スクテラリア・ブルーファイア 夏の花 2014年06月15日 スクテラリアはシソ科タツナミソウ属(スクテラリア属)の属名である。ブルーファイアはその園芸品種の1つである。海外のサイトではこの名を発見できないので、日本でつけられた名のようである。大立浪草(オオタツナミソウ)の流通名でコスタリカ原産とされたりするが、その成り立ちははっきりしていない。草丈は20~40センチくらいで、匍匐して広がる。葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4~9月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした唇形の花をつける。花は立浪草(タツナミソウ)によく似ている。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。属名の Scutellaria はギリシャ語の「scutella(小皿)」からきている。花のつけ根の萼に円い附属物があることから名づけられた。品種名の Blue Fire は「青い炎」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Scutellaria 'Blue Fire'★立つ浪は蒼が燃え立つカリブ海 スクテラリアの花美しく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ゴエテア・ストリクティフローラ 夏の花 2014年06月14日 ゴエテア・ストリクティフローラはアオイ科ゴエテア属の常緑低木である。ゴエテア属はヤノネボンテンカ属(パボニア属:Pavonia)に近い仲間で、ブラジルに2種が分布する。これをヤノネボンテンカ属に統合する考え方もある。本種の原産地もブラジルである。樹高は1~2メートルくらいである。葉は長い心形で、互い違いに生える(互生)。葉は葉脈が目立ち、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は春から秋である。花は幹に直接つく幹生花である。紅色の花弁のように見えるのは副萼片である。花弁や萼片より長いので目立つ。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Goethea はドイツの詩人で植物学者の「ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832)さん」の名からきている。種小名の strictiflora は「直立した花の」という意味である。写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Goethea strictiflora★ぷっつんと枝から短い柄を立てて 赤い花咲く不思議な姿植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
榊(サカキ) 夏の花 2014年06月12日 榊(サカキ)はツバキ科サカキ属の常緑高木である。分類体系によっては(APGIII)サカキ科とされる。本州の関東地方南部から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。また、神社によく植えられている。海外では、済州島や台湾、中国などにも分布している。樹高は8~12メートルくらいになる。幹は直立し、樹形が整っている。樹皮は暗褐色である。葉は楕円形で、2列に互い違いに生える。葉には艶があり、質は革質である。葉には5~10ミリくらいの柄がある。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、先は鋭く尖る。開花時期は6~7月である。葉の脇に花径15~20ミリくらいの白い5弁花を1~3個つける。花は咲き進むと黄色くなってくる。雄しべはたくさんあり、雌しべは1個である。花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、11月ころ紫黒色に熟する。一年中葉が緑色であるため「めでたい木」とされ、神事に使われる。また、材は緻密で強靭なので床柱や天秤棒などに使われる。花言葉は「神を尊ぶ」である。属名の Cleyera はオランダ人の船医で植物学者の「クレイエル(Andreas Cleyer, 1634-?1697)さん」の名からきている。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は6月に小石川植物園で撮った。学名:Cleyera japonica★榊とて花を咲かせることもある 小さいけれど白い花びら花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
サッターズゴールド 夏の花 2014年06月07日 サッターズゴールド(Sutter's Gold)はバラ科バラ属の落葉低木である。ハイブリッドティ系(Hybrid Tea:HT)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの大輪である。1950年にアメリカのスイム&ウィークス(Swim & Weeks)によって作出された園芸品種である。(薔薇図鑑参照)樹高は120~150センチくらいである。樹形は半横張り性である。開花時期は5~11月である。剣弁高芯咲きで、花の色は黄色にオレンジの覆輪が入る。花にはフルーツ系の強い香りがある。属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。品種名の Sutter's Gold はゴールドラッシュの発端となったアメリカの金鉱会社の名からきている。写真は6月に北海道のはぼろバラ園で撮った。学名:Rosa 'Sutter's Gold'★百年も前の歴史を持ち出した 花の名前に腕組みをして花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アルバ・セミプレナ 夏の花 2014年06月06日 アルバ・セミプレナ(Alba Semi-Plena)はバラ科バラ属の落葉低木である。1807年にフランスのフランソワ・ペルティエ(Francois Pelletier)さんによって作出された園芸品種で、一季咲きの中輪である。(薔薇図鑑参照)オールドローズ(Old Rose:O)のアルバ系(Alba Rose:A)と呼ばれるものの1つである。ロサ・アルバはロサ・ダマスケナ(Rosa damascena)とロサ・ カニナ(Rosa canina)の自然交雑で生まれたと推定されている。本種の樹高は150~250センチくらいである。樹形は半つる性である。開花時期は5~6月である。半八重咲きで、花の色は白い。花径は6~7センチくらいで、花弁数は8~12枚である。花にはダマスク系の強い香りがある。属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。種小名の alba は「白い」という意味である。品種名の Semi-Plena は「半八重咲きの」という意味である。写真は6月に北海道のはぼろバラ園で撮った。学名:Rosa x alba 'Semi-Plena'★ずいぶんと古い時代につくられた アルバの薔薇は清楚な香り花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|