木立狐の孫(キダチキツネノマゴ) 冬の花 2014年01月03日 木立狐の孫(キダチキツネノマゴ)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の多年草である。中国の南部、フィリピン、インドネシア、ニューギニア、インドシナ半島、マレー半島、インド、パキスタンなどに分布する。現地名からきたガンダルサの名で表示するところもある。草丈は80センチから150センチくらいである。茎は木質化し低木状となる。葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の表面には銀緑色や乳白色の線状の紋様が入る。開花時期は12月から5月である。茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色ないし白色の唇形をした花をつける。花には紫色の斑点が入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名の由来は、花穂の形を孫狐のしっぽに見立てたもので、木質化することからつけられた。葉は薬用とされ、気管支炎や喉の感染症、リュウマチなどに薬効がある。ただし、アルカロイドなどを含むので有毒植物でもある。属名の Justicia はスコットランドの植物学者「ジャスティス(James Justice, 1730-1763)さん」の名からきている。種小名の gendarussa はニューギニアでの現地語(gandarusa)からきている。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Justicia gendarussa(syn. Gendarussa vulgaris)★注目を集めているよガンダルサ 病に効くし葉もきれいだね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
玉木麻黄(タマモクマオウ) 観葉植物 2014年01月01日 玉木麻黄(タマモクマオウ)はモクマオウ科モクマオウ属の常緑低木である。原産地はオーストラリア東部のニューサウスウェールズ州、ビクトリア州である。日本では沖縄諸島などで庭園樹や生垣として観賞用に植栽されている。和名の由来は、薬草の麻黄(マオウ)に似ている玉のように美しい木という意味である。樹高は1~3メートルくらいである。葉は退化しており、節に鱗片葉が輪になって生える(輪生)。開花時期は10月である。雌雄同株である。花の色は淡い緑白色である。雄花序は円柱形で枝先につき、雌花序は球形で枝のつけ根につく。花の後にできる実は木質で楕円形をしており、マツカサ状である。属名の Casuarina はラテン語の「casuarius(ヒクイドリ)」からきている。枝葉の様子が似ていることから名づけられた。種小名の nana は「小さい」という意味である。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Casuarina nana(syn. Allocasuarina nana)★美しくまとまりのある姿には 思わずため息和みの景色花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
シェフレラ・ピュックレリ 観葉植物 2013年12月31日 シェフレラ・ピュックレリはウコギ科フカノキ属の常緑小高木である。原産地はマレーシア、インドである。日本では鉢植えの観葉植物とされている。旧学名からきたツピダンサス(Tupidanthus calyptratus)の名で流通している。また、属は異なるがインド八手(インドヤツデ)という流通名も用いられている。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 2.3, 1994)では保全対策依存(CD)に指定されている。樹高は6メートルから9メートルくらいである。葉は手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は長い楕円形で艶がある。小葉の先は鋭く尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は冬から春である。枝先に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、緑白色の小さな花をたくさんつける。花の後にできる実は小さな球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、緑色から黒褐色に熟する。属名の Schefflera はポーランドの医師「シェフラー(J. C. Scheffler, 1722-1811)さん」の名からきている。種小名の pueckleri は人名からきているようだが由来ははっきりしない。ドイツにピュックラーの地名があり、ここからきているかもしれない。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Schefflera pueckleri★ややこしいニックネームに首ひねる こんがらかった原因どこに花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
細葉鬼ザミア(ホソバオニザミア) 観葉植物 2013年12月29日 細葉鬼ザミア(ホソバオニザミア)はソテツ科オニザミア属(マクロザミア属)の常緑小高木である。分類体系によってはザミア科とされる。オニザミア属はオーストラリアに40種くらいが分布する。本種の原産地はオーストラリアのクーインズランド州、ニューサウスウェールズ州である。学名のマクロザミア・ミケリーで表示するものもある。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver.3.1, 2001)では軽度懸念(LC)に指定されている。幹は主に地中生で、樹高は高くて40センチである。葉は羽状複葉で、長さが80~180センチくらいである。小葉の形は幅が狭くて長い線形である。雌雄異株である。雌花も雄花も松笠のような形をしている。属名の Macrozamia はギリシャ語の「macros(大きい)+Zamia(ザミア属)」からきている。種小名の miquelii はオランダ人の植物学者でオーストラリアとインドネシアの植物を研究した「ミケル(Friedrich Anton Wilhelm Miquel, 1811-1871)さんの」という意味である。写真は3月につくば植物園で撮った。学名:Macrozamia miquelii★いろいろな葉っぱがあるね鬼ザミア 伸びる姿は椰子を思わせ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ケラトザミア・パルマソラ 観葉植物 2013年12月28日 ケラトザミア・パルマソラはソテツ科ケラトザミア属の常緑低木である。分類体系によってはザミア科とされる。ケラトザミア属はメキシコや中央アメリカに26種が分布する。属名の読み方は「セラトザミア」とするものもある。原種はほとんどが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに登録されている。本種は詳細は不明だが園芸品種の扱いになっている。本種の原産地はメキシコ南西部のベラクルス州で、海岸に近い森林に生える。樹高は120~180センチくらいである。葉は羽状複葉で、放射状に広がる。葉の質は革質で、小葉の形は線形である。雌雄異株である。雌花も雄花も松笠のような形をしている。属名の Ceratozamia はギリシア語の「keratos(角)+Zamia(ザミア属)」からきている。品種名の Palma Sola は地名からきている。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Ceratozamia 'Palma Sola'★縁薄きケラトザミアが空の下 沖縄の地は神秘に満ちて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|