ステノコリネ・ラケモサ 冬の花 2015年02月21日 ステノコリネ・ラケモサはラン科ステノコリネ属の多年草である。ステノコリネ属はブラジルに10種くらいが分布する着生種である。分類の仕方によってはビフレナリア属(Bifrenaria)に含められる場合もある。ビフレナリア属は中南アメリカに20種くらいが分布する。本種の原産地はブラジルで、大西洋側の熱帯雨林に生える着生種である。草丈は10センチから20センチくらいである。偽鱗茎は扁平な卵形である。葉は披針形(笹の葉のような形)で、1枚だけ生える。開花時期は冬である。湾曲した茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径2センチくらいの黄緑色の花を5輪から10輪くらいつける。花は平開をする。属名の Stenocoryne はギリシャ語の「steno(幅の狭い)+koryne(こん棒)」からきている。種小名の racemosa は「総状花序の」という意味である。写真は12月に新宿御苑で撮った。学名:Stenocoryne racemosa★ブラジルの熱帯雨林にひっそりと 咲くのだろうね渋い色して花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
レリア・ゴウルディアナ 冬の花 2015年02月15日 レリア・ゴウルディアナはラン科レリア属の多年草である。属名の読み方はラエリアとするものもある。レリア属はメキシコからブラジルにかけて50種ほどが分布し、樹木や岩肌にへばりつく着生種ないし岩生種である。カトレア属に非常に近い仲間である(ブラジル原産のものは2009年からカトレア属に統合された)。また、属間交雑により多くの園芸品種が生み出されている。本種の原産地はメキシコ南部のイダルゴ州(Hidalgo)である。標高1500メートルくらいの山地に生える。草丈は60から90センチくらいである。葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は11月から1月である。花茎を伸ばし10輪くらいの花をつける。花の色は濃い紅紫色である。唇弁には濃い紫色や黄色の模様が入る。花径は8センチくらいあり、よい香りがする。属名の Laelia は古代ローマの女神の名からきている。種小名の gouldiana はアメリカの資本家「グールド(Gould, 1800's)さんの」という意味である。写真は12月に新宿御苑で撮った。学名:Laelia gouldiana★鮮やかな紅に思わず身も踊る ゴウルディアナは華やぎ咲いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
デンドロキルム・コンバラリーフォルメ 冬の花 2015年02月14日 デンドロキルム・コンバラリーフォルメはラン科デンドロキルム属の多年草である。デンドロキルム属は熱帯アジアを中心に150種ほどが分布する着生種である。本種の原産地はフィリピンである。標高300メートルから900メートルの日陰に生える着生種である。草丈は20センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は12~2月である。花茎を垂れ下げて、花径8ミリくらいの小さな花を50輪くらいつける。花の色は淡い朱色である。撮影地によっては名前をデンドロキルム・コンバラリアエフォルメ・ミノル(Dendrochilum convallariaeforme var. minor)としているが、同じもののようである。属名の Dendrochilum はギリシャ語の「dendron(樹)+ cheilos(唇弁)」からきている。種小名の convallariiforme はの「スズラン属(Convallaria)のような外形の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Dendrochilum convallariiforme(syn. Dendrochilum convallariaeforme var. minor)★ネックレス垂らしたような咲き方に 思わず微笑む小人の世界花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アナナス・ブラクテアツス 観葉植物 2015年02月13日 アナナス・ブラクテアツスはパイナップル科アナナス属の常緑多年草である。アナナス属は中南アメリカに10種くらいが分布する。代表種はパイナップル(Ananas comosus)で、属名をパイナップル属とする場合もある。本種の原産地も南アメリカで、ボリビア、エクアドル、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンに分布する。英名はレッドパイナップル(red pineapple)という。草丈は100センチくらいになり大形である。根際から生える葉は細長くて先が尖り、縁には鋭い棘がある。葉の質は分厚く、内側に曲がる。実はパイナップルに似た集合果で苞が赤く、外観全体も赤い。実は食用になるが種子がある。属名の Ananas はパイナップルのブラジルでの現地語からきている。種小名の bracteatus は「苞葉のある」という意味である。写真は2月に北大植物園で撮った。撮影地の表示には var. tricolor という変種名がついていた。これは変種として扱う場合もあるが、一般的には基本種のシノニムとしているようである。学名:Ananas bracteatus★赤い実は残念ながらなかったが いつかは撮ろう真っ赤な姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
マキシラリア・スクンケアナ 春の花 2015年02月12日 マキシラリア・スクンケアナはラン科マキシラリア属の多年草である。マキシラリア属はフロリダからアルゼンチンにかけて南北アメリカ大陸に400種くらい分布する着生種である。本種の原産地はブラジル大西洋岸のエスピリトサント州(Espirito Santo)で、標高600メートルから700メートルの熱帯雨林の樹木に生える着生種である。草丈は10センチくらいである。葉は線形である。開花時期は春から夏である。花径1センチくらいの小さな花をつける。花の色は暗い紅紫色で、黒っぽく見える。属名の Maxillaria はラテン語の「maxilla(顎の骨)」からきている。ずい柱と唇弁の形が口をひらいた昆虫の形に似ていることから名づけられた。種小名の schunkeana は「シュンケ(Schunke)さんの」という意味だが、人物像にはまだたどりつけていない。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Maxillaria schunkeana★あったのか野性の森の黒い蘭 なぜに選んだこの暗い色花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|