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アニスヒソップ

アニスヒソップ

アニスヒソップ(anise hyssop)アガスタシェはシソ科カワミドリ属の多年草である。
原産地は北アメリカ、中央アメリカである。
日本原産の蕾香(カワミドリ)と同じ仲間である。
葉がセリ科のアニスに似た香りがあるためこう呼ばれている。
ヒソップ(hyssop)はヤナギハッカの仲間のことである。
学名のアガスタシェ・フォエニクルムで表示するものもある。
葉は乾燥させて漢方薬やカレー料理などの香辛料に用いられる。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~10月である。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、唇形の花をつける。
花の色は薄紫色、ピンク、白などがある。
花期が長く、蜜源植物となっている。
属名の Agastache はギリシャ語の「aga(強める)+stachys(穂)」からきている。太い穂状の花序をつけることから名づけられた。
種小名の foeniculum は「(セリ科)ウイキョウ属」のことである。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
園芸品種のハニービーホワイト(Honeybee White)である。
学名:Agastache foeniculum


★蜜蜂を呼び寄せようと香を放つ
 アガスタシェは柔和な姿


アニスヒソップ

花図鑑
植物図鑑






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数珠玉(ジュズダマ)

数珠玉(ジュズダマ)

数珠玉(ジュズダマ)はイネ科ジュズダマ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、原野や道端などに生える。
原産地は熱帯アジアである。
日本へは古い時代に渡来し栽培されていたものが野生化した。
草丈は1~2メートルである。
葉は玉蜀黍(トウモロコシ)に似た線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
長さは30~60センチ、幅は2~4センチで先が尖り、縁はざらつく。
中央脈は白く、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は7~10月である。
雌雄同株である。
上部の葉の脇からたくさんの花穂を立てる。
硬くて艶のある壷(苞鞘)の中に雌花穂があり、その先に雄花穂が垂れ下がる。
果期になると、苞鞘は白、灰色、灰褐色、黒などに色づく。
これに糸を通して数珠のようにつなげて遊んだのが名の由来である。
根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲むとリューマチ、神経痛、肩こりなどに効く。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効がある。
俳句の季語は秋である。
属名の Coix はギリシャ語の「coix(シュロ)」からきている。
種小名の lacryma-jobi は「ヨブの涙(花序の印象をたとえた)」という意味である。
写真は10月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Coix lacryma-jobi


★数珠玉を連ねなむなむ経読めば
 身じろぎもせず聴く友の顔


数珠玉(ジュズダマ)

花図鑑
植物図鑑






サンヘンプ

サンヘンプ

サンヘンプ(Sunhemp)はマメ科タヌキマメ属の一年草である。
原産地はインドなどの熱帯地方である。
日本へは線虫対策などのために導入されている。
また、ロープの材料となったりする繊維植物でもある。
流通名をこぶとり草(コブトリソウ)ともいう。
逸出したものが一部で野生化している。
草丈は60~200センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~10月である。
直立した茎から枝がたくさん出て、蝶形をした黄色い小花を総状につける。
花の後にできる実は円筒形の豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Crotalaria はギリシャ語の「crotalon(玩具のガラガラ)」からきている。莢の中で種子がガラガラ鳴ることから名づけられた。
種小名の juncea は「イグサ属(Juncus)に似た」という意味である。
写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Crotalaria juncea


★見上げ見る背高のっぽのサンヘンブ
 黄色い花はマメ科の印


サンヘンプ

花図鑑
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繁縷酸漿(ハコベホオズキ)

繁縷酸漿(ハコベホオズキ)

繁縷酸漿(ハコベホオズキ)はナス科ハコベホオズキ属の蔓性一年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは明治時代の中期に小石川植物園へ輸入された。
現在では逸出したものが野生化し、本州の関東地方から九州にかけて分布する。
和名の由来は、葉が繁縷(ハコベ)に似ることからきている。
草丈は60~100センチくらいである。
蔓は長さが数メートルになる。
全草に悪臭がある。
茎や葉には圧毛(茎や葉に密着して寝た毛)が密生し、白っぽい。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~10月である。
葉の脇に花径5~6ミリの小さな鐘形の白い花を1つずつつける。
花冠の先は5つに裂ける。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白や黄色に熟する。
属名の Salpichroa はギリシャ語の「salpinx(筒状)+khroia(肌の色)」からきている。
種小名の rhomboidea は「長い菱形の」という意味である。
写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Salpichroa rhomboidea


★可愛いが根を張らせると大変だ
 繁縷酸漿はやっかいな花


繁縷酸漿(ハコベホオズキ)

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メキシコ朝顔(メキシコアサガオ)

メキシコ朝顔(メキシコアサガオ)

メキシコ朝顔(メキシコアサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草である。
原産地はメキシコである。
日本では逸出したものが野生化している。
草丈は3メートルくらいになる。
葉はほこ形だが、切れ込まないものもある。
開花時期は8~9月である。
紅紫色をした漏斗状の花をつける。
花径は15~20ミリくらいと小さい。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。
種小名の trifida は「3つに分かれた」という意味である。
写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Ipomoea trifida


★朝顔と言うには少し小さいな
 薩摩芋の花こんならしいよ


メキシコ朝顔(メキシコアサガオ)

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