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高砂桜(タカサゴザクラ)



高砂桜(タカサゴザクラ)はバラ科サクラ属の落葉低木である。
東京の荒川堤で栽培されていた園芸品種の1つである。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
特徴は全体に毛が多いことである。
暖地よりやや気温の低い地方が生育に適している。
丁字桜(チョウジザクラ)とオオシマザクラ系のサトザクラ、あるいは丁字桜(チョウジザクラ)と山桜(ヤマザクラ)の交雑種と推定されている。
開花時期は4月上旬から中旬である。
葉の展開と同時期に花を咲かせる。
花径は4~5センチの大輪で、八重咲きである。
蕾の色は紅色、花の色は淡い紅色である。
花びらの数は11~15枚で、花びらの形は丸い。
一総の花の数は2~3輪である。
実は結実しない。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
品種名の Caespitosa は「群がって生える」を意味する。
写真は4月に多摩森林科学園で撮った。
学名:Prunus x sieboldii 'Caespitosa'


★色淡くされど頬染め大輪に
 春の陽受けて高砂桜




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駒繋(コマツナギ)



駒繋(コマツナギ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
名の由来は、京都の青蓮院にある木に親鸞上人が馬をつないだという故事からきている。
太白(タイハク)と類似しており、同一説もある。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の両面や葉の柄には毛はなく、葉の縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)形の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は4月である。
花弁数は5枚で、一重咲きである。
花径は5センチくらいある大輪で、花の色は白い。
花弁は丸く、皺状のうねりがある。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Komatsunagi'


★名の由来聞けばなるほど面白い
 名づける知恵に思いを馳せて




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紅手毬(ベニデマリ)



紅手毬(ベニデマリ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
江戸期の園芸書「花壇網目」に記述があるとされる品種である。
読み方は「ベニテマリ」とするものもある。
大阪造幣局で栽培されている品種である。
花序が手毬状になり、色が濃いことから名づけられた。
樹高は4メートルから8メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の後半である。
八重咲きの大輪で、花の色は淡い紅色である。
花弁数は15~20枚くらいである。
特徴は、枝先に花が密集してつき、手毬状になることである。
萼片は鐘形である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Beni-demari'


★どうすればこんな姿に咲くのかと
 驚きながら見る紅手毬




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四季桜(シキザクラ)



四季桜(シキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
豆桜(マメザクラ)と江戸彼岸 (エドヒガン)との交雑種だと考えられている。
10月ごろに開花し、春まで断続的に小さい花を咲かせる。
樹高は4メートルから8メートルくらいである。
葉は小形の長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)が並ぶ。
秋は葉が落ちてから開花し、春は葉の展開に先立って花をつける。
花は小輪の一重咲きで、色は白ないし白に近い淡い紅色である。
春に咲く花のほうが大きいし数も多い。
萼筒は細長い。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の subhirtella は「やや短剛毛のある」という意味である。
品種名の Semperflorens は「四季咲きの」という意味である。
写真は3月に水戸市の千波湖岸で撮った。
学名:Prunus x subhirtella 'Semperflorens'


★小振りでも一重咲きでも凜として
 水戸に似合いの四季桜咲く




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作並菊桜(サクナミキクザクラ)



作並菊桜(サクナミキクザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
仙台市の作並地区で栽培されている菊咲きの品種である。
山桜(ヤマザクラ)と支那実桜(シナミザクラ)の交雑種ではないかと推定されている。
樹高は4メートルから8メートルくらいである。
樹形は盃状である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の中旬である。
花は淡い紅色をした八重咲きの大輪である。
花弁数は40枚から45枚である。
萼筒は太い鐘形で、萼片の先が尖る。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
写真は4月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus 'Sakunami-kiku'


★若き日に訪ねた土地に咲く桜
 ピンクに萌える花愛らしく




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