エンケファラルトス・トリスピノスス 観葉植物 2013年12月17日 エンケファラルトス・トリスピノススはソテツ科オニソテツ属の常緑低木である。分類体系によってはザミア科とされる。原産地は南アフリカの東ケープ地方である。氷河期を生き延びた植物である。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2001)では絶滅危惧II類(VU)に指定されている。樹高1メートルくらいである。葉は羽状複葉で、羽片には大きなぎざぎざ(鋸歯)が2つある。葉の色は銀白色ないし青色を帯びる。雌雄異株である。長い松笠のような形をした雄花の色は淡い黄緑色である。属名の Encephalartos はギリシャ語の「en(中)+kephali(頭部)+artos(パン)」からきている。種小名の trispinosus は「3つの突起のある」という意味である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Encephalartos trispinosus★これもまた氷河時代の生き残り 鬼蘇鉄とは楽しい名前花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
エンケファラルトス・スクラボイ 観葉植物 2013年12月16日 エンケファラルトス・スクラボイはソテツ科オニソテツ属の常緑低木である。分類体系によってはザミア科とされる。原産地はタンザニアで、標高1800~2100メートルの山地の森に生える。1990年にフランス人の学生スクラボさんが発見した。氷河期を生き延びた植物である。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2001)では絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。樹高1メートルくらいである。葉は羽状複葉で、長くて艶があり不規則に捩れる。雌雄異株である。長い松笠のような形をした雄花の色は黄色である。属名の Encephalartos はギリシャ語の「en(中)+kephali(頭部)+artos(パン)」からきている。種小名の sclavoi は発見者であるフランス人の学生「スクラボ(Jean Pierre Sclavo, 1990発見)さんの」という意味である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Encephalartos sclavoi★どれも皆目を奪うほどめずらしく うきうきとしてカメラに収め花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
浜辺葡萄(ハマベブドウ) 秋の花 2013年12月15日 浜辺葡萄(ハマベブドウ)はタデ科ハマベブドウ属の常緑小高木である。原産地はアメリカ合衆国の南部、メキシコ、西インド諸島、ブラジルなどで、海辺や川辺に生える。日本へは明治時代に渡来した。英名はシーグレイプ (sea grape)、ショアグレイプ (shore grape)などである。樹高は5~8メートルくらいである。葉は丸い心臓形で、向かい合って生える(対生)。葉は革質で艶があり、縁は波状になる。雌雄異株である。開花時期は秋である。葉の脇から長さ15センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い花をたくさんつける。花には蜜が多く、甘い香りがする。花の後にできる実は葡萄状の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤紫色に熟する。実は生食にしたり、ジャムやゼリーなどに加工される。樹皮はインクの材料となり、材は細工用とされる。属名の Coccoloba はギリシャ語の「kokkos(液果の)+lobos(莢)」からきている。種小名の uvifera は「葡萄状の」という意味である。写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。学名:Coccoloba uvifera★実や花の姿もいつか見てみたい 丸い葉っぱだ浜辺葡萄は
砥草葉木麻黄(トクサバモクマオウ) 観葉植物 2013年12月09日 砥草葉木麻黄(トクサバモクマオウ)はモクマオウ科モクマオウ属の常緑高木である。原産地はビルマ、ベトナム、マレーシア、南太平洋諸島、オーストラリアなどである。日本へは明治時代の初期に渡来し、小笠原諸島や沖縄諸島で観賞用などとして植栽されている。和名の由来は、薬草の麻黄(マオウ)に似ていて葉が砥草(トクサ)に似た木という意味である。単に木麻黄(モクマオウ)と呼ばれることもある。また、別名を常磐御柳(トキワギョリュウ)ともいう。樹高は10~30メートルくらいである。樹皮は灰褐色で繊維状に剥げる。樹冠は円錐形である。枝は垂れ下がるものが多い。葉は退化しており、節に鱗片葉が輪になって生える(輪生)。開花時期は10月である。雌雄同株である。花の色は淡い緑白色である。雄花序は円柱形で枝先につき、雌花序は球形で枝のつけ根につく。花の後にできる実は木質で楕円形をしており、マツカサ状である。材は建築材、土木用材、燃料材とされる。樹皮は染料となる。属名の Casuarina はラテン語の「casuarius(ヒクイドリ)」からきている。枝葉の様子が似ていることから名づけられた。種小名の equisetifolia は「トクサ属(Equisetum)のような葉の」という意味である。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Casuarina equisetifolia★雑然と見える葉っぱは砥草のよう 変わった木だね何に使うの花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
楓(フウ) 春の花 2013年12月08日 楓(フウ)はマンサク科フウ属の落葉高木である。分類体系によってはフウ科とされる。原産地は台湾や中国の南部である。別名を台湾楓(タイワンフウ)という。日本へは江戸時代の中期に渡来した。現在では街路樹や公園樹として広く植えられている。樹高は10~20メートルくらいである。葉は3つに浅く切れ込み、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。雌雄同株である。開花時期は4月ころである。花は球形をしていて花弁はない。花の色は緑色である。花の後にできる実は球形の集合果でイガ状になる。また、秋には美しく黄葉する。材は建築材として利用される。属名の Liquidambar はラテン語の「liquidus(液体)」とアラビア語の「 ambar(琥珀色)」からきている。樹液の様子から名づけられた。種小名の formosana は「台湾の」という意味である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Liquidambar formosana★あるがまま地に根を下ろす楓の樹の 姿にどこか安堵を覚え花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|