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請百合(ウケユリ)



請百合(ウケユリ)はユリ科ユリ属(リリウム属)の多年草である。
リリウム属は北半球の温帯を中心に100種くらいが分布する。
また、膨大な数の園芸品種が作出されている。
日本では古くから「ゆり」の呼称が用いられており、属名の和名はユリ属という。
「ゆり」の由来には諸説があり、中国名からきた「百合」の字が後から充てられたようである。
本種は日本固有種である。
鹿児島県の奄美大島、請島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島に分布し、海岸の岩場や山地の崖などに生える。
和名の由来は、奄美群島の請島(うけじま)に特に多いことからきている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は長さが10センチから20センチの披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は、自生地では5月から6月である。
白い大輪の花を茎先に数輪つける。
花は長さが10センチから20センチくらいある漏斗状で、花被片は6枚である。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は赤褐色である。
雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「荘厳」である。
属名の Lilium はギリシャ語の「leirion(白)」からきている。マドンナリリーの白い花を念頭に名づけられたものである。
種小名の alexandrae はイギリスの「アレキサンドラ王妃(Alexandra of Denmark, 1844-1925)の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
交配種の表示があった。
学名:Lilium alexandrae

★幻の花の片鱗ここにあり
 遠い先まで生きて伝われ




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ベロニカ・リバリス



ベロニカ・リバリスはゴマノハグサ科クワガタソウ属(ベロニカ属)の常緑小低木である。
分類体系によっては(APG第3版)オオバコ科とされる。
ベロニカ属は世界に500種くらいが分布する。
日本にも鍬形草(クワガタソウ)などが分布し、属名の和名をクワガタソウ属という。
本種の原産地はニュージーランドである。
異名をヘーベ・アクティフォリアといい、撮影地でもこの名称で表示されている。
ヘーベ属は南半球に90種くらいが分布する属であったが、クワガタソウ属に統合された。
ベロニカ・アクティフォリアの名称も用いられるが、Catalogue of Life では scientific name を表記の通りベロニカ・リバリスとしている。
樹高は40センチから80センチくらいである。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、十字に向かい合って生える(対生)。
開花時期は夏から秋にかけてである。
枝先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の花をたくさんつける。
花冠は先で4つに裂け、2本の雄しべが花から突き出る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。
種小名の rivalis は「川に生える」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Veronica rivalis(syn. Hebe acutifolia)

★親しんだヘーベの名前なくなるか
 仕方ないけどちょっと寂しい



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ラバンジン・ラベンダー・アルバ



ラバンジン・ラベンダー(lavandin lavender)はシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木である。
地中海沿岸地方原産のラバンデュラ・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)と広葉ラベンダー(ヒロハラベンダー:Lavandula latifolia)との交配で生まれた栽培品種である。
ラバンデュラ・アングスティフォリアは香りが強く、花穂もきれいである。
広葉ラベンダー(ヒロハラベンダー)は暖地でも育つ。
この両者の長所を併せ持つ品種である。
アルバ(Alba)はその栽培品種の1つである。
特徴は花の色が白いことである。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉は線形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7月から8月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い唇形をした花をつける。
花の色に特徴があるので主として庭植えの観賞用とされる。
また、ポプリやハーブティー、アロマテラピーなどにも利用される。
属名の Lavandula はラテン語の「lavare(洗う)」からきている。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから名づけられた。
品種名の intermedia は「中間の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Lavandula x intermedia 'Alba'

★なかなかのインパクトだね白い花
 青と交じれば色合いもよく



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フリュイテ



フリュイテ(Fruite)はバラ科バラ属の落葉低木である。
フロリブンダ系(Floribunda:FL)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。
1985年にフランスのメイアン社(Meilland)によって作出された。(薔薇図鑑参照)
樹高は80センチから120センチくらいである。
樹形は半横張り性である。
開花時期は5月から11月である。
半剣弁高芯咲きの半八重で、花の色は橙色と赤色のグラデーションがかかる。
花径は6センチから8センチくらいで、花弁数は25枚くらいである。
花には微香がある。
属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。
品種名の Fruite はフランス語由来で「フルーティな」という意味である。
写真は6月に北海道のはぼろバラ園で撮った。
学名:Rosa 'Fruite'

★こんなにも綺麗な赤があるのかと
 シャッターを切る音立てながら



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ブルームーン



ブルームーン(Blue Moon)はバラ科バラ属の落葉低木である。
ハイブリッドティ系(Hybrid Tea:HT)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの大輪である。
1964年にドイツのタンタウ社(Tantau)で作出された。(薔薇図鑑参照)
交配親はスターリングシルバー(Sterling Silver)である。
樹高は150センチくらいである。
樹形は半直立性である。
開花時期は5月から11月である。
半剣弁高芯咲きで、花の色は明るい紫色(藤色)である。
花径は10センチくらいの大輪である。
花にはブルーローズの強い香りがある。
属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。
品種名の Blue Moon は「青い月」という意味である。
写真は6月に北海道のはぼろバラ園で撮った。
学名:Rosa 'Blue Moon'

★青系の薔薇は花壇で引き立つね
 綺麗な青空おいしい空気



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