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紫御殿(ムラサキゴテン)

紫御殿(ムラサキゴテン)

紫御殿(ムラサキゴテン)はツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草である。
原産地はメキシコである。
日本へは1955年に導入された。
草丈は30センチから60センチくらいである。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉や茎は鮮やかな黒紫色をしていて、表面には白っぽい毛が生える。
葉は肉質で分厚い。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、つけ根の部分は茎を抱く葉鞘となる。
開花時期は5月から11月と長い。
花径2センチくらいの紅紫色をした3弁花である。
真ん中に6本の雄しべと1本の雌しべが立ち上がる。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)の色は黄色い。
英名をパープルハート(purple heart)という。
写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Tradescantia pallida cv. Purpurea(=Setcreasea pallida cv. Purpurea)


★紫の葉が目を奪う変わり種
 紫御殿は三角の花


紫御殿(ムラサキゴテン)

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柳葉向日葵(ヤナギバヒマワリ)

柳葉向日葵(ヤナギバヒマワリ)

柳葉向日葵(ヤナギバヒマワリ)はキク科ヒマワリ属(ヘリアンサス属)の多年草である。
原産地は北アメリカである。
草丈は80センチから120センチくらいである。
葉が細く、それが名の由来にもなっている。
開花時期は9月から10月である。
茎先に花径5センチくらいの向日葵(ヒマワリ)に似た黄色い花(頭花)をたくさんつける。
舌状花は淡い黄色で、筒状花は褐色をしている。
英名をゴールデンピラミッド(Gorden pyramid)という。
属名のヘリアンサスの名でも流通している。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Helianthus salicifolius


★茎先に煌くような花つけて
 秋の実りや柳葉向日葵


柳葉向日葵(ヤナギバヒマワリ)

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渋川白菊(シブカワシロギク)

渋川白菊(シブカワシロギク)

渋川白菊(シブカワシロギク)はキク科シオン属の多年草である。
愛知県と静岡県に分布し、蛇紋岩地に稀に生える。
分類上は、沢白菊(サワシロギク)の変種とされている。
「渋川」というのは静岡県引佐町の渋川温泉のあるあたりの地名で、周辺には岩が露出し植物が生育しにくい蛇紋岩地域がある。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチから60センチくらいである。
葉は披針形で艶があり、互い違いに生える(互生)。
基本種と違って開花時期にも根生葉が残る。
開花時期は8月から10月くらいである。
舌状花ははじめは白く、後に淡い紅色を帯びる。
花径は3センチくらいである。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aster rugulosus var. shibukawaensis


★渋川と言えばもちろん蛇紋岩
 変わった草木を育む地形


渋川白菊(シブカワシロギク)

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岩菊(イワギク)

岩菊(イワギク)

岩菊(イワギク)はキク科キク属の多年草である。
北海道から九州にかけて点々と隔離分布をし、海岸の岩場や山地の岸壁などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国やシベリアなどに幅広く分布する。
大陸とつながっていた時代の遺存植物と考えられている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20センチから50センチくらいである。
葉は長い柄がある幅の広い卵形である。
葉はやや肉質で、表面には艶がある。
葉は手のひら状に深く裂け、その裂片がさらに羽状に裂ける。
開花時期は8月から11月である。
茎先に花径3センチから5センチくらいの花(頭花)をつける。
舌状花は白く、筒状花は黄色である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum zawadskii


★逃げ道を失い残りし山の上
 岩菊の花絶えることなく


岩菊(イワギク)

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黄花の石斛(キバナノセッコク)

黄花の石斛(キバナノセッコク)

黄花の石斛(キバナノセッコク)はラン科セッコク属の多年草である。
四国から沖縄にかけてと八丈島に分布する着生種である。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
茎は普通は下垂し、長さが15センチから40センチくらいになる。
葉は披針形で、数枚が互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から10月くらいである。
淡い黄緑色をした数輪の花をつける。
唇弁には紅紫色の斑紋が入る。
写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。
学名:Dendrobium stricklandianum(=Dendrobium tosaense)


★小振りでもしっかりとした花の色
 静かに咲いた黄花の石斛


黄花の石斛(キバナノセッコク)

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