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縞蔓穂(シマツルボ)



縞蔓穂(シマツルボ)はユリ科シマツルボ属(レデボウリア属)の多年草である。
学名のレデボウリア・クーペリで表示するものもある。
分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。
原産地は南アフリカである。
草丈は10~15センチくらいである。
根際から生える葉は線形ないし幅の狭い楕円形である。
葉はやや肉厚で、紫色の縦縞が入る。
開花時期は4~6月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色の花をつける。
葉のほうが長い。
属名の Ledebouria はドイツ人の植物学者「レデブール(Carl Friedrich von Ledebour, 1785-1851) さん」の名からきている。
種小名の cooperi はイギリスの植物学者「クーパー(Thomas Cooper, 1815-1913)さんの」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Ledebouria cooperi

★縦縞の葉っぱが目立つ縞蔓穂
 小さな花が飾りのように




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蘭蘭(ランラン)



蘭蘭(ランラン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
北海道松前町で浅利政俊さんによって作出された。
松前固有種の白蘭(ハクラン)に雨宿(アマヤドリ)を交配して育成された品種である。
名はパンダ蘭蘭の死を悼んで昭和55年の子どもの日に松前の子どもたちによって命名された。
樹高5メートルから10メートルくらいである。
樹形は傘状である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の下旬である。
葉の展開と同時に花をつける。
花径が4、5センチくらいある八重咲きの大輪である。
花の色は白く、花びらの外側にごく淡い桃色が残る。
花びらの数は15枚から20枚である。
結実はしない。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Ranran'

★桜にはそぐわぬ名だと思えども
 由来を聞けば笑みも浮かんで




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紅時雨(ベニシグレ)



紅時雨(ベニシグレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
北海道松前町の浅利政俊さんによって、東錦(アズマニシキ)の実生の中から選出育成された品種である。
東錦(アズマニシキ)は荒川堤にあったとされ、佐野藤右衛門さんによって保存され残っている桜である。
樹高は5メートルから10メートルである。
樹形は盃状で横に広がらない。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は4月の下旬である。
濃い紅色の八重咲きで、花弁数は25枚から40枚である。
花径は5センチくらいある大輪で、垂れ下がって咲く。
花弁の外側の色が濃く、波を打つようにうねる。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Beni-shigure'

★爛漫の花は見事な紅時雨
 降り注ぎ咲くシャワーのように




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嵐山(アラシヤマ)



嵐山(アラシヤマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
荒川堤にあったとされ、明治時代に関東を中心に広まった。
名は京都の嵐山に由来する。
樹高は5メートルから10メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖り、縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
若葉は紫褐色をしている。
開花時期は4月の中旬である。
花の色は白ないしごく淡い紅色で、花弁数は5枚から10枚である。
花径は4センチくらいの中輪である。
萼筒は長い鐘形で萼片にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、少し結実をする。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Arashiyama'

★どこを見て嵐山の名をつけたのか
 どこか気になる花はシンプル




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八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)



八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
サトザクラの1つである。
三好学さんによって小石川植物園で栽培された紫桜(ムラサキザクラ)の実生から生まれた。
大山桜(オオヤマザクラ)に近い系統である。
樹高は4メートルから7メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面や葉の柄に毛は生えない。
開花時期は4月の中旬から下旬である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花径3センチから5センチの大輪で、花弁数は5枚から20枚くらいである。
花の色は濃い紅紫色で、花弁の形は円形である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
品種名の Purpurea‐plena は「八重で紫色の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Purpurea‐plena'

★八重に咲く紫の花めずらしく
 その豪華さにそっと溜息




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