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ネグンド楓(ネグンドカエデ)



ネグンド楓(ネグンドカエデ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
原産地は北アメリカである。
カナダの中西部からアメリカの東部にかけて大西洋岸を中心に分布している。
標準和名はとねりこ葉の楓(トネリコバノカエデ)という。
バットの原材料などに使われるとねりこ(トネリコ)の葉に似ているということでつけられた名である。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
寒冷地向きということで、北海道では街路樹とされている。
また、逸出したものが野生化している。
北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
成長の早い木で、樹高は10~15メートルくらいになる。
葉は3~5枚の羽状複葉で、小葉の形は卵形である。
斑入りの園芸品種「フラミンゴ(Flamingo)」の葉は白い覆輪が入り、桃色を帯びてトリカラーになるものもある。
開花時期は4月である。
雌雄異株である。
葉に先立って花が咲く。
黄緑色をした花弁のない花が垂れ下がって咲く。
結実時期は8~10月である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
実は食用になる。
樹液は、メイプルシロップやメイプルシュガーとして利用される。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の negundo はサンスクリット由来で「3ないし5の数」という意味である。
品種名の flamingo はラテン語の「flamma(炎)」からきている。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
園芸品種の「フラミンゴ」である。
学名:Acer negundo

★寒冷地気にせず育つ元気者
 ネグンド楓の葉は美しく




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タバスコペッパー



タバスコペッパー(tabasco pepper)はナス科トウガラシ属の多年草である。
原産地はメキシコである。
木立唐辛子(キダチトウガラシ)の仲間の1つである。
木立唐辛子(キダチトウガラシ)の原産地はアマゾン川流域の低地とされている。
現在では、熱帯から亜熱帯にかけた地域で広く栽培されている。
日本でも南西諸島や小笠原諸島で栽培されている。
沖縄にある島唐辛子(シマトウガラシ)もこの仲間である。
多年草だが、1年もすると茎は木質化を始める。
タバスコペッパーはその変種として位置づけられている。
本種をもとにマキルヘニー社によってタバスコソースが開発された。
また、本種は辛味が特に強く、ヨーロッパに持ち帰られて多数の栽培品種を生むもととなった品種だとされている。
草丈は1~2メートルである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月くらいである。
花の色は黄緑色である。
花冠は5つに裂ける。
果実は5~7センチくらいの大きさで、やや丸みがある。
果肉が厚く多汁質であるので、乾燥用には不向きとされている。
実が赤くなりはじめたら収穫できる。
属名の Capsicum はギリシャ語の「kapsa(袋)」からきている。袋状の果実であることから名づけられた。
種小名の frutescens は「低木状の」という意味である。
変種名の tabasco はメキシコ南東部の「タバスコ州(Estado de Tabasco)」のことである。
写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Capsicum frutescens var. tabasco

★生の味どんななのかと想像し
 触ってみたよタバスコペッパー




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スピラエア・アルバ・ラティフォリア



スピラエア・アルバ・ラティフォリアはバラ科シモツケ属の落葉小低木である。
原産地は北アメリカである。
カナダのケベック州からアメリカ合衆国のジョージア州にかけて東海岸に分布する。
分類上はスピラエア・アルバの変種とされている。
基本種との違いは葉の幅が広いことである。
ただし、基本種と区別しない考え方もある。
一般名はホワイト・メドウスイート(white meadowsweet)という。
メドウスイートはシモツケの仲間のことである。
樹高は1~2メートルである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月である。
枝先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を密につける。
花びらは5枚で、雄しべが長く突き出る。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Spiraea はギリシャ語の「speira(螺旋)」に由来する。果実が螺旋状になるものがあることから名づけられた。
種小名の alba は「白い」という意味である。
変種名の latifolia は「広葉の」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Spiraea alba var. latifolia

★日本ではまだここでしか出合えない
 花を見つけて笑みのこほれて




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ポットマジョラム



ポットマジョラム(pot marjoram)はシソ科ハナハッカ属の多年草である。
原産地はギリシャ、トルコ、シリア、シシリー島などである。
花薄荷(ハナハッカ:Origanum vulgare)の近縁種である。
学名のオリガヌム・オニテスで表示するものもある。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~9月くらいである。
茎先や葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い唇形の花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
観賞用とされるほか、ドライフラワーなどにも利用される。
また、茎や葉にはハッカに似た香りがあり、料理の香りづけやアロマオイルに利用される。
去痰、駆風などの薬効もある。
花言葉は「実質」である。
属名の Origanum は、ギリシャ語の「oros(山)+ganos(喜び)」からきている。
種小名の onites の由来はまだ調べられていない。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Origanum onites

★純白の花は手招く蝶や蜂
 ニンフ思わすポットマジョラム




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ロシアンセージ



ロシアンセージ(Russian sage)はシソ科ペロフスキア属の落葉小低木である。
原産地はパキスタン、アフガニスタン、イラン、コーカサス地方などである。
草丈は60~130センチくらいである。
枝や葉は灰白色を帯びている。
葉は羽状に深く切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~10月である。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした唇形の花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックかになる。
サルビア類とは属が異なるが、一般名としてセージの名が用いられる。
ミントに似た香りがあり、ポプリに利用される。
属名の Perovskia はロシアの将軍で政治家の「ペロフスキ(V. A. Perovski, 1794-1857)」の名からきている。
種小名の atriplicifolia は「ハマアカザ属(Atriplex)のような葉の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Perovskia atriplicifolia

★涼しげに灰白色を帯びて咲く
 ロシアンセージ夏を乗り越え




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