繁縷酸漿(ハコベホオズキ) 秋の花 2011年10月01日 繁縷酸漿(ハコベホオズキ)はナス科ハコベホオズキ属の蔓性一年草である。原産地は南アメリカである。日本へは明治時代の中期に小石川植物園へ輸入された。現在では逸出したものが野生化し、本州の関東地方から九州にかけて分布する。和名の由来は、葉が繁縷(ハコベ)に似ることからきている。草丈は60~100センチくらいである。蔓は長さが数メートルになる。全草に悪臭がある。茎や葉には圧毛(茎や葉に密着して寝た毛)が密生し、白っぽい。葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は5~10月である。葉の脇に花径5~6ミリの小さな鐘形の白い花を1つずつつける。花冠の先は5つに裂ける。雄しべは5本、雌しべは1本である。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白や黄色に熟する。属名の Salpichroa はギリシャ語の「salpinx(筒状)+khroia(肌の色)」からきている。種小名の rhomboidea は「長い菱形の」という意味である。写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。学名:Salpichroa rhomboidea★可愛いが根を張らせると大変だ 繁縷酸漿はやっかいな花花図鑑植物図鑑PR