仙台吉野(センダイヨシノ) 春の花 2015年04月24日 仙台吉野(センダイヨシノ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。八重紅枝垂れ(ヤエベニシダレ)と染井吉野(ソメイヨシノ)の交配種である。植物学者の坂庭清一郎(さかば・せいいちろう)さんが、勤務していた宮城県師範学校の校庭で1900年に育成に成功した。原木は東北大学植物園の園地である青葉山に残されている。桜の系統としてはエドヒガン群に属する。江戸彼岸(エドヒガン)のうちで枝垂れ性のものが枝垂れ桜(シダレザクラ)、そのうちで紅色の強いものが紅枝垂れ(ベニシダレ)、さらに八重咲きをするものが八重紅枝垂れ (ヤエベニシダレ)である。古くは仙台の伊達家にあったものが知られる。樹高は5メートルから10メートルである。樹形は傘状である。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4月の中旬から下旬である。花は淡い紅色をした八重咲きの中輪(花径25ミリから35ミリ)である。花弁数は10枚から20枚である。花の真ん中は赤くて花弁が不規則に捩れ、花弁の先は細かく切れ込む。萼筒は大きな鐘状壺形である。萼片にはぎざぎざ(鋸歯)がある。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の sakabai は日本の植物学者「坂庭清一郎(さかば・せいいちろう)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus x sakabai 'Sakabai' (syn. Prunus x yedoensis 'Sakabai')★伊達の名にポンと膝打つここにもか 桜の広がり縦に横にと桜図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
修善寺桜(シュゼンジザクラ) 春の花 2015年04月15日 修善寺桜(シュゼンジザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。国立遺伝学研究所の竹中要博士によって染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で生まれた桜である。小石川植物園にあった江戸彼岸(エドヒガン)から採取した種子を育成し、1957年に名づけられた。染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。その実験の過程で誕生したのがこの桜で、国立遺伝学研究所に保存されている。原木は大島桜(オオシマザクラ)が交雑したものと考えられている。樹高は5メートルから15メートルくらいである。樹形は小形で、枝は細く、やや垂れ下がる。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。これは大島桜(オオシマザクラ)の影響と考えられる。開花時期は4月の上旬から中旬である。花は花径25ミリから35ミリの中輪で、一重咲きである。花弁数は5枚で、花びらの形は楕円形である。花の色は白い。萼筒に毛があり、ややくびれがある点から江戸彼岸(エドヒガン)の特徴であるが、筒状であるのは大島桜(オオシマザクラ)の影響であり、分類については今後の課題とされている。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の pendula は「下垂の」という意味である。写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。学名:Prunus x pendula 'Syuzenzi-zakura'(syn. Prunus x yedoensis 'Syuzenzi-zakura')★修善寺の名前はどこからきたのかな 染井彼岸とどうして違うの桜図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
染井彼岸(ソメイヒガン) 春の花 2015年04月14日 染井彼岸(ソメイヒガン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。国立遺伝学研究所の竹中要博士によって染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で生まれた桜である。小石川植物園にあった江戸彼岸(エドヒガン)の実生(みしょう:接ぎ木ではなく苗から育てること)から1957年に育成された。染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。その実験の過程で誕生したのがこの桜で、国立遺伝学研究所に保存されている。原木は大島桜(オオシマザクラ)が交雑したものと考えられている。樹高は5メートルから15メートルくらいである。樹形は原木と異なり箒状になって、枝はあまり広がらない。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は3月下旬から4月上旬である。花は花径15ミリから35ミリの小輪ないし中輪で、一重咲きである。花弁数は5枚で、花びらの形は楕円形である。花の色は淡い紅色である。萼筒が筒状である点から大島桜(オオシマザクラ)の影響が見て取れるが、分類については今後の課題とされている。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の pendula は「下垂の」という意味である。写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。学名:Prunus x pendula 'Somei-higan'(syn. Prunus x yedoensis 'Somei-higan')★名だけでは分類できないむずかしさ 桜の世界は奥が深くて桜図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
プリムラ・アウリクラ 春の花 2015年04月13日 プリムラ・アウリクラはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草である。読み方はプリムラ・オーリキュラとするものもある。プリムラ属は北半球の温帯や寒帯に500種くらいが分布する。また、多くの園芸品種が作出されている。日本にも桜草(サクラソウ)などが分布するので、属名の和名をサクラソウ属という。本種の原産地はヨーロッパである。アルプス山脈、バルカン半島、アベニン山脈、カルパチア山脈などに分布し、標高300メートルから2900メートルの草地や岩場に生える。英名はマウンテンカウスリップ(mountain cowslip)という。カウスリップ(cowslip)は牧場によく生えることからつけられた名で、黄花の九輪桜(キバナノクリンザクラ)が英名でこう呼ばれている。また、別名をベアーズイヤー(bear's ear)という。これは耳に似た葉の形からつけられた名である。草丈は5センチから20センチくらいである。根際から生える葉は倒卵形で、ロゼット状となる。葉は白い粉に被われる。開花時期は3月から4月である。茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、黄色い花をつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられた。種小名の auricula は「耳形の」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Primula auricula ★数々の園芸品種生み出した 花は静かな輝き見せて桜草・プリムラ図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
早咲大島(ハヤザキオオシマ) 春の花 2015年04月06日 早咲大島(ハヤザキオオシマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。国立遺伝学研究所の竹中要博士が染井吉野(ソメイヨシノ)と大島桜(オオシマザクラ)を交配させて1957年に作出した。開花時期が染井吉野(ソメイヨシノ)よりも早い。樹高は5メートルから15メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は3月上旬から4月上旬である。葉の展開と同時に花を咲かせる。花は花径3センチから5センチの大輪で、一重咲きである。花びらの形は楕円形から円形である。花の色は白い。咲き進むにつれて花の真ん中が赤味を帯びる。花にはかすかに香りがある。属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。種小名の yedoensis は「江戸の」という意味である。写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。学名:Prunus x yedoensis 'Hayazaki-Oshima' ★早咲きも個性のひとつと言えるけど 括ってみれば大島桜桜図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|