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支那水木(シナミズキ)

支那水木(シナミズキ)

支那水木(シナミズキ)はマンサク科トサミズキ属の落葉低木である。
中国の中西部からヒマラヤにかけて分布する。
樹高は1~5メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
枝から穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を垂らし、淡いクリーム色の花を10~15輪くらいつける。
近縁種の土佐水木(トサミズキ)に比べて1つの花が大きく、また一総につく花の数も多い。
そして、花にはよい香りがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
葉は秋には見事に黄葉をする。
流通名を匂い土佐水木(ニオイトサミズキ)ともいう。
属名の Corylopsis はギリシャ語の「Corylus(ハシバミ属)+opsis(似た)」からきている。葉の形が似ていることから名づけた。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Corylopsis sinensis


★豪快にクリーム色に枝埋めて
 芳香を放ち支那水木咲く


支那水木(シナミズキ)

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東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)

東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)

東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
本州の東北地方から近畿地方にかけて分布し、山地に生える。
三葉躑躅(ミツバツツジ)よりも高いところに生え、開花時期も遅い。
樹高は2メートルくらいである。
葉が枝先に3枚ずつ輪生するのが特徴で、これが名の由来でもある。
開花時期は4~6月である。
葉の展開前または葉と同時に開花する。
枝先につく花は紅紫色の花である。
花径は4~5センチで5つに深く裂け、広い漏斗状をしている。
雄しべは10本である。
雌しべの花柱の下部には腺毛(粘着物質を出す毛)が生えるのが特徴である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の wadanum は採集者「和田治衛さんの」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron wadanum


★びっしりとラッパのような花つけて
 東国三葉は今花盛り


東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)

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白花菫(シロバナスミレ)

白花菫(シロバナスミレ)

白花菫(シロバナスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
別名を白菫(シロスミレ)ともいう。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、やや標高の高い草原に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、シベリアなどにも分布する。
草丈は10~15センチくらいである。
地上茎はなく、根際から葉と花柄を出す。
葉は長い披針形で、先は尖らない。
葉には長い柄があり、縁には低く平らなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~6月である。
花径は15~20ミリくらいで、花の色は白い。
上弁という上の1対の花びらは後ろに反り返る。
側弁という下の1対の花びらには毛が生える。
唇弁という下に垂れる花びらには筋が入る。
花の後ろに突き出した距は3~4ミリで短い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の patrinii はフランスの植物採集家「パトラン(E. L. M. Patrin)さんの」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola patrinii


★寒地でも元気に咲くよ白菫
 春の訪れ知らせるように


白花菫(シロバナスミレ)

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大和連翹(ヤマトレンギョウ)

大和連翹(ヤマトレンギョウ)

大和連翹(ヤマトレンギョウ)はモクセイ科レンギョウ属の落葉低木である。
日本固有種である。
中国地方の岡山県と広島県に分布し、石灰岩地に生える。
日本には本種と小豆島連翹(ショウドシマレンギョウ)が自生する。
違いは、本種が葉の展開に先立って花を咲かせることである。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹高は1~2メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
雌雄異株である。
開花時期は4~5月である。
花弁は4枚で、花の色は黄色い。
花径は25ミリくらいあり大きいが、花のつき方は疎らである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Forsythia はイギリスの園芸家「フォーサイス(W. A. Forsyth)さん」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Forsythia japonica


★ぽつぽつと数えるほどの花つけて
 異質に映る大和連翹


大和連翹(ヤマトレンギョウ)

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姫梶苺(ヒメカジイチゴ)

姫梶苺(ヒメカジイチゴ)

姫梶苺(ヒメカジイチゴ)はバラ科キイチゴ属の落葉低木である。
梶苺(カジイチゴ)と苦苺(ニガイチゴ)の交雑種である。
本州の関東地方から四国にかけて分布し、海岸近くの山地に生える。
樹高は1~3メートルくらいである。
枝には棘がある。
葉は手のひら状に3つから5つに裂け、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は心形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~5月である。
枝先に花径2~3センチの白い5弁花を咲かせる。
花の後にできる実は直径1~2センチのキイチゴ状果(集合核果)で、5~6月に赤く熟する。
和名の由来は、葉がクワ科の梶の木(カジノキ)に似ることからきており、小形なので「姫」がつく。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の medius は「中間の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Rubus x medius


★実の色はやっぱり赤がいいのよと
 言うがごとくに姫梶苺


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