忍者ブログ

季節の花

いま咲いている花

Home > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

実葛(サネカズラ)

実葛(サネカズラ)

実葛(サネカズラ)はマツブサ科サネカズラ属の蔓性常緑低木である。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
また、庭木や盆栽とされる。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
蔓性だが絡みつくというよりは垂れる感じになる。
葉は長めの楕円形で艶があり、互い違いに生える(互生)。
葉の先はやや尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は赤味を帯びることが多い。
開花時期は7月から8月である。
雌雄異株である。
葉の脇から柄を出して、釣鐘形をした黄白色の小さな花をつける。
雄花の中には赤い雄しべが、雌花の中には緑色の雌しべが、それぞれたくさんあって螺旋状に集まる。
実は球状の小さな液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果で、10月から12月ころ赤く熟する。
名の由来は、「実(さね)」が美しい「葛(蔓性の植物)」というところからきている。
小倉百人一首など多くの和歌に詠まれている。
別名を美男葛(ビナンカズラ)ともいう。
これは、枝の皮に含まれる粘液を水に混ぜ、整髪料として用いたことに由来する。
実を乾燥させたものを生薬で南五味子(なんごみし)といい、滋養強壮、鎮咳などの薬効がある。
俳句の季語は秋である。
実の写真は12月に向島百花園で撮った。
花の写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Kadsura japonica


★ギヤマンのグラス思わす実葛
 毒杯たれど我も呷(あお)らん


実葛(サネカズラ)
実葛(サネカズラ)

今日の花ドットコム
花図鑑
PR

アメリカ浜車(アメリカハマグルマ)

アメリカ浜車(アメリカハマグルマ)

アメリカ浜車(アメリカハマグルマ)はキク科ハマグルマ属の蔓性多年草である。
フロリダ州の南部から中央アメリカにかけて分布する。
属名のウェデリア(Wedelia)の名も使われている。
沖縄では植栽されていたものが野生化している。
また、日本には近縁種の熊野菊(クマノギク)が自生する。
草丈は15センチから25センチくらいである。
茎が地面を這い、茎の節から根を出してマット状に広がる。
広がりは2、3メートルに及ぶ。
葉は卵形で、先が3つに裂ける。
葉の両端の裂片の先は鋭く尖り、大きなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶がある。
開花時期は6月から10月である。
暖地では周年開花をする。
茎先に花径2、3センチの黄色い花(頭花)をつける。
別名を三葉浜車(ミツバハマグルマ)という。
国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Wedelia trilobata


★花園の隅でひっそり咲いている
 ウェデリアの花じっと見詰めて


アメリカ浜車(アメリカハマグルマ)

今日の花ドットコム
花図鑑

寒蘭(カンラン)

寒蘭(カンラン)

寒蘭(カンラン)はラン科シュンラン属(シンビジウム属)の常緑多年草である。
本州の静岡県から沖縄にかけて分布し、広葉樹林の林の中に生える地生種である。
しかし、愛好家による乱獲によって絶滅状態に近いという。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
海外では、台湾や中国にも分布する。
草丈は40センチから60センチくらいである。
茎は細くて硬い。
線形の葉を数枚つける。
葉の表面には艶があり、やや反り返って伸びる。
開花時期は11月から1月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、数個の花をつける。
花径は5センチから7センチくらいで、よい香りがする。
花は3枚の萼片と3枚の花弁からなる。
萼片は細く、3方に開く。
花弁のうち2枚は細長く、先が尖る。
色は淡い緑色で、紫色を帯びるものもある。
もう1枚を唇弁といい、普通は黄白色に赤紫色の斑点が入る。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Cymbidium kanran


★幻の花とするまい寒蘭を
 人の性(さが)とは悲しけれども


寒蘭(カンラン)

今日の花ドットコム
花図鑑

徳利木綿(トックリキワタ)

徳利木綿(トックリキワタ)

徳利木綿(トックリキワタ)はパンヤ科(キワタ科)トックリキワタ属の落葉高木である。
原産地はボリビアブラジルアルゼンチンである。
別名を酔いどれの木(ヨイドレノキ)という。
これはスペイン語の「パロ・ボラーチョ」=palo(木)borracho(酔った)を和訳したものだという。
沖縄にも戦後に導入され、公園樹として人気がある。
樹高は10メートルから20メートルである。
幹の真ん中あたりが太くて徳利状になる。
幹には角のような大きな棘がある。
葉は手のひら状の複葉で、小葉は5枚から9枚である。
開花時期は9月から12月である。
枝先に花径10センチから20センチくらいある鮮やかなピンクの花をつける。
花びらは5枚で、先のほうがピンクになり、真ん中は白い。
10センチくらいある長くて白い花柱が目立つ。
白花のものもある。
花の後には緑色をした紡錘形の実がつき、黒く熟する。
中の種子には長い繊維質の白い毛がついている。
この白い毛は枕や座布団の綿として使われる。
また、材は下駄や漆器に用いられる。
写真は11月に本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
3枚目は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Chorisia speciosa


★この木にもきれいな花が咲くのかと
 驚き見つめる徳利木綿


徳利木綿(トックリキワタ)

徳利木綿(トックリキワタ)

今日の花ドットコム
花図鑑

蛸の木(タコノキ)

蛸の木(タコノキ)
蛸の木(タコノキ)はタコノキ科タコノキ属の常緑小高木である。
タコノキ属アジアアフリカ太平洋諸島オーストラリアなどに分布し、650種くらいある。
本種は小笠原諸島特産である。
学名の boninensis には「小笠原の」という意味がある。
環境省のレッドデータブック(2000)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されていた。
環境省のレッドデータリスト(2007)では削除されている。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
根元に気根(空気中に伸びる根)が垂れるのが特徴である。
それが蛸の足のように見えるというのが名の由来でもある。
葉は肉厚で、細長い剣状である。
葉の縁には鋭い棘状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
雌雄異株である。
花序は肉穂花序花軸多肉化して花が表面に密生したもの)である。
雄花は黄白色で、雌花は緑色である。
花の後にできる実はパイナップルのような集合果で、10月ころに赤黄色に熟する。
実は食べられる。
別名を小笠原蛸の木(オガサワラタコノキ)という。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Pandanus boninensis


★足元がとてもミラクル蛸の木は
 ねじれよじれて踏ん張りながら


蛸の木(タコノキ)

今日の花ドットコム
花図鑑

楽天

PR






AmazonStore
by amanatu


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター



最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

アクセス解析