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畑山葵(ハタケワサビ)



山葵(ワサビ)はアブラナ科ワサビ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布する。
海外では、サハリンにも分布する。
西洋わさびと区別するために「本わさび」とも呼ばれている。
北海道やサハリンに分布するものは変種の樺太山葵(カフトワサビ:Eutrema japonicum var. sachalinense)として区別する考え方もある。
冷涼な気候を好み、全国各地の谷間に生える。
また、渓流につくられたわさび田で栽培され、香辛料や漬物として利用されている。
畑山葵(ハタケワサビ)は普通の畑や林の中、花壇などで栽培できるもののことである。
別名を陸山葵(オカワサビ)という。
栽培量は実はこちらのほうが多い。
畑で栽培するため根の色が白いが、味はほとんど変わらない。
ただし、遺伝的には山葵(ワサビ)と変わりがない。
清流でも畑でも、どちらでも育つのである。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は円形ないし心臓形である。
葉には長い柄がある。
葉は濃い緑色で艶があり、手のひら状に葉脈が走る。
開花時期は3~5月くらいである。
茎先に白い4弁花をつける。
花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。
属名の Eutrema はギリシャ語の「eu(良)+trema(穴)」からきている。種子の表面の様子から名づけられた。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名としては山葵(ワサビ)と変わりがない。
学名:Eutrema japonicum(syn. Wasabia japonica)

★畑にも育つわさびがあるという
 驚き見れば花愛らしく




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