姫千鳥(ヒメチドリ) 春の花 2016年01月22日 梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。中国原産で、日本へは古代に渡来した。姫千鳥(ヒメチドリ)はその栽培品種の1つである。(梅図鑑参照)矮性品種で樹高は低い。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は1月から3月である。葉の展開に先立って花を咲かせる。紅梅系・緋梅性の明るい紅色をした一重咲きの小輪(15から20ミリ)である。紅千鳥(ベニチドリ)という品種は雄しべの一部が花弁化するが、本種は花弁化しない。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。写真は3月に墨田区文花の香取神社香梅園で撮った。学名:Prunus mume 'Himechidori'★小振りでもしっかりとした花咲かす 千鳥飛び交う景色と見たか花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
酔心梅(スイシンバイ) 春の花 2016年01月17日 梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。中国原産で、日本へは古代に渡来した。酔心梅(スイシンバイ)はその栽培品種の1つである。(梅図鑑参照)原産地は秩父地方だが、青梅で命名されたという。樹高は3メートルから6メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は1月から3月である。葉の展開に先立って花を咲かせる。野梅系・野梅性の淡い紅色をした八重咲きの中輪(20から25ミリ)である。鮮やかな裏紅(花弁の裏側が紅色、表側が淡い色になる)で、抱え咲きをする。実つきもよい。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。写真は3月に墨田区文花の香取神社香梅園で撮った。学名:Prunus mume 'Suishinbai'★髭伸ばしいかにも梅を思わせる 咲いた姿に酔うが心地で花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
クリヌム・ペデュンクラツム 冬の花 2015年12月06日 クリヌム・ペデュンクラツムはヒガンバナ科ハマオモト属(クリヌム属)の常緑多年草である。クリヌム属は世界の熱帯・亜熱帯地域などに180種くらいが分布する。日本にも浜万年青(ハマオモト)などが分布し、属名の和名をハマオモト属という。本種の原産地はオーストラリア、ニューギニア、南太平洋諸島などで、湿地に生える。英名はスワンプリリー(swamp lily)やリバーリリー(river lily)である。浜万年青(ハマオモト)の近縁種で、分類の仕方によっては変種同士とされる。草丈は2メートルから3メートルくらいである。17)根際から生える葉は広い線形で、厚みと艶がある。葉は幅が15センチ、長さが2メートルに達するものもある。開花時期は11月から3月である。太い花茎の先に花径10センチくらいの白い花を10輪から25輪くらい開く。6枚の花被片は細長く、そり返っている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草にアルカイドを含み有毒である。写真は園芸品種のフェスティブ(Festive)で、葉が斑入りとなるのが特徴である。属名の Crinum はギリシャ語の「krinon(ユリ)」からきている。花の姿がユリによく似ていることから名づけられた。種小名の pedunculatum は「花柄のある」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。学名:Crinum pedunculatum(syn. Crinum asiaticum var. pedunculatum)★浜木綿と似ているけれど大形だ ムード満点熱帯育ち花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
キャベツの木(キャベツノキ) 果実・野菜 2015年12月01日 キャベツの木(キャベツノキ)はオシロイバナ科ウドノキ属(ピソニア属)の常緑高木である。ピソニア属は世界に50種くらいが分布する。日本にも独活の木(ウドノキ)が沖縄と小笠原諸島に分布し、属名の和名をウドノキ属という。(この独活の木(ウドノキ)はウコギ科タラノキ属の独活(ウド)とは異なる。)本種はインド洋や南太平洋の珊瑚礁の島々などに分布する。また、東南アジアなどで植栽されている。別名をサラダの木(サラダノキ)ともいう。葉はレタスのような味がして、野菜として利用される。また家畜の飼料にもされる。樹高は5メートルから20メートルくらいである。樹皮は灰褐色である。葉は大きくて長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の質は柔らかく肉質で、毛は生えていない。開花時期は6月から8月くらいである。枝先に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、小さな緑白色の花をつける。花径は4ミリくらいである。花冠は漏斗形である。花の後にできる実は、溝がある棍棒状のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。表面は粘り気があってべたつく。属名の Pisonia はオランダ人の医師で自然科学者でもある「ウイレム・ピソ(Willem Piso, 1611-1678)さん」の名からきている。種小名の grandis は「大きな」という意味である。園芸品種名の Alba は「白い」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。学名:Pisonia grandis 'Alba'★柔らかな葉っぱの味はどんなかな 木の葉と言えぬ大きさだよね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
錦松(ニシキマツ) 観葉植物 2015年11月25日 黒松(クロマツ)はマツ科マツ属の常緑針葉高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布し、海岸付近に生える。海外では朝鮮半島の南部にも分布する。錦松(ニシキマツ)はその園芸品種である。特徴は枝や幹の樹皮が著しく発達してコルク状になることであり、香川県の瀬戸内海沿岸で発見された。分厚いコルク層の割れ方などを鑑賞するが、自生していたものは獲り尽くされているという。樹高は10メートルから20メートルくらいである。ただし、盆栽などにして鑑賞されることが多い。樹皮は灰黒色で分厚く、矢羽状に割れ目が入る。葉は濃い緑色の針状で細長く、2つずつ生える。開花時期は4月から5月である。雌雄同株である。雌花は新しい枝の先のほうに真っ直ぐにつき、鮮やかな紅色をしている。雄花は新しい枝の下のほうにつき、黄緑色で円筒形である。松かさ(球果)は翌年の秋に熟し、淡い褐色になる。属名の Pinus はケルト語の「pin(山)」からきたラテン古名である。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物学の基礎を作った「ツンベルク(Carl Peter Thunberg, 1743-1828)さんの」という意味である。写真は11月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Pinus thunbergii 'Nisikimatsu'★潮風に負けぬと肘を張るごとく 小さいなりにぐいと佇み花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|