渋川白菊(シブカワシロギク) 秋の花 2010年10月14日 渋川白菊(シブカワシロギク)はキク科シオン属の多年草である。愛知県と静岡県に分布し、蛇紋岩地に稀に生える。分類上は、沢白菊(サワシロギク)の変種とされている。「渋川」というのは静岡県引佐町の渋川温泉のあるあたりの地名で、周辺には岩が露出し植物が生育しにくい蛇紋岩地域がある。環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。草丈は30センチから60センチくらいである。葉は披針形で艶があり、互い違いに生える(互生)。基本種と違って開花時期にも根生葉が残る。開花時期は8月から10月くらいである。舌状花ははじめは白く、後に淡い紅色を帯びる。花径は3センチくらいである。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Aster rugulosus var. shibukawaensis★渋川と言えばもちろん蛇紋岩 変わった草木を育む地形今日の花ドットコム花図鑑PR