蛸の木(タコノキ) 果実・野菜 2010年12月13日 蛸の木(タコノキ)はタコノキ科タコノキ属の常緑小高木である。タコノキ属はアジア、アフリカ、太平洋諸島、オーストラリアなどに分布し、650種くらいある。本種は小笠原諸島特産である。学名の boninensis には「小笠原の」という意味がある。環境省のレッドデータブック(2000)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されていた。環境省のレッドデータリスト(2007)では削除されている。樹高は5メートルから10メートルくらいである。根元に気根(空気中に伸びる根)が垂れるのが特徴である。それが蛸の足のように見えるというのが名の由来でもある。葉は肉厚で、細長い剣状である。葉の縁には鋭い棘状のぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5月から6月である。雌雄異株である。花序は肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。雄花は黄白色で、雌花は緑色である。花の後にできる実はパイナップルのような集合果で、10月ころに赤黄色に熟する。実は食べられる。別名を小笠原蛸の木(オガサワラタコノキ)という。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Pandanus boninensis★足元がとてもミラクル蛸の木は ねじれよじれて踏ん張りながら今日の花ドットコム花図鑑PR