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婆の木(バアノキ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
婆の木(バアノキ)もそうした園芸品種の1つである。(椿図鑑参照)
島根県の宍道湖南岸で岩田トラさんに発見され、1970年に山陰カメリアンクラブで発表された。
野生の椿(ツバキ)の選別種で、発見者を偲んで婆の木(バアノキ)と名づけられたという。
樹高は2メートルから4メートルである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は2月から4月である。
花8センチくらいの鮮やかな濃い紅色をした一重筒咲き、喇叭咲きの中輪である。
雄しべは筒しべである。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Baa-no-ki'

★品のよい筆先のような筒しべの
 淡いピンクが花びらに映え



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黄覆輪弁天(キフクリンベンテン)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木から高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
黄覆輪弁天(キフクリンベンテン)もその園芸品種の1つである。(椿図鑑参照)
江戸古典種である。
1859年刊行の糀屋亀五郎編纂「椿伊呂波名寄色附」に記載されている。
ユキツバキ系で横張り性である。
樹高は2メートルから4メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
変わり葉椿といわれるものの1つで、葉に不定形の黄覆輪が入る。
なお、葉に不定形の覆輪斑が入ったものを弁天葉という。
開花時期は3月から4月である。
花径6センチから8センチくらいの桃紅色をした一重喇叭咲きの小輪ないし中輪をつける。
花弁の中ほどから外側へ反るのが特徴である。
雄しべは筒しべである。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Kifukuin-benten'

★変わり葉も古典の世界の面白さ
 風雅楽しむ江戸の世思い



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金葉木(キンヨウボク)



金葉木(キンヨウボク)はキツネノマゴ科キンヨウボク属(アフェランドラ属)の常緑低木である。
アフェランドラ属は中南アメリカに170種くらいが分布する。
本種が代表種で、属名の和名もキンヨウボク属という。
本種の原産地はブラジルである。
日本では温室で植栽され、観葉植物とされる。
樹高は1メートルから2メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で分厚くて艶があり、葉脈に黄白色の筋が入る。
開花時期は6月から9月くらいである。
枝先に濃い黄色の花をつける。
花のように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。
本来の花も黄色だが、あまり目立たない。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Aphelandra はギリシャ語の「apheles(シンプルな)+andra(雄の)」からきている。雄しべの葯が1室であることから名づけられた。
種小名の squarrosa は「開出した突起などで表面が平坦でない」という意味である。
変種名の leopoldii はベルギー王「レオポルド1世(King Leopold I)の」という意味である。
写真は2月に川口市立グリーンセンターの温室で撮った。
学名:Aphelandra squarrosa var. leopoldii

★葉の姿とてもきれいな金葉木
 今度は花もとらえて見たい



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アンセリア・アフリカーナ



アンセリア・アフリカーナはラン科アンセリア属の多年草である。
アンセリア属は1属1種で、アフリカに広く分布する着生種である。
花に豹のような柄が入り、レオパード・オーキッド(leopard orchid)の英名がある。
草丈は20センチから100センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は冬から春である。
花径は6センチくらいである。
花の色は黄色で、紅紫色の斑点が入る。
属名の Ansellia はイギリス人のコレクター「アンセル(John Ansell, ?-1852)さん」の名からきている。
種小名の africana は「アフリカの」という意味である。
写真は2月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Ansellia africana

★地味だけどよくよく見れば華やかな
 豹柄の花アフリカ生まれ



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黒椿(クロツバキ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木から高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
黒椿(クロツバキ)もその園芸品種の1つである。(椿図鑑参照)
江戸古典種である。
1829年刊行の水野忠暁編纂「草木錦葉集(そうもくきんようしゅう)」に記載されている。
樹高は2メートルから4メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
遅い春咲きで、開花時期は3月から4月である。
花径8センチくらいの暗い紅色をした八重咲きの中輪をつける。
雄しべは筒しべである。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Kuro-tsubaki'

★江戸の世に花を開いた黒椿
 伏した姿に赴き見せて



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