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コレオネマ・プルケルム



コレオネマ・プルケルムはミカン科コレオネマ属の常緑低木である。
コレオネマ属は南アフリカに8種が分布する。
本種の原産地も南アフリカである。
樹高は1~2メートルである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉は多肉質で、柑橘系のよい香りがする。
開花時期は2~5月くらいである。
花径1センチくらいのピンクの5弁花をたくさんつける。
属名の Coleonema はギリシャ語の「koleos(鞘)+nema(糸)」からきている。
種小名の pulchrum は「美しい」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
園芸品種のピンク・ファウンテン(Pink Fountain)である。
学名:Coleonema pulchrum

★めずらしい花が多くて楽しいよ
 どこか違った南半球




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畑山葵(ハタケワサビ)



山葵(ワサビ)はアブラナ科ワサビ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布する。
海外では、サハリンにも分布する。
西洋わさびと区別するために「本わさび」とも呼ばれている。
北海道やサハリンに分布するものは変種の樺太山葵(カフトワサビ:Eutrema japonicum var. sachalinense)として区別する考え方もある。
冷涼な気候を好み、全国各地の谷間に生える。
また、渓流につくられたわさび田で栽培され、香辛料や漬物として利用されている。
畑山葵(ハタケワサビ)は普通の畑や林の中、花壇などで栽培できるもののことである。
別名を陸山葵(オカワサビ)という。
栽培量は実はこちらのほうが多い。
畑で栽培するため根の色が白いが、味はほとんど変わらない。
ただし、遺伝的には山葵(ワサビ)と変わりがない。
清流でも畑でも、どちらでも育つのである。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は円形ないし心臓形である。
葉には長い柄がある。
葉は濃い緑色で艶があり、手のひら状に葉脈が走る。
開花時期は3~5月くらいである。
茎先に白い4弁花をつける。
花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。
属名の Eutrema はギリシャ語の「eu(良)+trema(穴)」からきている。種子の表面の様子から名づけられた。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名としては山葵(ワサビ)と変わりがない。
学名:Eutrema japonicum(syn. Wasabia japonica)

★畑にも育つわさびがあるという
 驚き見れば花愛らしく




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エリカ・ケリントイデス



エリカ・ケリントイデスはツツジ科エリカ属の常緑低木である。
エリカ属はアフリカやヨーロッパに700種くらいが分布する。
本種の原産地は南アフリカ、レソト、スワジランドである。
英名はファイアーヒース(fire heath)という。
樹高は30~100センチくらいになる。
葉は針のようで細い線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~4月である。
温室では周年開花をする。
細い枝先に長い筒状の花を下向きにまとめてつける。
花の色は朱赤色のほか桃色、白などがある。
花の表面には細かい腺毛(粘着物質を出す毛)が密に生える。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
英名の由来は、山火事のあとによく生えるところからきているという。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の cerinthoides は「(ムラサキ科の)キバナルリソウ属(Cerinthe)のような」という意味である。
写真は4月に箱根の芦之湯フラワーセンターで撮った。
学名:Erica cerinthoides

★外は雨だけど炎と燃えて咲く
 ファイヤーヒースはエキゾチックに




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エリカ・カミッソニス



エリカ・カミッソニスはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。
種小名の読み方は「シャミッソニス」とするものもある。
エリカ属はアフリカやヨーロッパに700種くらいが分布する。
本種の原産地は南アフリカのケープ地方東部である。
樹高は50センチくらいである。
葉は線形で輪のようになって生える(輪生)。
葉の長さは5ミリくらいで、細い毛が生えている。
開花時期は12月から4月くらいである。
枝先に花径1センチに満たない釣鐘形をしたピンクの花をたくさんつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の chamissonis はドイツの詩人で植物学者の「シャミッソ(Adelbert von Chamisso, 1781-1838)さんの」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Erica chamissonis

★鮮やかな花の姿に息を呑む
 背は低いけどびっしり咲いて




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ストロビランテス・アニソフィルス



ストロビランテス・アニソフィルスはキツネノマゴ科イセハナビ属(ストロビランテス属)の常緑半低木である。
ストロビランテス属は熱帯アジアやマダガスカルなどに350種くらいが分布する。
日本には東南アジア原産だがわが国でも野生化している伊勢花火(イセハナビ:Strobilanthes japonica)が生育するので、属名の和名をイセハナビ属という。
本種の原産地はインドのアッサム地方である。
樹高は1メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉は暗い緑色で艶がある。
開花時期は2~5月くらいである。
淡い紅紫色をした長さ3センチくらいの漏斗状の花をたくさんつける。
花冠の先は5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
流通名を「ランプの妖精」という。
属名の Strobilanthes はギリシャ語の「strobilos(球果)+anthos(花)」からきている。球果状の花序といった意味がある。
種小名の anisophyllus は「不等の葉を持った」という意味である。
写真は2月に新宿御苑で撮った。
学名:strobilanthes anisophyllus

★薄明かり灯すがごとく花開き
 ついた名前はランプの妖精




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