リッチフィールド・エンジェル 秋の花 2014年11月01日 リッチフィールド・エンジェル(Lichfield Angel)はバラ科バラ属の落葉低木である。2006年にイギリスのデビッド・オースチン(David Austin)によって作出された園芸品種である。(薔薇図鑑参照)読み方はレッチフィールド・エンジェルとするものもある。イングリッシュローズ(English Rose:ER)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。樹高は120~250センチくらいである。樹形は半つる性である。開花時期は5~11月である。カップ咲きの八重で、俯き気味に咲く。花の色はアプリコット色からクリーム色である。花弁数は40枚くらいで、花径は8センチくらいである。花の香りは軽い。属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。園芸品種名の Lichfield Angel はイギリスのリッチフィールド大聖堂の石版画に描かれた天使からきている。写真は10月にぐんまフラワーパークで撮った。学名:Rosa 'Lichfield Angel' ★垂れ下がる大輪なんだか重そうだ 優しい色に歴史を感じて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
宮古島蔓豆(ミヤコジマツルマメ) 秋の花 2014年10月22日 宮古島蔓豆(ミヤコジマツルマメ)はマメ科ダイズ属(グリキネ属)の蔓性一年草である。グリキネ属はオーストラリアから東アジアにかけて20種くらいが分布する。代表種は大豆(ダイズ)で、属名の和名もダイズ属という。本種は日本固有種である。沖縄県の宮古島や石垣島に分布し、海岸近くの道ばたや荒れ地に生える。澎湖蔓豆(ボウコツルマメ)の近縁種で、そこから分化したものと考えられている。環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は20~30センチである。茎は細くて地面を這い、微毛が疎らに生える。葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。小葉は楕円形で、裏面には毛が生える。開花時期は8~9月くらいである。葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの青紫色をした蝶形の花を数輪つける。花の後にできる実は長さ2センチくらいの扁平な豆果(莢の中に種子が入るもの)で、中には5個くらいの種子が入っている。属名の Glycine はギリシャ語の「glycys(甘い)」からきている。大豆の味からつけられた名である。種小名の koidzumii は日本の植物分類学者「小泉源一(こいずみ・げんいち, 1883-1953)さんの」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Glycine koidzumii★沖縄へ行けばまだまだいろいろな 花があるなと思いを馳せて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
デンドロビウム・ビオラケオフラベンス 秋の花 2014年10月18日 デンドロビウム・ビオラケオフラベンスはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。デンドロビウム属は東南アジアやオーストラリアなどに1200種くらいが分布する着生種である。属名の読み方はデンドロビュームとするものもある。日本にも石斛(セッコク)などが分布し、属名の和名をセッコク属という。本種の原産地はニューギニア島の西部である。熱帯雨林の岩の上に生える着生種である。草丈は50~200センチくらいである。葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は秋から冬である。長さ30~60センチの花茎を伸ばし、総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をつける。花径は4~6センチくらいあり、花の色は黄緑色である。花弁の縁は濃い色になり、真ん中は白っぽい。唇弁には紅紫色の筋模様が入る。花はよい香りがする。属名の Dendrobium はギリシャ語の「dendron(樹)+ bios(着生)」からきている。種小名の violaceoflavens は「紅紫色の淡い黄色の」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Dendrobium violaceoflavens★熱帯の森に育ったその証 ここを見てよと唇染めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
這い耳形羊歯(ハイミミガタシダ) 観葉植物 2014年10月12日 這い耳形羊歯(ハイミミガタシダ)はヒメシダ科ヒメシダ属(テリプテリス属)の常緑多年草である。テリプテリス属は世界に900種くらいが分布する。日本にも姫羊歯(ヒメシダ)などが分布し、属名の和名をヒメシダ属という。本種の原産地は福岡県、鹿児島県である。しかし、1981年を最後に現存が確認されていない。環境省のレッドデータリスト(2012)では野生絶滅(EW)に登録されている。海外では、中国の南西部からヒマラヤにかけて分布する。根茎は長く横に這い、やや間隔をおいて葉をつける。全体に毛が生えている。葉柄は長さが10センチから30センチくらいで、下部には鱗片がある。葉身は長い楕円形で長さは100センチくらいあり、2回羽状に裂ける。胞子嚢群は裂片の縁と中肋の中間につく。形は円形か楕円形で、包膜はない。属名の Thelypteris はギリシャ語の「thelys(女性の)+pteris(シダ)」からきている。種小名の aurita は「耳を持つ」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Thelypteris aurita★屋久島がその故郷であると聞き 原始の森に思いを馳せて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
デンドロビウム・スミリアエ 秋の花 2014年10月09日 デンドロビウム・スミリアエはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。デンドロビウム属は東南アジアやオーストラリアなどに1200種くらいが分布する着生種である。園芸品種もたくさん作出されている。属名の読み方はデンドロビュームとするものもある。日本にも石斛(セッコク)などが分布し、属名の和名をセッコク属という。本種の原産地はオーストラリア北東部のクイーンズランド州とニューギニア島とである。標高600メートルまで低地の森の樹木や岩に着生する。英名をザ・ボトルブラシ・オーキッド(The Bottlebrush Orchid)という。草丈は40~100センチくらいである。葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)だが、開花時期には落葉する。開花時期は秋から冬で、開花期間は長い。長さ20センチくらいの花茎に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ブラシ状にたくさんの花をつける。花径は2センチから3センチで、花の色は黄白色である。唇弁の先は濃い緑色になる。属名の Dendrobium はギリシャ語の「dendron(樹)+ bios(着生)」からきている。種小名の smilliae はオーストラリア人のラン愛好家「スマイリー(E.J.Smillie, 1800's)さんの」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Dendrobium smilliae★ブラシの木思わすような蘭の花 スマイリーの名もどこか愉快で花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|