パッシフローラ・ペルフォリアタ 四季咲きの花 2013年02月25日 パッシフローラ・ペルフォリアタはトケイソウ科トケイソウ属の蔓性常緑多年草である。原産地はジャマイカである。草丈は2~4メートルになる。葉が貫生葉(対生する葉のつけ根の部分が発達して互いにくっつき、茎が葉を突き抜けたように見えるもの)なのが特徴である。開花時期は5~10月くらいである。温室では周年開花をする。花径は4~6センチくらいあり、花の色は濃い紅紫色である。萼片と花弁がそれぞれ5枚ずつある。近縁種には萼片と花弁が同じ色と形のものがあるが、本種は明らかに大きさが異なる。副花冠が水平に放射状に開き、時計の文字盤のように見える。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。属名の Passiflora はラテン語の「flor della passione(情熱の花)」からきている。雌しべの柱頭をはりつけにされたキリストにたとえ、放射状の副花冠をキリストの後光にたとえた。種小名の perfoliata は「茎が葉を貫いたような」という意味である。写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Passiflora perfoliata★いろいろな仲間があるね時計草 ペルフォリアタは葉っぱに個性花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
蘇芯花(ソシンカ) 春の花 2013年02月24日 蘇芯花(ソシンカ)はマメ科ハカマカズラ属の落葉高木である。原産地は中国の南部、ミャンマー、インドなどである。中国名を「羊蹄甲」といい、そこから羊蹄木(ヨウテイボク)の別名もある。葉が羊の蹄に似ているというのが名の由来である。別名を斑入り蘇芯花(フイリソシンカ)という。日本では沖縄で街路樹や公園木とされている。樹高は8~12メートルくらいである。樹皮は暗い褐色で、ほぼ滑らかである。葉は円形で、真ん中あたりまでV字形に裂けている。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は3~4月である。花径が8~12センチくらいある大きな淡い紅紫色の花をつける。花冠は5つに裂け、真ん中の裂片には濃い紅紫色の斑が入る。花の色が白いものもあり、白花蘇芯花(シロバナソシンカ)という。英名はオーキッドツリー(orchid tree)である。花がランに似るところからつけられた名前である。若葉、蕾、花は食用とされる。樹皮からはタンニンや染料を採る。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。属名の Bauhinia はスイスの植物学者「ボーアン兄弟(Jean Bauhin & Caspar Bauhin, 1500's-1600's)」にちなむ。葉の先が二つに割れているのを兄弟に見立てたものである。種小名の variegata は「斑入りの」という意味である。写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Bauhinia variegata★艶やかに咲いて蘇芯花雲南に 春を伝える景色やいかに花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
テコマンテ・ベヌスタ 春の花 2013年02月23日 テコマンテ・ベヌスタはノウゼンカズラ科テコマンテ属の蔓性常緑低木である。原産地はモルッカ諸島、ソロモン諸島、ニューギニア島、オーストラリアである。標高500~1500メートルの熱帯雨林に生える。テコマンテ・デンドロフィラ(Tecomanthe dendrophila)とシノニムだとする説と別種とする説がある。蔓の長さは3~6メートルくらいである。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。小葉の形は卵形である。葉の質は革質で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は春から夏である。葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、濃い紅紫色をしたラッパ状の花を房状に下向きにつける。花は長さが10センチくらいあり大きい。花冠の先は浅く5つに裂ける。本種は花冠の内側も同じ色になる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Tecomanthe はギリシャ語の「Tecoma(テコマ属=近縁種)+anthos(花)」からきている。種小名の venusta は「愛らしい」という意味である。写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Tecomanthe venusta★同じかなそれともどこか違うかな 仲間の様子に興味津々花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
玉蔓草(タマツルクサ) 春の花 2013年02月22日 玉蔓草(タマツルクサ)はユリ科タマツルクサ属(ボウィエア属)の多年草である。分類体系によってはクサスギカズラ科やヒヤシンス科とされる。南アフリカ原産の多肉植物である。園芸名を蒼角殿(ソウカクデン)という。地上部にタマネギに似た大きな淡い緑色をした鱗茎が育ち、そこから蔓状の茎が枝分かれをしながら伸びる。茎の長さは2~3メートルに達する。開花時期は春から夏である。花径5ミリくらいの小さな緑色をした花が咲く。花被片は6枚である。英名はクライミングオニオン(climbing onion)である。属名の Bowiea はイギリスの植物学者「ボウイ(James Bowie, 1789-1869)さん」の名からきている。キュー王立植物園で植物収集にあたった。種小名の volubilis は「まとわりつく」という意味である。写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Bowiea volubilis★不思議だな背筋ぞくぞくしてくるよ 玉蔓草にしばし見入って花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
キサントステモン・クリサンツス 四季咲きの花 2013年02月21日 キサントステモン・クリサンツスはフトモモ科キサントステモン属の常緑高木である。属名の読み方は「クサントステモン」とするものもある。オーストラリアの東部に分布し、雨林に生える。樹高は10~15メートルくらいである。庭植えだとコンパクトで、3メートルくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉の質は革質で艶がある。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は周年である。枝先や葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1~2センチの黄色い花を15~30輪くらい半球状につける。花弁は5枚で黄色い。花弁よりも飛び出した黄色い雄しべが目立つ。花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、緑色ないし茶色である。属名の Xanthostemon はギリシャ語の「xantho(黄色い)+stemon (雄しべ)」からきている。種小名の chrysanthus は「黄色の花の」という意味である。写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Xanthostemon chrysanthus★飛び出した黄色の雄しべがよく目立つ 花の姿に異国を感じ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|