キルタンツス・マッケニー 冬の花 2011年12月20日 キルタンツス・マッケニーはヒガンバナ科キルタンツス属の多年草である。原産地は南アフリカのナタール地方である。キルタンツス属は南アフリカにおよそ50種が分布し、海岸などに生える。日本へは明治時代の後期に渡来した。いま日本で流通しているものは、ほとんどが園芸品種という。草丈は20~30センチくらいである。根際から生える葉は線形で、灰白色を帯びる。開花時期は1~4月くらいである。茎先から細長い筒状の花を数輪下向きにつける。花冠の先は6つに裂けている。黄花品種の他に、乳白色、ピンク、淡いピンクなどのものがある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Cyrtanthus はギリシャ語の「kyrtos(曲がった)+anthos(花)」からきている。種小名の mackenii は南アフリカのナタール地方の植物収集家「マーク・マケン(Mark J. McKen)さんの」という意味である。上の写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。下の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Cyrtanthus mackenii★不思議なる花の形で手招いて キルタンツスはどこへいざなう☆薄紅の小さな笛を吹き鳴らし 夕日に染まるキルタンツスは花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
御柳梅(ギョリュウバイ) 冬の花 2011年12月19日 御柳梅(ギョリュウバイ)はフトモモ科ネズモドキ属の常緑低木である。原産地はニュージーランドやオーストラリアのタスマニア地方である。ニュージーランドの国花でもある。葉の形が御柳(ギョリュウ)に似て「梅」のような花を咲かせるというのが名の由来である。樹高は3~5メートルくらいである。枝には棘がある。葉は長さ1~2センチの幅の広い線形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は鋭く尖り、赤味がかっていて、よい香りがする。英名はティーツリー(tea tree)だが、これはお茶の代わりに飲用したことからついた名である。蜂蜜の蜜源ともなっている。開花時期は11~5月くらいである。花径は1~2センチで、5弁花である。雄しべは5本である。花の色は赤、ピンク、白などがあり、一重咲きと八重咲きがある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Leptospermum はギリシャ語の「leptos(細長い)+spermum(種子)」からきている。種小名の scoparium は「箒状の」という意味である。写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Leptospermum scoparium★愛らしい花が笑顔を振りまいて 異国の香り御柳梅咲く植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
日陰杪羅(ヒカゲヘゴ) 観葉植物 2011年12月18日 日陰杪羅(ヒカゲヘゴ)はヘゴ科ヘゴ属の常緑木本である。「羅」の字は「キヘン」がつくのだが仮に置いてある。奄美大島から八重山諸島にかけて分布し、林の縁に生える。海外では、台湾やフィリピンにも分布する。樹高は大きなもので10メートルに達する。幹のつけ根はしばしば楕円状に膨らみ、大きなものは径1メートルに達する。葉は幹の先につく。葉は楕円形で、2回羽状複葉となり、小葉はさらに深く切れ込む。葉の表面は鮮やかな緑色をしており、裏面は白みを帯びる。枝を出さずに成長するごとに下の葉を落とすので、幹の表面には楕円に逆八の字の模様がつく。新芽は食用とされる。属名の Cyathea はギリシャ語の「kyathos(コップ)」からきている。胞子嚢の包膜の形からつけられた名である。種小名の lepifera は「やや棘のある」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Cyathea lepifera★谷合に生きた化石の日陰杪羅 ハブの棲む森鬱蒼として植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紅網目草(ベニアミメグサ) 観葉植物 2011年12月17日 紅網目草(ベニアミメグサ)はキツネノマゴ科アミメグサ属(フィットニア属)の常緑多年草である。南アメリカのペルーからコロンビアにかけて分布する。日本へは大正時代の初期に渡来した。草丈は15センチくらいである。よく枝分かれをし、匍匐して広がる。密生する葉は楕円形である。濃い緑色の地に紅紫色の網目模様が入る。開花時期ははっきりしないが、温室では冬にキツネノマゴ科特有の花をつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Fittonia はイギリスの生物学者「フィットン(E. Fitton & M. Fitton)さん」の名からきている。種小名の verschaffeltii はベルギーの植物学者「バーシャフェルト(Ambroise Verschaffelt)さんの」という意味である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。学名:Fittonia verschaffeltii★渋いけど網目模様が目を惹くよ 闇に解け込む静かな姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エパクリス・ロンギフローラ 四季咲きの花 2011年12月16日 エパクリス・ロンギフローラはエパクリス科エパクリス属の常緑小低木である。分類体系によってはツツジ科とされる。原産地はオーストラリアの東部である。樹高は1メートルくらいである。小さな葉はハート形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。葉の質は分厚い。開花時期は周年である。葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、赤い筒状の花を咲かせる。花冠の先は5つに裂けていて白い。属名の Epacris はギリシャ語の「epi(上)+acris(頂点)」からきている。種小名の longiflora は「長い形の花の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Epacris longiflora★はるばると渡り来たりしエパクリス 真っ赤な花の先だけ白く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|