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無人小小ん坊(ムニンシャシャンボ)

無人小小ん坊(ムニンシャシャンボ)

無人小小ん坊(ムニンシャシャンボ)はツツジ科スノキ属の常緑低木である。
小笠原諸島の固有種である。
日当たりの良い尾根や斜面に生える。
苔桃(コケモモ)などに近い仲間である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1~2メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は12~3月くらいである。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い鐘状の小さな花をたくさんつける。
花の形は細長く、先は小さく5つに裂ける。
実は球形の液果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、黄緑色から暗い紫色に熟する。
食べると甘いが、あまり結実はしないという。
属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の boninense は「無人島の(小笠原の)」という意味である。
写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Vaccinium boninense


★尖んがった花がとっても可愛いよ
 もうすぐ開く無人小小ん坊


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温州蜜柑(ウンシュウミカン)

温州蜜柑(ウンシュウミカン)

温州蜜柑(ウンシュウミカン)はミカン科ミカン属の常緑低木である。
和名の由来は、柑橘類の名産地であった中国浙江省の温州に因む。
ただし、それは名だけで、原産地は鹿児島県と推定されている。
関東地方から南で栽培されている。
通常は種なしとなるのが特徴である。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉は葉脈が目立ち、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
ミカン属では葉の柄に翼があることが多いが、本種にはない。
開花時期は5月である。
葉の脇に、花径3センチくらいの白い5弁花をつける。
雄しべはたくさんあり、雌しべは1本である。
実は直径5~8センチくらいのやや平たい球形の柑果(多心皮性の液果)で、黄橙色に熟する。
甘味があって食用になり、貯蔵にも向いている。
属名の Citrus はレモンに対する古い呼び名である。
種小名の unshiu は日本語の「温州」のことである。
写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
花の写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Citrus unshiu


★もう少し陽射し短くなる頃に
 美味しくなるよ楽しみにして


温州蜜柑(ウンシュウミカン)

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アレカ椰子(アレカヤシ)

アレカ椰子(アレカヤシ)

アレカ椰子(アレカヤシ)はヤシ科ヤマドリヤシ属(クリサリドカルプス属)の常緑小高木である。
原産地はマダガスカル島である。
アレカ椰子(アレカヤシ)という名は本種がかつて属していたアレカ属(Areca:ビンロウジュ属)の名残である。
和名は山鳥椰子(ヤマドリヤシ)という。
別名は黄金竹椰子(コガネタケヤシ)である。
樹高は3~8メートルくらいである。
根元からよく枝分かれをし、株立ち状(根元から何本もの細い幹を立ち上がらせる)となる。
幹には葉の落ちた跡の環状紋が残る。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、緩やかにアーチ状となる。
小葉は淡い緑色で、1枚の葉は40~60対の小葉で構成される。
葉柄と葉鞘は黄色く、黒い斑が入る。
雌雄異株である。
花の色は白く、穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)にたくさんつく。
英名はイエローバタフライパーム(yellow butterfly palm)である。
属名の Chrysalidocarpus はギリシャ語の「chrysos(黄金色)+karpos(果実)」からきている。
種小名の lutescens は「淡い黄色の」という意味である。
写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。
学名:Chrysalidocarpus lutescens


★きらきらと黄金の色に輝いて
 アーチをつくる山鳥椰子は


アレカ椰子(アレカヤシ)

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アリクリ椰子(アリクリヤシ)

アリクリ椰子(アリクリヤシ)

アリクリ椰子(アリクリヤシ)はヤシ科アリクリヤシ属の常緑低木である。
原産地はブラジルの北東部である。
英名は arikury palm という。
樹高は5メートルくらいである。
幹は単一で粗毛に覆われ、羽状葉はアーチ状に垂れ下がる。
属名の Arikuryroba は属名の「Arikury(ヤシ科アリクリ属)」からきている。
種小名の schizophylla は「裂けた葉の」という意味である。
写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。
学名:Arikuryroba schizophylla


★日本ではなかなか見られぬ椰子の木に
 心も躍る沖縄の冬


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アンスリウム・ポラリス

アンスリウム・ポラリス

アンスリウム・アンドレアヌムはサトイモ科ベニウチワ属の常緑多年草である。
原産地は南アメリカのコロンビアからエクアドルにかけた一帯である。
和名を大紅団扇(オオベニウチワ)という。
属名のアンスリウムでも流通している。
ポラリス(Polaris)はその園芸品種である。
草丈は70センチから80センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄がある。
葉は艶のある緑色の卵形で、つけ根の部分は矢じり形になっている。
開花時期は周年である。
特徴は、仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)の色が白く、細くて先が尖っていることである。
咲き進むと苞の色は緑色に変わっていく。
本当の花は中心の棒状の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)の部分である。
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
品種名の Polaris は「北極星」の意味である。
写真は2月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Anthurium andraeanum 'Polaris'


★真っ白でつんと尖ったポラリスの
 お洒落な姿ひときわ目立ち


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