ホヤ・インペリアリス 秋の花 2010年11月30日 ホヤ・インペリアリスはガガイモ科サクララン属(ホヤ属)の蔓性常緑多年草である。ホヤ属は太平洋諸島から東南アジア、インドにかけて分布し、200種くらいある。日本には桜蘭(サクララン:Hoya carnosa)1種が沖縄に自生する。本種の原産地はカリマンタン島である。種名のインペリアス(imperialis)には「威厳のある」という意味があるが、ホヤ属の中では最大級の花をつける。花の大きさは桜蘭(サクララン)の3倍くらいある。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には柄があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。葉は肉質で分厚い。開花時期は5月から11月である。茎先から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、数輪の花をつける。花冠は肉厚で光沢があり、5つに深く裂ける。花びら(花冠の裂片)の先は尖る。花の真ん中に白い副花冠があり、5つに裂けて開く。花の色は紅紫色である。白、桃色、オレンジ、赤のものもあるという。国内で開花が見られるのは非常に稀だという。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った。学名:Hoya imperialis★日本ではなかなか見られぬ花開く 沖縄の地は晩秋なれど今日の花ドットコム花図鑑PR
ローゼル 秋の花 2010年11月29日 ローゼル(Roselle)はアオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)の多年草である。園芸的には一年草として扱われる。原産地は北アフリカである。日本では沖縄でハーブとして栽培されている。草丈は150センチから200センチくらいである。茎は円筒状で赤紫色を帯びる。直立し上部でよく枝分かれをする。葉は手のひら状に3つから5つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は10月から12月である。花の色は白ないし淡い黄色で、花の真ん中は紅紫色である。花は一日花である。花の後に赤い実がだんだんと大きく膨らむ。実の外側の赤い萼の部分をむいて利用する。ハイビスカスティーは利尿、疲労回復などの薬効がある。ジャムやソースに加工されるほか、全草が様々な用途に利用されている。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Hibiscus sabdariffa★南国の青空の下儚げに 咲くローゼルは一日の花今日の花ドットコム花図鑑
小葉の有明葛(コバノアリアケカズラ) 秋の花 2010年11月28日 有明葛(アリアケカズラ)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属(アラマンダ属)の常緑低木である。原産地は南アメリカのブラジル、ギアナなどで、海辺に生える。小葉の有明葛(コバノアリアケカズラ)はその園芸品種である。葉の小さいのが特徴である。樹高は1メートルから2メートルである。葉は革質で、楕円形である。開花時期は5月から12月である。花は黄色くて花筒部が長い漏斗形をしており、先は5つに裂ける。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Allamanda cathartica cv. Grandiflora★きらめきがブルーの空によく似合う 灼熱の地に臆すことなく今日の花ドットコム花図鑑
黄花夾竹桃(キバナキョウチクトウ) 秋の花 2010年11月27日 黄花夾竹桃(キバナキョウチクトウ)はキョウチクトウ科キバナキョウチクトウ属(テベティア属)の常緑低木である。原産地は南アメリカである。種小名の peruviana には「ペルーの」という意味がある。日本では沖縄で露地栽培をされている。樹高は1メートルから4メートルくらいである。原産地では10メートルくらいになるという。葉は長い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉に柄はなく、革質で艶がある。開花時期は4月から11月である。筒状の黄花で先は5つに裂けるが縁が重なったようになり、完全には開ききらない。花にはよい香りがある。花の後にできる実は角張った黄緑色で、やがて黒く熟する。乳白色の樹液には毒が含まれている。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Thevetia peruviana★黄の花は開ききらずに散るけれど 仄かな香りせめての想い今日の花ドットコム花図鑑
大白素馨(オオシロソケイ) 四季咲きの花 2010年11月26日 大白素馨(オオシロソケイ)はモクセイ科ソケイ属の常緑蔓性低木である。原産地はパプアニューギニアである。樹高は60センチから120センチくらいである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は6月から10月である。暖地ではほぼ周年開花をする。花は白い星形で、よい香りがする。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Jasminum nitidum★星形というが何やら違ってる クラゲのような大白素馨今日の花ドットコム花図鑑