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染井彼岸(ソメイヒガン)



染井彼岸(ソメイヒガン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
国立遺伝学研究所の竹中要博士によって染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で生まれた桜である。
小石川植物園にあった江戸彼岸(エドヒガン)の実生(みしょう:接ぎ木ではなく苗から育てること)から1957年に育成された。
染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。
その実験の過程で誕生したのがこの桜で、国立遺伝学研究所に保存されている。
原木は大島桜(オオシマザクラ)が交雑したものと考えられている。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
樹形は原木と異なり箒状になって、枝はあまり広がらない。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は3月下旬から4月上旬である。
花は花径15ミリから35ミリの小輪ないし中輪で、一重咲きである。
花弁数は5枚で、花びらの形は楕円形である。
花の色は淡い紅色である。
萼筒が筒状である点から大島桜(オオシマザクラ)の影響が見て取れるが、分類については今後の課題とされている。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の pendula は「下垂の」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus x pendula 'Somei-higan'(syn. Prunus x yedoensis 'Somei-higan')

★名だけでは分類できないむずかしさ
 桜の世界は奥が深くて



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