善正寺菊桜(ゼンショウジキクザクラ) 春の花 2014年04月21日 善正寺菊桜(ゼンショウジキクザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの1種で、ヤマザクラ系の品種である。原木は石川県羽咋郡の善正寺にあり、樹高は12メートルほどある。樹齢は500年くらいと推定されており、昭和58年に県指定の天然記念物とされている。特徴は菊咲きをすることである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は4月の下旬くらいである。蕾のうちは淡い紅色だが、開花後の花の色は白い。花径は4センチくらいで、花弁数は100~200枚くらいある。満開時の花は球状で、雌しべはが葉化するものもある。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、稀に結実をする。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の jamasakura は「ヤマザクラ」のことである。写真は3月に小石川植物園で撮った。学名:Prunus jamasakura 'Zenshoji-kikuzakura'★石川は固有の桜が多いよう 樹齢重ねて趣き深く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
富士菊桜(フジキクザクラ) 春の花 2014年04月20日 豆桜(マメザクラ)はバラ科サクラ属の落葉低木ないし小高木である。日本固有種である。フォッサマグナ要素の植物で、富士山や箱根を中心とした山地に分布する。このため別名を富士桜(フジザクラ)という。富士菊桜(フジキクザクラ)はその園芸品種である。園芸品種ではあるが、原木は実際に静岡県富士宮市の天子岳にあったもので、1962年に発見された。その後、1977年に同市の大石寺に移植され、1981年に品種登録された。特徴は名前の通り菊咲きをすることである。樹高は2メートルから5メートルくらいである。葉は小形の倒卵形ないし卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は鋭く尖り、つけ根は円形ないし楔形である。縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。柄は長さが1センチくらいで軟毛が生える。表面にも裏面にも毛が生える。開花時期は4月である。葉の展開に先立って開花する。花の色は白く、花弁数は50枚から300枚くらいある。花径は3センチ前後の中輪である。萼片は幅の広い三角形、萼筒は太い鐘形である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus incisa 'Fujikikuzakura'★小さくも菊咲きをする富士桜 華麗ながらも自然の溢れ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
雲南桜(ウンナンザクラ) 春の花 2014年04月19日 雲南桜(ウンナンザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。原産地はイ中国の雲南省、四川省、広西省である。標高2300メートルから2600メートルの山地の林の中や斜面に生える。中国名は「云南櫻桃」という。日本では富山県中央植物園の「雲南の植物」コーナーに植栽されている。ここは中国科学院昆明植物研究所との交流が続けられている。樹高は4メートルから8メートルくらいである。樹皮は灰色である。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3月から4月である。花は一重の小輪で白く、花弁は円形である。花の後にできる実は卵形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、紅紫色に熟する。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の yunnanensis は「雲南省の」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus yunnanensis★雲南の森を彩り咲く桜 花は小さくきりりと締まり花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
鵯桜(ヒヨドリザクラ) 春の花 2014年04月18日 鵯桜(ヒヨドリザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間で、カスミザクラ系である。江戸時代の元禄年間からその名が登場し、1916年に三好学博士によって記載された。その後、長い間、絶滅したものと考えられていた。しかし、1970年に石川県七尾市にあったものが再発見された。樹高は5メートルから10メートルくらいである。葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。葉や葉の柄、花の柄に毛が生える。開花時期は4~5月で、遅咲きである。花径4センチくらいの濃い紅色の大輪で、菊咲きをする。花弁数は300~450枚くらいあり、咲き進むと球形になる。雌しべが葉化するのが特徴である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。品種名の Longipedunculata は「長い花柄の」という意味である。写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus lannesiana 'Longipedunculata'★鵯の羽根を思わす桜とか 花の歴史の長きを思い花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
峰桜(ミネザクラ) 夏の花 2014年04月17日 峰桜(ミネザクラ)はバラ科サクラ属の落葉低木である。北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地、亜高山、高山に生える。海外では、サハリンにも分布する。漢字では「嶺桜」とも書く。別名を高嶺桜(タカネザクラ)という。樹高は1メートルから5メートルくらいである。葉は倒卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は5月から7月である。葉の展開と同時に花を咲かせる。花径は20ミリから25ミリくらいで、淡い紅色をした5弁花である。花弁の先は2つに浅く裂ける。花は1輪から3輪ずつつく。葉柄、小花柄、萼には毛が生えていない。一部に毛が生えている変種を千島桜(チシマザクラ)という。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、6月ころに黒紫色に熟する。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の nipponica は「日本の」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Prunus nipponica★探してた花にようやく巡り合う 今度は山で見つけてみよう花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|