忍者ブログ

季節の花

いま咲いている花

Home > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

坪菫(ツボスミレ)

坪菫(ツボスミレ)

坪菫(ツボスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
南西諸島を除く日本全国に分布し、高原地帯の湿原のほとりや湿った草原、平地の丘、道端などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国大陸、サハリン、アムール地方などにも分布する。
草丈は5センチから25センチくらいである。
有茎種である。
葉は丸みを帯びた心形である。
葉のつけ根にある托葉に切れ込みがある。
茎ははじめのうちは立っていないが、次第に立ち上がってくる。
花期は3月から5月くらいである。
1センチほどの小さな白い花をつける。
壷型をした唇弁の中心部に紅紫色の筋模様があるのが特徴である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
名前の「坪」は庭の意味である。
別名を如意菫(ニョイスミレ)と言う。
これは僧侶が持つ如意棒のことである。
長く伸びてカーブする花茎を如意棒にたとえたものである。
俳句の季語は春である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の verecunda は「内気な」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Viola verecunda


★誘われて覗いて見れば坪菫
 小人になってしばし戯れ
☆坪菫涙のかけら落としては
 今日の笑顔に変えて輝き


坪菫(ツボスミレ)

今日の花ドットコム
花図鑑
PR

針金雀枝(ハリエニシダ)

針金雀枝(ハリエニシダ)

針金雀枝(ハリエニシダ)はマメ科ハリエニシダ属の落葉低木である。
原産地は南西ヨーロッパである。
西ヨーロッパからイタリアにかけて分布している。
石の多い土地や乾燥した牧草地に生え、観賞用や飼料用として栽培される。
ヨーロッパのゴルフ場に植えてあるのをよく見かける。
樹高は60~200センチくらいである。
幹は綿毛で覆われており、そこから小枝を横に伸ばす。
葉は棘状になるが、幼葉には3小葉があり柔らかい。
開花時期は3~5月である。
棘の多い葉が密集した枝の先に、蝶形をした黄色い小さな花をつける。
花弁も毛で覆われている。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Ulex はラテン語の古名「ulex(棘のある常緑の低木)」からきている。
種小名の europaeus は「ヨーロッパの」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Ulex europaeus


★少しだけ離れて見てね痛いから
 針金雀枝は気を遣いつつ


針金雀枝(ハリエニシダ)

今日の花ドットコム
花図鑑

フォザギラ・マヨール

フォザギラ・マヨール

フォザギラ・マヨールはマンサク科シロバナマンサク属の落葉低木である。
原産地は北アメリカである。
和名を白花満作(シロバナマンサク)という。
樹高は1~2メートルくらいである。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月くらいである。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花弁の色は白く、糸状である。
「白いブラシ」のように見える。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
秋には紅葉をする。
属名の Fothergilla はイギリスの植物収集家「フォザギル(J. Fothergill)さん」の名からきている。
種小名の major は「巨大な」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Fothergilla major


★マヨールはこれか違いはどこにある
 調べてみようと増える楽しみ


フォザギラ・マヨール

今日の花ドットコム
花図鑑

四手辛夷(シデコブシ)

四手辛夷(シデコブシ)

四手辛夷(シデコブシ)はモクレン科モクレン属の落葉低木である。
日本の固有種である。
本州の愛知県、岐阜県、三重県にのみ分布し、湿原の周辺や渓流沿いなどに生える。
このような分布をする植物を「周伊勢湾要素植物」と呼んでいる。
「生きている化石」とも言われる貴重な植物である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹皮は灰褐色で、やや皮目(ひもく=樹皮にあって空気を通す部分)がある。
若い枝や葉の柄には軟毛が密生する。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、つけ根の部分はくさび形である。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花の色は白ないし淡い紅色で、花径は7~12センチくらいある。
細長いリボン状の花びら(花被片)を12~18枚外向きにつける。
「四手」というのは「玉串や注連縄(しめなわ)などに下げる紙」のことである。
花の様子を見立てたものである。
別名を姫辛夷(ヒメコブシ)ともいう。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)の集合果である。
属名の Magnolia はフランスの植物学者「マニョル(P. Magnol)さん」の名にちなむ。
種小名の tomentosa は「密に細かな綿毛のある」という意味である。
花の写真は3月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。
実の写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Magnolia tomentosa


★不思議なる姿かたちの四手辛夷
 太古のロマン今に伝えて


四手辛夷(シデコブシ)
四手辛夷(シデコブシ)

今日の花ドットコム
花図鑑

雪柳(ユキヤナギ)

雪柳(ユキヤナギ)

雪柳(ユキヤナギ)はバラ科シモツケ属の落葉低木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、川岸や岩礫地に生える。
また、庭木とされる。
海外では、中国にも分布する。
樹高は1~2メートルである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3、4月である。
株元からたくさん枝を出し、花径1センチに満たない白い小さな5弁花を穂のようにつける。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名の由来は、花の様子が雪のように見え、枝や葉の形が柳のような形に見えることからきている。
花が散ると地面に小米(砕いた米)をまいたようになるので小米柳(コゴメヤナギ)とも呼ばれる。
古来は、この花が岩のあるところを好んで生えるので、岩柳(イワヤナギ)と呼ばれていたという。
また、中国では「噴雪花」と呼ばれている。
なお、同じシモツケ属で花が団子状のものを小手鞠(コデマリ)という。
開花は雪柳(ユキヤナギ)よりも少し遅い。花の形はよく似ている。
俳句の季語は春である。
属名の Spiraea はギリシャ語の「speira(螺旋)」に由来する。果実が螺旋状になるものがあることから名づけられた。
種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
写真は4月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Spiraea thunbergii


★するすると枝を伸ばして雪柳
 真白の花びらまぶすが如く
☆遠くより真白の雲のあるごとく
 風に舞い散る雪柳見ゆ


雪柳(ユキヤナギ)

今日の花ドットコム
花図鑑

楽天

PR






AmazonStore
by amanatu


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター



最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

アクセス解析