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霞草(カスミソウ)



霞草(カスミソウ)はナデシコ科カスミソウ属(ギプソフィラ属)の一年草である。
原産地はウクライナ、コーカサス、トルコ、イランなどである。
学名のギプソフィラ・エレガンスでも流通している。
属名の読み方は「ジプソフィラ」とする場合もある。
花糸撫子(ハナイトナデシコ)や群撫子(ムレナデシコ)の別名がある。
日本へは大正時代の初期に渡来した。
なお、本種は一年生だが多年生のものもあり、宿根霞草(シュッコンカスミソウ:Gypsophila paniculata)という和名がつけられている。
草丈は20~80センチくらいである。
茎はよく枝分かれをする。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は4~5月である。
花径1センチくらいの小さな花を霞のようにたくさんつける。
花弁数は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Gypsophila はギリシャ語の「gypsos(石灰)+philein(好む)」からきている。石灰質の土地によく生える種があることから名づけられた。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
写真は3月に京都府立植物園で撮った園芸品種のホワイトジャイアントである。
学名:Gypsophila elegans


★名前だけ知っていたけど霞草
 花小さくも群れし撫子




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桔梗撫子(キキョウナデシコ)



桔梗撫子(キキョウナデシコ)はハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)の一年草である。
原産地はアメリカ合衆国のテキサス州である。
現在ではアメリカ合衆国の南東部に広く分布し、湿地や野原に生える。
学名のフロックス・ドラモンディで表示するものもある。
英名はアニュアル・フロックス(annual phlox)である。
アニュアルは「一年生植物の」という意味である。
草丈は20~40センチくらいである。
全草が腺毛(粘着物質を出す毛)に被われる。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~6月くらいである。
花径2~3センチの花を茎先にびっしり咲かせる。
花の色は白、赤、ピンク、紅紫色などである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Phlox はギリシャ語の「phlogos(火炎)」からきている。リクニス属の古名であったものが転用された。
種小名の drummondii はスコットランドの植物採集家「ドラモンド(Thomas Drummond, 1793-1835)さんの」という意味である。
写真は3月に京都府立植物園で撮った。
学名:Phlox drummondii


★はるばると新大陸からやってきて
 もらった名前の賑やかなこと




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ベリス・アンヌア



ベリス・アンヌアはキク科ヒナギク属(ベリス属)の一年草である。
和名を雛菊(ヒナギク)というデージーに近い仲間である。
英名はアニュアル・デージー(Annual daisy)という。
アニュアルは「一年生植物の」という意味である。
原産地は地中海沿岸地方である。
草丈は10センチから30センチくらいである。
茎には短い毛が生える。
葉はへら形で、根際から生える。
開花時期は12月から4月くらいである。
茎先に頭状花を1輪ずつつける。
花径は3センチくらいである。
花の真ん中には黄色い筒状花が集まり、その周りを舌状花が取り囲む。
舌状花の色は白やピンクである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Bellis はラテン語の「bellus(美しい)」からきている。
種小名の annua は「一年生の」という意味である。
写真は3月に京都府立植物園で撮った。
学名:Bellis annua


★日本ではまだまだ知られぬ花のよう
 可愛い名前つけてみたいね




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イノスホワイト



匂い矢車菊(ニオイヤグルマギク)はキク科ニオイヤグルマギク属の一年草である。
分類の仕方によってはヤグルマギク属(Centaurea)とされる。
基本種の花の色は紅紫色で、原産地は地中海沿岸地方である。
英名はスイートサルタン(sweet sultan)という。
イノスホワイトはその白花品種である。
園芸品種と思われるが出自はよくわからないし、アルファベットの綴りもわからない。
セントーレア・イノスホワイトなどの名で流通している。
草丈は40~60センチくらいである。
茎と葉には毛は生えていない。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗い切れ込みがある。
開花時期は4~6月くらいである。
茎先に花径5センチくらいの白い花(頭花)を1輪ずつつける。
舌状花は細かく切れ込んでおり、花はよい香りがする。
属名の Amberboa の由来はまだ調べられていない。
種小名の moschata は「麝香の香りのする」という意味である。
写真は3月に京都府立植物園で撮った。
学名:Amberboa moschata cv.


★もう少しすっきりまとめて欲しいけど
 花の世界もいろいろありそう




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黄花ルピナス(キバナルピナス)



黄花ルピナス(キバナルピナス)はマメ科ルピナス属(ハウチワマメ属)の一年草である。
属名の和名はハウチワマメ属というが、ルピナス属のほうがよく知られている。
本種の原産地は南ヨーロッパである。
和名は黄花葉団扇豆(キバナハウチワマメ)である。
草丈は40~60センチくらいである。
茎や葉には白い軟毛が生えている。
葉は手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉7~9枚で1組の葉となる。
開花時期は3~5月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い蝶形の花をたくさんつける。
花は甘い香りがする。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
塩茹でしたものがビールのつまみとされる。
属名の Lupinus はラテン語の「lupus(オオカミ)」からきている。どんな土地にも育つ逞しさから名づけられたものである。
種小名の luteus は「黄色の」という意味である。
写真は3月に京都府立植物園で撮った。
学名:Lupinus luteus


★ルピナスも黄色の花があるんだね
 シンプルだけど庭に似合って




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