秋である。花は穂状につき、黄色ないし黄橙色をした筒状の花である。花被片は6枚、雄しべも6本である。属名の Aloe は、アラビア語の「alloeh(苦味のある)」からきている。葉に苦い汁液があることから名づけられた。種小名の rauhii はマダガスカルの植物の研究者であるドイツ人の「ラウー(Werner Rauh, 1913-2000)さんの」という意味である。写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Aloe rauhii★こじんまりまとまるアロエまたよきと 園芸的な姿に見とれ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
オーシャンブルー 秋の花 2013年09月15日 野朝顔(ノアサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属(イポメア属)の多年草である。本州の伊豆諸島、紀伊半島、小笠原諸島と四国から沖縄にかけて分布し、海岸や道ばたなどに生える。海外では、熱帯から温帯にかけて広く分布する。オーシャンブルー(Ocean Blue)はその園芸品種の1つで代表的な品種である。特徴は、花の色が鮮やかなことである。咲き始めは青紫色で、次第に紫色に変わる。茎は濃い紅紫色で、草丈は10メートル以上になる。葉は心形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁は波打ち、先は尖る。葉には疎らに毛が生える。開花時期は6月から12月くらいである。沖縄では周年開花をする。花径は5センチから8センチくらいで、漏斗状である。花は朝開き、昼にはしぼむ。花の柄には2枚の苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がつく。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。種小名の indica は「インドの」という意味である。写真は9月に富山県中央植物園で撮った。学名:Ipomoea indica 'Ocean Blue'★玄関を派手に彩り垂れ下がる オーシャンブルーに心うきうき花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
犬山椒(イヌザンショウ) 秋の花 2013年09月13日 犬山椒(イヌザンショウ)はミカン科サンショウ属の落葉低木である。本州から九州にかけて分布し、低地の林の中に生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。樹高は1~3メートルくらいである。枝には棘があり、互い違いに生える(互生)。山椒(サンショウ)の場合は、1組ずつ向かい合って生える(対生)。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は長めの楕円形で、縁には細かく先が鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉には悪臭がある。開花時期は8~9月である。雌雄異株である。散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、淡い黄緑色の花をたくさんつける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で3つのブロックからなり、円形で熟すと黒くなる。和名の由来は、葉が「山椒」に似るが役に立たない(「犬」)というところからきている。葉や種子は民間療法で湿布薬とされる。属名の Zanthoxylum はギリシャ語の「Zantho(黄色い)+xilon(木質)」からきている。この属の植物が黄色染料として使われることから名づけられた。種小名の schinifolium は「ウルシ科コショウボク属(Schinus)のような葉の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Zanthoxylum schinifolium★それぞれに生きればいいさそれなりに 犬山椒は風に吹かれて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|