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プリムラ・アウリクラ



プリムラ・アウリクラはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草である。
読み方はプリムラ・オーリキュラとするものもある。
プリムラ属は北半球の温帯や寒帯に500種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本にも桜草(サクラソウ)などが分布するので、属名の和名をサクラソウ属という。
本種の原産地はヨーロッパである。
アルプス山脈、バルカン半島、アベニン山脈、カルパチア山脈などに分布し、標高300メートルから2900メートルの草地や岩場に生える。
英名はマウンテンカウスリップ(mountain cowslip)という。
カウスリップ(cowslip)は牧場によく生えることからつけられた名で、黄花の九輪桜(キバナノクリンザクラ)が英名でこう呼ばれている。
また、別名をベアーズイヤー(bear's ear)という。
これは耳に似た葉の形からつけられた名である。
草丈は5センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は倒卵形で、ロゼット状となる。
葉は白い粉に被われる。
開花時期は3月から4月である。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、黄色い花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の auricula は「耳形の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Primula auricula

★数々の園芸品種生み出した
 花は静かな輝き見せて



桜草・プリムラ図鑑
花図鑑
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