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ミナロバータ

ミナロバータ

ミナロバータ(Mina lobata)はヒルガオ科サツマイモ属(イポメア属)の蔓性多年草である。
耐寒性がないので園芸上では一年草として扱われる。
原産地はメキシコである。
名は旧学名に由来する。
英名はスパニッシュフラッグ(Spanish flag)である。
大形の蔓性植物で、草丈は数メートルになることもある。
葉は心形で3つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期9月から11月である。
茎先で2つに枝分かれして、壺形の花を並べてつける。
咲き始めは赤い色をしているが、橙色、黄色、白と次第に変化する。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Ipomoea lobata


★少しずつ花色変えて伸びていく
 ミナロバータは彩り豊か


ミナロバータ

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花梨(カリン)

花梨(カリン)

花梨(カリン)はバラ科カリン属(ボケ属)の落葉高木である。
原産地は中国の東部である。
漢名は「木瓜」である。
日本へは1000年以上前に渡来したという。
本州の東北地方から中国地方にかけて栽培が行われている。
また、北海道から九州にかけて庭園樹や公園樹として植えられている。
樹高は6メートルから10メートルくらいである。
樹皮は鱗片状に剥がれるが、手触りは滑らかである。
葉は倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があり、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉のつけ根の部分は円く、先は尖る。
開花時期は3月から4月である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
枝先に1つずつ咲かせる花は、花径3センチくらいの淡い紅色をした5弁花である。
雄しべは20本から22本、雌しべは5本である。
結実期は10月から11月である。
果実は長さが10センチくらいある長円形で洋梨のような形をしており、緑色から黄色に熟する。
香りが強く、喉の薬として知られている。
実はかなり固くて酸味も強いので、生食には適さない。
加工されて、砂糖漬けやジャム、果実酒などに用いられる。
古名を安蘭樹(アンランジュ)という。
俳句では秋の季語である。
実の写真は11月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
花の写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Pseudocydonia sinensis(=Chaenomeles sinensis)


★ぼってりと青空抜けて花梨の実
 見上げて触る幹はすべすべ


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紅紐の木(ベニヒモノキ)

紅紐の木(ベニヒモノキ)

紅紐の木(ベニヒモノキ)はトウダイグサ科エノキグサ属(アカリファ属)の常緑低木である。
原産地はインド、マレー半島、西インド諸島などである。
樹高は2メートルから4メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の表面は暗い緑色で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から9月だが、暖地では周年性がある。
花穂は赤く長い。
花穂の長さは20センチから50センチくらいになる。
花弁は退化していて無い。
同属で草本のキャットテール(cat tail)とよく似ている。
英名はシュニールプランツ(chenille plant)である。
シュニールというのは、艶があって毛足の長いシュニール糸を指している。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Acalypha hispida


★温室に赤い花の穂垂れ下がる
 紅紐の木の不思議な姿


紅紐の木(ベニヒモノキ)

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紫式部(ムラサキシキブ)

紫式部(ムラサキシキブ)

紫式部(ムラサキシキブ)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木である。
日本原産である。
北海道の南部から沖縄にかけて分布し、山野に生える。
樹高は2メートルから3メートルである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紫色の小さな花をたくさんつける。
花は筒状で先が4つに裂けて平らに開く。
雄しべは4本、雌しべは1本で、花冠から飛び出る。
結実期は10月から12月である。
実は直径3、4ミリの球形で、きれいな紫色に熟する。
材はまっすぐに伸びて強靱であることから、金槌などの道具の柄や杖として利用される。
俳句では、「紫式部」や「実紫」が秋の季語、「紫式部の花」が夏の季語である。
実の写真は11月に小石川植物園で撮った。
花の写真は6月に向島百花園で撮った。
学名:Callicarpa japonica


★紫のそこはかとなき清らかさ
 珠と結びて紫式部


紫式部(ムラサキシキブ)
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吉祥草(キチジョウソウ)

吉祥草(キチジョウソウ)

吉祥草(キチジョウソウ)はユリ科キチジョウソウ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、林の中や林の縁などに生える。
海外では、中国にも分布する。
和名の由来は、吉事があると開花するという伝説からきている。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から生える葉の形は広めの線形である。
蛇の髭(ジャノヒゲ)に似ているが、葉の幅がそれより広く、明るい緑色をしている。
開花時期は9月から12月である。
淡い紅紫色の花が穂状につく。
花は下から上へと咲き上がっていく。
花びら(花被片)は6枚あり、まくれるように反り返る。
花びらの外側は濃い紅紫色、内側は淡い紅紫色である。
6本の雄しべと1本の雌しべが花の外に突き出している。
花は葉より低いところにつくので、なかなか見つけにくい。
花の後につく実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤紫に熟し動物に食べられて広がる。
写真は12月に向島百花園で撮った。
学名:Reineckea carnea


★葉の陰にやさしい花を隠しつけ
 吉祥草は薄暗闇に


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