ガシャモク 秋の花 2013年09月03日 ガシャモクはヒルムシロ科ヒルムシロ属の多年草である。本州の利根川水系、琵琶湖の内湖、九州北部に稀に生育する沈水植物で、水中葉しか出さない。海外では、中国にも分布する。透明度の高い水を好むため、水質汚濁の進行で数を減らしている。環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。根茎が泥の中を這い、節から細い根を出す。葉は細長い楕円形である。長さは5~10センチ、幅は15~20ミリくらいである。葉の縁は波打ち、先のほうに細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7~9月くらいである。黄緑色の小さな花が水面に出て咲く。属名の Potamogeton はギリシャ語の「potamos(川)+geiton(近所の)」からきている。種小名の dentatus は「鋭い鋸歯の」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Potamogeton dentatus(Potamogeton lucens subsp. sinicus var. teganumensis)★水草が数を減らしている中で きれいな水が好きならなおに花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR
タバスコペッパー 秋の花 2013年08月31日 タバスコペッパー(tabasco pepper)はナス科トウガラシ属の多年草である。原産地はメキシコである。木立唐辛子(キダチトウガラシ)の仲間の1つである。木立唐辛子(キダチトウガラシ)の原産地はアマゾン川流域の低地とされている。現在では、熱帯から亜熱帯にかけた地域で広く栽培されている。日本でも南西諸島や小笠原諸島で栽培されている。沖縄にある島唐辛子(シマトウガラシ)もこの仲間である。多年草だが、1年もすると茎は木質化を始める。タバスコペッパーはその変種として位置づけられている。本種をもとにマキルヘニー社によってタバスコソースが開発された。また、本種は辛味が特に強く、ヨーロッパに持ち帰られて多数の栽培品種を生むもととなった品種だとされている。草丈は1~2メートルである。葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は8~10月くらいである。花の色は黄緑色である。花冠は5つに裂ける。果実は5~7センチくらいの大きさで、やや丸みがある。果肉が厚く多汁質であるので、乾燥用には不向きとされている。実が赤くなりはじめたら収穫できる。属名の Capsicum はギリシャ語の「kapsa(袋)」からきている。袋状の果実であることから名づけられた。種小名の frutescens は「低木状の」という意味である。変種名の tabasco はメキシコ南東部の「タバスコ州(Estado de Tabasco)」のことである。写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Capsicum frutescens var. tabasco★生の味どんななのかと想像し 触ってみたよタバスコペッパー花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ゴールデンガール 秋の花 2012年12月01日 シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。原産地は地中海沿岸地方、西アジアである。ヨーロッパで品種改良が進められた。日本へは明治時代の末期に渡来した。現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。ゴールデンガールはそうした園芸品種の1つである。久留米市の鹿毛哲郎さんによって作出され、1998年に品種登録されている。草丈は10センチから40センチくらいである。根際から生える葉には長い柄があり、心臓形である。開花時期は10月から3月くらいである。花は茎先に1輪ずつ咲く。花の色は淡いクリーム色で、花弁のつけ根の部分が鮮やかな赤紫色になる。属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。写真は12月に板橋区立熱帯環境植物館で撮った。学名:Cyclamen persicum 'Golden Girl'★めずらしいクリーム色を身にまとい お洒落に決めたゴールデンガール花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
銀嶺(ギンレイ) 秋の花 2012年11月30日 銀嶺(ギンレイ)はバラ科バラ属の落葉低木である。アンソニーはアントニウス(Antonius)を語源とする英語圏の男性名(略称トニー)である。フロリブンダ系(Floribunda:FL)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの小輪である。1990年に京成バラ園芸の鈴木省三さんによって作出された。樹高は80~110センチくらいである。樹形は半横張り性である。花にはよい香りがある。開花時期は5~11月である。花径6~7センチくらいの半剣弁高芯咲きの半八重で、花の色は黄白色である。花弁数は25~30枚くらいである。写真は10月に神代植物公園で撮った。学名:Rosa 'Ginrei'★銀嶺の名にふさわしい花の色 仄かな香りで色香を増して花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
シー・パール 秋の花 2012年11月29日 シー・パール(Sea Pearl)はバラ科バラ属の落葉低木である。別名をフラワー・ガール(Flower Girl)という。フロリブンダ系(Floribunda:FL)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。1964年にイギリスのディクソン(Patrick Dicksen)によって作出された。樹高は100~200センチくらいである。樹形は直立性である。花には微香がある。開花時期は5~11月である。花径8~11センチくらいの半剣弁高芯咲きの半八重である。花の色はピンクである。写真は10月に神代植物公園で撮った。学名:Rosa 'Sea Pearl'★柔らかなピンクの色が愛らしい シーパールの花イギリス生まれ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|