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ヒペリクム・アエギプティクム



ヒペリクム・アエギプティクムはオトギリソウ科オトギリソウ属(ヒペリクム属)の常緑小低木である。
ヒペリクム属は世界に490種くらいが分布する。
日本にも弟切草(オトギリソウ)などが分布するので、属名の和名はオトギリソウ属という。
本種の原産地は地中海沿岸地方である。
モロッコ、リビア、ギリシャ、イタリアに分布し、低地の岩場や崖地に生える。
英名はドワーフ・セントジョンズ・ワート(dwarf St. John's wort)である。
セントジョンズ・ワートというのは西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ:Hypericum perforatum)のことである。
樹高は30~60センチくらいである。
葉は小さな卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~8月くらいである。
小さくて鮮やかな黄色の5弁花を上向きにたくさんつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hypericum はギリシャ語の「hypo(下に)+ erice(草むら)」ないし「hyper(上に) + eikon(像)」に由来する。
種小名の aegypticum は「エジプトの」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Hypericum aegypticum

★こじんまり咲いた姿にびっくりだ
 草ではないからごつごつとして



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プリムラ・コックブルニアナ



プリムラ・コックブルニアナはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草である。
プリムラ属は北半球の温帯や寒帯に500種くらい分布する。
また、多くの園芸品種が作出されているる
日本にも桜草(サクラソウ)などが分布するので、属名の和名をサクラソウ属という。
本種の原産地は中国の四川省の西部である。
標高2900~4200メートルの高山の草原や林の縁に生える。
日本固有種の九輪草(クリンソウ)に近い仲間である。
草丈は20~40センチくらいである。
根際から生える葉はへら形で、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉の縁には浅い切れ込みがある。
葉の表面は緑色、裏面は淡い緑色である。
開花時期は6~7月である。
花は茎先に1~3段に輪生してつく。
花径は15ミリくらいで、花の色はオレンジ色である。
花冠は先で5つに裂け、横に平らに開く。
それぞれの裂片の先は浅く2つに裂ける。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の cockburniana は「コックバーン(Cockburn)さんの」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Primula cockburniana

★オレンジのプリムラの花めずらしく
 しみじみ思う地球の広さ




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プリムリナ・ベレクンダ



プリムリナ・ベレクンダはイワタバコ科プリムリナ属の多年草である。
プリムリナ属は中国などに100種以上が分布する。
2011年まではキリタ属とされていたが、キリタ属は中国の研究者によってPrimulina、Henckeria、Damrongia、Liebigia、Microchiritaの5属に再編成されたという。
本種の原産地は中国広西チワン族自治区の蒙山県で、標高1000メートルくらいの山地の林の中や渓流沿いに生える。
中国名は「歯萼報春苣苔」という。
「報春苣苔」はプリムリナ属の中国名で、「歯萼」は萼片の形状に関する言葉のようである。
草丈は5センチから10センチくらいである。
根際から生える葉は菱状楕円形である。
葉の色は緑色ないし暗い紫色で、真ん中に白い筋模様が入る。
開花時期は秋から冬である。
茎先に紫色をした筒状の花をつける。
花冠の先は唇形に裂ける。
花の後にできる実は線形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primulina は「サクラソウ属(Primula)のような」という意味である。
種小名の verecunda は「内気な」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Primulina verecunda

★葉に入る模様を喩えて大理石
 小さく渋い姿に参った




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ジュアヌロア・アウランティアカ



ジュアヌロア・アウランティアカはナス科ジュアヌロア属の常緑低木である。
ジュアヌロア属は中南アメリカに8種が分布する。
本種の原産地はメキシコ、コロンビア、ペルーなどである。
学名の読み方はフアヌロア・アウランティアカとするものもある。
ジュアヌロア・メキシカナとシノニムである。
英名はゴールドフィンガー(gold finger)という。
樹高は1~2メートルで、半蔓性である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は夏から秋だが、周年性がある。
オレンジ色をした長さ4~5センチの筒状の花をつける。
花冠の先は5つに浅く裂ける。
萼筒は5稜形で長さが3センチくらいあり、やはりオレンジ色をしている。
属名の Juanulloa はスペインの研究者「フアン(George Juan)さんとウリョア(Antonio Ulloa)さん」の名からきている。
種小名の aurantiaca は「黄色を帯びた橙色の」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Juanulloa aurantiaca(syn. Juanulloa mexicana)

★ナス科とは思えぬような形した
 綺麗な花に思わず見とれ




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イクソラ・スーパーキング



イクソラ・スーパーキングはアカネ科サンタンカ属の常緑低木で、園芸品種である。
イクソラ・デュフィー(Ixora duffii)を交配親の1つとしており、花序は大形で豪華である。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で分厚く、艶がある。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~10月くらいである。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、濃い紅色をした十字形の花をたくさんつける。
花冠は筒形で先が4つに裂け、大きく開く。
花序径は10センチくらいある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
属名の Ixora はサンスクリット語の「Iswara(シバ神)」からきている。この花を供えたことから名づけられた。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Ixora 'Super King'

★デュフィーにとても似ている豪華だね
 大きな花が色鮮やかで




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