コレオネマ・プルケルム 春の花 2014年03月17日 コレオネマ・プルケルムはミカン科コレオネマ属の常緑低木である。コレオネマ属は南アフリカに8種が分布する。本種の原産地も南アフリカである。樹高は1~2メートルである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉は多肉質で、柑橘系のよい香りがする。開花時期は2~5月くらいである。花径1センチくらいのピンクの5弁花をたくさんつける。属名の Coleonema はギリシャ語の「koleos(鞘)+nema(糸)」からきている。種小名の pulchrum は「美しい」という意味である。写真は3月につくば植物園で撮った。園芸品種のピンク・ファウンテン(Pink Fountain)である。学名:Coleonema pulchrum★めずらしい花が多くて楽しいよ どこか違った南半球花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
畑山葵(ハタケワサビ) 春の花 2014年03月14日 山葵(ワサビ)はアブラナ科ワサビ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布する。海外では、サハリンにも分布する。西洋わさびと区別するために「本わさび」とも呼ばれている。北海道やサハリンに分布するものは変種の樺太山葵(カフトワサビ:Eutrema japonicum var. sachalinense)として区別する考え方もある。冷涼な気候を好み、全国各地の谷間に生える。また、渓流につくられたわさび田で栽培され、香辛料や漬物として利用されている。畑山葵(ハタケワサビ)は普通の畑や林の中、花壇などで栽培できるもののことである。別名を陸山葵(オカワサビ)という。栽培量は実はこちらのほうが多い。畑で栽培するため根の色が白いが、味はほとんど変わらない。ただし、遺伝的には山葵(ワサビ)と変わりがない。清流でも畑でも、どちらでも育つのである。草丈は30~50センチくらいである。葉は円形ないし心臓形である。葉には長い柄がある。葉は濃い緑色で艶があり、手のひら状に葉脈が走る。開花時期は3~5月くらいである。茎先に白い4弁花をつける。花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。属名の Eutrema はギリシャ語の「eu(良)+trema(穴)」からきている。種子の表面の様子から名づけられた。種小名の japonicum は「日本の」という意味である。写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名としては山葵(ワサビ)と変わりがない。学名:Eutrema japonicum(syn. Wasabia japonica)★畑にも育つわさびがあるという 驚き見れば花愛らしく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エリカ・ケリントイデス 春の花 2014年03月13日 エリカ・ケリントイデスはツツジ科エリカ属の常緑低木である。エリカ属はアフリカやヨーロッパに700種くらいが分布する。本種の原産地は南アフリカ、レソト、スワジランドである。英名はファイアーヒース(fire heath)という。樹高は30~100センチくらいになる。葉は針のようで細い線形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3~4月である。温室では周年開花をする。細い枝先に長い筒状の花を下向きにまとめてつける。花の色は朱赤色のほか桃色、白などがある。花の表面には細かい腺毛(粘着物質を出す毛)が密に生える。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。英名の由来は、山火事のあとによく生えるところからきているという。属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。種小名の cerinthoides は「(ムラサキ科の)キバナルリソウ属(Cerinthe)のような」という意味である。写真は4月に箱根の芦之湯フラワーセンターで撮った。学名:Erica cerinthoides★外は雨だけど炎と燃えて咲く ファイヤーヒースはエキゾチックに花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エリカ・カミッソニス 春の花 2014年03月12日 エリカ・カミッソニスはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。種小名の読み方は「シャミッソニス」とするものもある。エリカ属はアフリカやヨーロッパに700種くらいが分布する。本種の原産地は南アフリカのケープ地方東部である。樹高は50センチくらいである。葉は線形で輪のようになって生える(輪生)。葉の長さは5ミリくらいで、細い毛が生えている。開花時期は12月から4月くらいである。枝先に花径1センチに満たない釣鐘形をしたピンクの花をたくさんつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。種小名の chamissonis はドイツの詩人で植物学者の「シャミッソ(Adelbert von Chamisso, 1781-1838)さんの」という意味である。写真は3月につくば植物園で撮った。学名:Erica chamissonis★鮮やかな花の姿に息を呑む 背は低いけどびっしり咲いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ストロビランテス・アニソフィルス 春の花 2014年03月10日 ストロビランテス・アニソフィルスはキツネノマゴ科イセハナビ属(ストロビランテス属)の常緑半低木である。ストロビランテス属は熱帯アジアやマダガスカルなどに350種くらいが分布する。日本には東南アジア原産だがわが国でも野生化している伊勢花火(イセハナビ:Strobilanthes japonica)が生育するので、属名の和名をイセハナビ属という。本種の原産地はインドのアッサム地方である。樹高は1メートルくらいである。よく枝分かれをする。葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。葉は暗い緑色で艶がある。開花時期は2~5月くらいである。淡い紅紫色をした長さ3センチくらいの漏斗状の花をたくさんつける。花冠の先は5つに裂ける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。流通名を「ランプの妖精」という。属名の Strobilanthes はギリシャ語の「strobilos(球果)+anthos(花)」からきている。球果状の花序といった意味がある。種小名の anisophyllus は「不等の葉を持った」という意味である。写真は2月に新宿御苑で撮った。学名:strobilanthes anisophyllus★薄明かり灯すがごとく花開き ついた名前はランプの妖精花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|