縞蔓穂(シマツルボ) 未選択 2014年05月01日 縞蔓穂(シマツルボ)はユリ科シマツルボ属(レデボウリア属)の多年草である。学名のレデボウリア・クーペリで表示するものもある。分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。原産地は南アフリカである。草丈は10~15センチくらいである。根際から生える葉は線形ないし幅の狭い楕円形である。葉はやや肉厚で、紫色の縦縞が入る。開花時期は4~6月くらいである。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色の花をつける。葉のほうが長い。属名の Ledebouria はドイツ人の植物学者「レデブール(Carl Friedrich von Ledebour, 1785-1851) さん」の名からきている。種小名の cooperi はイギリスの植物学者「クーパー(Thomas Cooper, 1815-1913)さんの」という意味である。写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。学名:Ledebouria cooperi★縦縞の葉っぱが目立つ縞蔓穂 小さな花が飾りのように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
蘭蘭(ランラン) 春の花 2014年04月26日 蘭蘭(ランラン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間の1つである。北海道松前町で浅利政俊さんによって作出された。松前固有種の白蘭(ハクラン)に雨宿(アマヤドリ)を交配して育成された品種である。名はパンダ蘭蘭の死を悼んで昭和55年の子どもの日に松前の子どもたちによって命名された。樹高5メートルから10メートルくらいである。樹形は傘状である。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4月の下旬である。葉の展開と同時に花をつける。花径が4、5センチくらいある八重咲きの大輪である。花の色は白く、花びらの外側にごく淡い桃色が残る。花びらの数は15枚から20枚である。結実はしない。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Ranran'★桜にはそぐわぬ名だと思えども 由来を聞けば笑みも浮かんで花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紅時雨(ベニシグレ) 春の花 2014年04月25日 紅時雨(ベニシグレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間の1つである。北海道松前町の浅利政俊さんによって、東錦(アズマニシキ)の実生の中から選出育成された品種である。東錦(アズマニシキ)は荒川堤にあったとされ、佐野藤右衛門さんによって保存され残っている桜である。樹高は5メートルから10メートルである。樹形は盃状で横に広がらない。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は4月の下旬である。濃い紅色の八重咲きで、花弁数は25枚から40枚である。花径は5センチくらいある大輪で、垂れ下がって咲く。花弁の外側の色が濃く、波を打つようにうねる。属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Beni-shigure'★爛漫の花は見事な紅時雨 降り注ぎ咲くシャワーのように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
嵐山(アラシヤマ) 春の花 2014年04月23日 嵐山(アラシヤマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間の1つである。荒川堤にあったとされ、明治時代に関東を中心に広まった。名は京都の嵐山に由来する。樹高は5メートルから10メートルである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。若葉は紫褐色をしている。開花時期は4月の中旬である。花の色は白ないしごく淡い紅色で、花弁数は5枚から10枚である。花径は4センチくらいの中輪である。萼筒は長い鐘形で萼片にはぎざぎざ(鋸歯)がある。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、少し結実をする。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Arashiyama'★どこを見て嵐山の名をつけたのか どこか気になる花はシンプル花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
八重紫桜(ヤエムラサキザクラ) 春の花 2014年04月22日 八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。サトザクラの1つである。三好学さんによって小石川植物園で栽培された紫桜(ムラサキザクラ)の実生から生まれた。大山桜(オオヤマザクラ)に近い系統である。樹高は4メートルから7メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の両面や葉の柄に毛は生えない。開花時期は4月の中旬から下旬である。葉の展開と同時に花を咲かせる。花径3センチから5センチの大輪で、花弁数は5枚から20枚くらいである。花の色は濃い紅紫色で、花弁の形は円形である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。品種名の Purpurea‐plena は「八重で紫色の」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Purpurea‐plena'★八重に咲く紫の花めずらしく その豪華さにそっと溜息花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|