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司絞り(ツカサシボリ)



梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
中国原産で、日本へは古代に渡来した。
司絞り(ツカサシボリ)はその栽培品種の1つである。
樹高は3~6メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3月から4月である。
比較的遅咲きの品種である。
「絞り」というのは、絞り染めのように色がまだらに入りまじっているものにつけられる名である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
野梅系・野梅性で淡い紅色と紅色を咲き分ける八重咲きの大輪(30から40ミリ)である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の mume は「梅」のことである。
写真は3月に墨田区文花の香取神社香梅園で撮った。
学名:Prunus mume 'Tsukasashibori'


★絞りの名まさにそうだと頷ける
 司絞りは花色精緻




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ジャスティシア・ベトニカ



ジャスティシア・ベトニカはキツネノマゴ科キツネノマゴ属(ジャスティシア属)の常緑小低木である。
属名の読み方は「ユスティキア」とするものもある。
インドから東アフリカにかけて分布する。
アフリカでは牧草とされるという。
英名はホワイトシュリンププラント(white shrimp plant)である。
シュリンププラントは小海老草(コエビソウ)のことで、同じ仲間である。
樹高は80~120センチくらいである。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は2~4月くらいである。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紫色の花をつける。
花はすぐに枯れるが、白い苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が長く観賞できる。
苞には緑色の筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Justicia はスコットランドの植物学者「ジャスティス(J. Justice)さん」の名からきている。
種小名の betonica は「べトニー(ハーブの名)の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Justicia betonica


★いろいろなタイプの花があるものと
 頭に刻むうなずきながら




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マホニア・マイレー



マホニア・マイレーはメギ科ヒイラギナンテン属の常緑低木である。
原産地は東アジアから中国南西部の雲南省にかけた地域である。
日本にも分布する柊南天(ヒイラギナンテン:Mahonia japonica)の近縁種である。
樹高は2メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚い革質で、小葉の縁には先が針状になった粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~4月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い花をたくさんつける。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
近縁種の柊南天(ヒイラギナンテン)に比べ、花穂が太くて大きい。
属名の Mahonia は19世紀のアメリカ人の植物学者「マクマホン(B. Mc. Mahon)さん」の名からきている。
種小名の mairei は「マイレ(Maire)さんの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Mahonia mairei


★ずんぐりと太い花穂にびっしりと
 黄花ちりばめマホニア・マイレー




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パフィオペディルム・フィリピネンセ



パフィオペディルム・フィリピネンセはラン科トキワラン属(パフィオペディルム属)の多年草である。
原産地はフィリピン、カリマンタン島で、標高500メートルまでの石灰岩地域に生える地生種である。
草丈は60センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は夏から秋である。
茎先に3輪から5輪の花をつける。
花径は20センチくらいある。
萼片の色は白く、緑色の縦筋が入る。
側花弁はねじれていて長い。
唇弁は黄色である。
属名の Paphiopedilum はギリシャ語の「Paphos(ビーナスの異名)+pedilon(サンダル)」からきている。
種小名の philippinense は「フィリピンの」という意味である。
写真は3月につくば植物園の蘭展で撮った。
学名:Paphiopedilum philippinense


★なかなかにお洒落な色合いしているよ
 花はすっきりフィリピネンセ




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パフィオペディルム・ビロスム・ボクサリー



パフィオペディルム・ビロスム・ボクサリーはラン科トキワラン属(パフィオペディルム属)の多年草である。
原産地はミャンマーで、標高1000~1200メートルの石灰岩地に生える地生種である。
草丈は20~30センチである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は冬から春である。
茎先に1輪の花をつける。
花径は12~15センチくらいである。
花の色は黄褐色である。
背萼片は立ち上がり、濃い紅紫色の斑点が入る。
属名の Paphiopedilum はギリシャ語の「Paphos(ビーナスの異名)+pedilon(サンダル)」からきている。
種小名の villosum は「軟毛のある」という意味である。
変種名の boxallii は19世紀のイギリス人のラン収集家「ボクサル(W. Boxall)さんの」という意味である。
写真は3月につくば植物園の蘭展で撮った。
学名:Paphiopedilum villosum var. boxallii


★渋いけどワンポイントの味がある
 大きく咲いたボクサリーの花




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