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メキシコ沢菊(メキシコサワギク)

メキシコ沢菊(メキシコサワギク)

メキシコ沢菊(メキシコサワギク)はキク科キオン属の蔓性多年草である。
原産地はメキシコである。
別名をメキシコ堆金菊(メキシコタイキンギク)ともいう。
また、学名のセネキオ・コンフススで表示するところもある。
蔓性で茎は3メートル以上に伸びる。
葉はやじり形で、互い違いに生える(互生)。
葉には艶があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から7月くらいである。
沖縄ではほぼ周年開花をする。
花径3センチから4センチの朱橙色をした花(頭花)をつける。
舌状花は15枚くらいである。
花にはよい香りがある。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯緑化植物園で撮った。
学名:Senecio confusus


★蔓性でずんずん伸びたその先に
 赤い花つけメキシコ沢菊


メキシコ沢菊(メキシコサワギク)

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沖縄菊(オキナワギク)

沖縄菊(オキナワギク)

沖縄菊(オキナワギク)はキク科シオン属の多年草である。
鹿児島県奄美大島から沖縄県の沖縄本島にかけて分布し、海岸の岩場に生える。
環境省レッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10センチから15センチくらいである。
株元から匍匐茎を伸ばして繁殖する。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉の形は円形ないし倒卵形で、両面に粗い毛が生える。
花茎にもたくさん毛が生える。
開花時期は11月から12月くらいである。
花径は2センチくらいで、ほのかな香りがする。
筒状花は黄色、舌状花は白ないし淡い紫色である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Aster miyagii


★群生をすれど目立たず見過ごして
 てくてく戻る君はいずこと


沖縄菊(オキナワギク)

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笹蟹百合(ササガニユリ)

笹蟹百合(ササガニユリ)

笹蟹百合(ササガニユリ)はヒガンバナ科ヒメノカリス属の多年草である。
学名のヒメノカリス・スペキオサで示すものもある。
原産地は西インド諸島である。
「笹蟹」ないし「細蟹」というのは蜘蛛の古名である。
英名はスパイダーリリー(spider lily)である。
草丈は50センチから80センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は6月から8月である。
暖地では周年開花をする。
花の形は特異である。
6枚の白い花被片は細長く、蜘蛛の足を思わせる。
花のつけ根の部分には膜状の副花冠がある。
雄しべの先の黄色い葯がよく目立つ。
花はよい香りがする。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Hymenocallis speciosa


★浜木綿の仲間と知れば頷ける
 笹蟹百合は個性たっぷり


笹蟹百合(ササガニユリ)

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細葉海菜(ホソバワダン)

細葉海菜(ホソバワダン)

細葉海菜(ホソバワダン)はキク科アゼトウナ属の多年草である。
本州の島根県、山口県日本海側から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島の南部や中国にも分布する。
草丈は20センチから50センチくらいである。
根茎は木質化していて太い。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)に広がる。
葉の形はへら状の細長い楕円形である。
近縁種の海菜(ワダン)に比べて葉が細いというのが名の由来である。
なお、「ワダ」は海を意味する古語、「ン」は菜の転訛したものといわれる。
沖縄方言では「ンジャナ」という。
沖縄では琉球王朝時代から灰汁消しとして葉を魚汁や肉汁に入れたり、細かく刻んでツナや豆腐と和えて食べてきたという。
開花時期は10月から1月である。
茎先から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、薬師草(ヤクシソウ)に似た黄色い花(頭花)を次々とつける。
舌状花の先はぎざぎざに切れ込んでいる。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Crepidiastrum lanceolatum


★海の香を嗅ぎつ冬場の岩の上
 細葉海菜は黄花広げて


細葉海菜(ホソバワダン)

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緋衣崑崙花(ヒゴロモコンロンカ)

緋衣崑崙花(ヒゴロモコンロンカ)

緋衣崑崙花(ヒゴロモコンロンカ)はアカネ科コンロンカ属(ムッサエンダ属)の常緑低木である。
学名のムッサエンダ・エリトロフィラと表示をする場合もある。
コンロンカ属はアジア・アフリカの熱帯・亜熱帯に200種くらいが分布する。
萼片の白い崑崙花(コンロンカ)の原産地はアジアだが、本種の原産地は中央アフリカで、コンゴザイールに生える。
樹高は1メートルから3メートルである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から12月である。
暖地では周年開花をする。
白い小さな花は散房状(枝先に1個つずつ花がつく)につくが、それぞれの花の萼片の1枚だけが花弁状に大きくなる。
この萼片が艶のある美しい赤色をしていることが名の由来である。
「崑崙花」の名は、白い萼片を崑崙山の雪に見立てたものである。
園芸品種が作出されており、萼片が1枚だけではないものや花の色が白ではないものもある。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Mussaenda erythrophylla


★緋衣を思わすように鮮やかで
 滑らかな萼ただ美しく


緋衣崑崙花(ヒゴロモコンロンカ)

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