染井彼岸(ソメイヒガン) 春の花 2015年04月14日 染井彼岸(ソメイヒガン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。国立遺伝学研究所の竹中要博士によって染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で生まれた桜である。小石川植物園にあった江戸彼岸(エドヒガン)の実生(みしょう:接ぎ木ではなく苗から育てること)から1957年に育成された。染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。その実験の過程で誕生したのがこの桜で、国立遺伝学研究所に保存されている。原木は大島桜(オオシマザクラ)が交雑したものと考えられている。樹高は5メートルから15メートルくらいである。樹形は原木と異なり箒状になって、枝はあまり広がらない。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は3月下旬から4月上旬である。花は花径15ミリから35ミリの小輪ないし中輪で、一重咲きである。花弁数は5枚で、花びらの形は楕円形である。花の色は淡い紅色である。萼筒が筒状である点から大島桜(オオシマザクラ)の影響が見て取れるが、分類については今後の課題とされている。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の pendula は「下垂の」という意味である。写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。学名:Prunus x pendula 'Somei-higan'(syn. Prunus x yedoensis 'Somei-higan')★名だけでは分類できないむずかしさ 桜の世界は奥が深くて桜図鑑花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E6%98%A5%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E6%9F%93%E4%BA%95%E5%BD%BC%E5%B2%B8%EF%BC%88%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%EF%BC%89" /> -->