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栗(クリ)



栗(クリ)はブナ科クリ属の落葉高木である。
北海道から九州にかけて分布し、山野に生える。
また、栽培をされる。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は淡い黄褐色で、老木になると縦に大きな溝が入る。
葉は細長い楕円形で先が尖り、縁には針状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月くらいである。
雌雄同株である。
枝先に白い紐状の雄花をつけ、そのつけ根に緑色の雌花をつける。
花の後にできる実は「いが」に1~3個の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)がくるまれていて、9~10月に熟する。
材は耐久性に優れ、家の土台や橋梁、枕木などに用いられる。
縄文時代の遺跡からも多く出土しており、古代から貴重な食料として栽培されてきた。
花言葉は「満足」である。
属名の Castanea はギリシャ語の「kastaneon(栗)」からきている。
種小名の crenata は「円鋸歯状の」という意味である。
写真は10月と8月につくば植物園で撮った。
写真は6月に三郷市で撮った。
学名:Castanea crenata


★栗の実はこんな形につくのかと
 じっと見つめるただ面白く





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櫟(クヌギ)



櫟(クヌギ)はブナ科コナラ属の落葉高木である。
漢字では「椚」「橡」「櫪」などの文字も充てる。
本州の岩手県・山形県から九州にかけて分布し、平地や低山に生える。
海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。
樹高は15~20メートルくらいである。
樹皮は暗い灰褐色で、縦に割れ目が入る。
葉は細長い楕円形で長さが10~15センチくらいあり、互い違いに生える(互生)。
葉の先は芒状(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)に尖り、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は若葉は黄褐色、生長したものは緑色である。
開花時期は4~5月である。
雌雄同株である。
雄花は黄色くて房状に垂れ下がり、雌花は赤っぽく葉の脇につく。
結実期は9~10月である。
実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、ドングリの1つである。
ほぼ球形で直径は2センチくらいあり、下半分くらいはお椀のような殻に包まれる。
葉は秋には黄葉をする。
材は椎茸(シイタケ)栽培の原木とされたり薪炭材とされる。
万葉集にも出てくる古くからの樹木である。
樹皮を乾燥させたものを生薬で樸そく(ぼくそく)といい、解毒、抗炎作用がある。
花言葉は「穏やかさ」である。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の acutissima は「最も鋭い」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
花の写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Quercus acutissima

★団栗のできる木だとは知ってても
 初めての花ふーんなるほど













楢柏(ナラガシワ)



楢柏(ナラガシワ)はブナ科コナラ属の落葉高木である。
本州の岩手県・秋田県から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。
和名の由来は、ナラの仲間だがカシワに似た葉をつけることからきている。
樹高は10~25メートルくらいである。
樹皮は厚く、不規則な裂け目がある。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
長さが10センチから25センチくらいあり、ブナ科では最大である。
長さ2、3センチの葉柄があるのも特徴である。
葉の質は革質で先は短く尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
裏面には灰白色の星状毛が生える。
開花時期は4月から5月である。
葉の展開と同時に花をつける。
雄花序は枝の下部から垂れ下がる。
雌花序は枝の上部の葉の脇から出て、小さな雌花を数個つける。
実は楕円形の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、秋に熟する。
材は建築、家具、木炭などに利用される。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の aliena は「変わった」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Quercus aliena

★区別するポイントどこと楢柏
 葉っぱを見たり団栗見たり




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桜葉榛の木(サクラバハンノキ)



桜葉榛の木(サクラバハンノキ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉高木である。
本州の岩手県以南と九州の主に太平洋側に分布し、湿地や沢地に生える。
海外では、中国にも分布する。
和名の由来は葉の形が「桜」に似ていることからきている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹高は10~20メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
葉の先は短く尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には艶があり、葉脈に沿って表面が窪む。
開花時期は2~3月である。
雌雄同株である。
葉の展開に先立って赤褐色の花をつける。
雌花序は枝先につき、雄花序は下垂する。
花の後にできる実は卵形の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、秋に熟する。
属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。
種小名の trabeculosa は「横木状の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Alnus trabeculosa

★どこでどう違いができてしまうのか
 桜のような葉っぱに見とれ




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河原榛の木(カワラハンノキ)



河原榛の木(カワラハンノキ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉小高木である。
日本固有種である。
本州の中部地方から九州にかけて分布し、河原に生える。
樹高は5~7メートルくらいである。
樹皮は暗い褐色で皮目(樹皮にあって気孔にかわり呼吸を行う組織)がある。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は2~4月である。
葉の展開に先立って赤褐色の花をつける。
雌雄同株である。
雄花序は棒状で、尾状に垂れる。
雌花序は雄花序の下方に数個ずつ、上向きにつく。
果実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、暗い褐色をした楕円形である。
属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。
種小名の serrulatoides は「セルラタ種(アメリカテリハハンノキ:Alnus serrulata)に似た」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Alnus serrulatoides

★榛の木の仲間もいろいろあるんだね
 葉っぱの違い目で確かめて




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