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リッチフィールド・エンジェル



リッチフィールド・エンジェル(Lichfield Angel)はバラ科バラ属の落葉低木である。
2006年にイギリスのデビッド・オースチン(David Austin)によって作出された園芸品種である。(薔薇図鑑参照)
読み方はレッチフィールド・エンジェルとするものもある。
イングリッシュローズ(English Rose:ER)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。
樹高は120~250センチくらいである。
樹形は半つる性である。
開花時期は5~11月である。
カップ咲きの八重で、俯き気味に咲く。
花の色はアプリコット色からクリーム色である。
花弁数は40枚くらいで、花径は8センチくらいである。
花の香りは軽い。
属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。
園芸品種名の Lichfield Angel はイギリスのリッチフィールド大聖堂の石版画に描かれた天使からきている。
写真は10月にぐんまフラワーパークで撮った。
学名:Rosa 'Lichfield Angel'

★垂れ下がる大輪なんだか重そうだ
 優しい色に歴史を感じて




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宮古島蔓豆(ミヤコジマツルマメ)



宮古島蔓豆(ミヤコジマツルマメ)はマメ科ダイズ属(グリキネ属)の蔓性一年草である。
グリキネ属はオーストラリアから東アジアにかけて20種くらいが分布する。
代表種は大豆(ダイズ)で、属名の和名もダイズ属という。
本種は日本固有種である。
沖縄県の宮古島や石垣島に分布し、海岸近くの道ばたや荒れ地に生える。
澎湖蔓豆(ボウコツルマメ)の近縁種で、そこから分化したものと考えられている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20~30センチである。
茎は細くて地面を這い、微毛が疎らに生える。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は楕円形で、裏面には毛が生える。
開花時期は8~9月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの青紫色をした蝶形の花を数輪つける。
花の後にできる実は長さ2センチくらいの扁平な豆果(莢の中に種子が入るもの)で、中には5個くらいの種子が入っている。
属名の Glycine はギリシャ語の「glycys(甘い)」からきている。大豆の味からつけられた名である。
種小名の koidzumii は日本の植物分類学者「小泉源一(こいずみ・げんいち, 1883-1953)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Glycine koidzumii

★沖縄へ行けばまだまだいろいろな
 花があるなと思いを馳せて




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デンドロビウム・ビオラケオフラベンス



デンドロビウム・ビオラケオフラベンスはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。
デンドロビウム属は東南アジアやオーストラリアなどに1200種くらいが分布する着生種である。
属名の読み方はデンドロビュームとするものもある。
日本にも石斛(セッコク)などが分布し、属名の和名をセッコク属という。
本種の原産地はニューギニア島の西部である。
熱帯雨林の岩の上に生える着生種である。
草丈は50~200センチくらいである。
葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は秋から冬である。
長さ30~60センチの花茎を伸ばし、総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をつける。
花径は4~6センチくらいあり、花の色は黄緑色である。
花弁の縁は濃い色になり、真ん中は白っぽい。
唇弁には紅紫色の筋模様が入る。
花はよい香りがする。
属名の Dendrobium はギリシャ語の「dendron(樹)+ bios(着生)」からきている。
種小名の violaceoflavens は「紅紫色の淡い黄色の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Dendrobium violaceoflavens

★熱帯の森に育ったその証
 ここを見てよと唇染めて




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這い耳形羊歯(ハイミミガタシダ)



這い耳形羊歯(ハイミミガタシダ)はヒメシダ科ヒメシダ属(テリプテリス属)の常緑多年草である。
テリプテリス属は世界に900種くらいが分布する。
日本にも姫羊歯(ヒメシダ)などが分布し、属名の和名をヒメシダ属という。
本種の原産地は福岡県、鹿児島県である。
しかし、1981年を最後に現存が確認されていない。
環境省のレッドデータリスト(2012)では野生絶滅(EW)に登録されている。
海外では、中国の南西部からヒマラヤにかけて分布する。
根茎は長く横に這い、やや間隔をおいて葉をつける。
全体に毛が生えている。
葉柄は長さが10センチから30センチくらいで、下部には鱗片がある。
葉身は長い楕円形で長さは100センチくらいあり、2回羽状に裂ける。
胞子嚢群は裂片の縁と中肋の中間につく。
形は円形か楕円形で、包膜はない。
属名の Thelypteris はギリシャ語の「thelys(女性の)+pteris(シダ)」からきている。
種小名の aurita は「耳を持つ」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Thelypteris aurita

★屋久島がその故郷であると聞き
 原始の森に思いを馳せて




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デンドロビウム・スミリアエ



デンドロビウム・スミリアエはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。
デンドロビウム属は東南アジアやオーストラリアなどに1200種くらいが分布する着生種である。
園芸品種もたくさん作出されている。
属名の読み方はデンドロビュームとするものもある。
日本にも石斛(セッコク)などが分布し、属名の和名をセッコク属という。
本種の原産地はオーストラリア北東部のクイーンズランド州とニューギニア島とである。
標高600メートルまで低地の森の樹木や岩に着生する。
英名をザ・ボトルブラシ・オーキッド(The Bottlebrush Orchid)という。
草丈は40~100センチくらいである。
葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)だが、開花時期には落葉する。
開花時期は秋から冬で、開花期間は長い。
長さ20センチくらいの花茎に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ブラシ状にたくさんの花をつける。
花径は2センチから3センチで、花の色は黄白色である。
唇弁の先は濃い緑色になる。
属名の Dendrobium はギリシャ語の「dendron(樹)+ bios(着生)」からきている。
種小名の smilliae はオーストラリア人のラン愛好家「スマイリー(E.J.Smillie, 1800's)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Dendrobium smilliae

★ブラシの木思わすような蘭の花
 スマイリーの名もどこか愉快で




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