風鈴仏桑華(フウリンブッソウゲ) 四季咲きの花 2010年12月12日 風鈴仏桑華(フウリンブッソウゲ)はアオイ科フヨウ属の常緑低木である。原産地は東アフリカのモムバサである。樹高は1メートルから3メートルである。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉のつけ根には托葉(葉のつけ根にある付属体)がある。開花時期は6月から11月である。暖地では周年開花をする。花径は5センチから20センチくらいで、5枚の花びらが反り返り、細く裂ける。雄しべも長く10センチくらいある。垂れ下がって咲く花の姿を「風鈴」に譬えたのが名の由来である。「仏桑華」はハイビスカスの和名である。英名はコーラル・ハイビスカス(coral hibiscus)である。これは、花の色や形を珊瑚に譬えたものである。花の色は赤を基本に、ピンクや白の絞りなどがある。写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Hibiscus schizopetalus★花姿まるで珊瑚を思わせて 南国育ちは華やぎの色今日の花ドットコム花図鑑PR
島唐辛子(シマトウガラシ) 果実・野菜 2010年12月11日 島唐辛子(シマトウガラシ)はナス科トウガラシ属の多年草である。島唐辛子(シマトウガラシ)は沖縄での名称である。和名は木立唐辛子(キダチトウガラシ)である。沖縄方言では「コーレーグス」という。「コーレー」は高麗、「グス」は薬をさす。草丈は1メートルから2メートルである。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は7月から9月くらいである。白い花が葉の脇につく。実は長さ3センチから5センチくらいで、緑色から赤く熟する。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Capsicum frutescens★クースーに漬けて沁み込む一滴が 沖縄そばに旨味加えて今日の花ドットコム花図鑑
先島芙蓉(サキシマフヨウ) 秋の花 2010年12月10日 先島芙蓉(サキシマフヨウ)はアオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)の常緑低木である。九州の南部から沖縄にかけて分布し、山野に生える。海外では、台湾や中国にも分布する。樹高は1メートルから3メートルである。葉は7センチから11センチの五角状円形ないし幅広い卵形で、互い違いに生える(互生)。葉は先のほうで浅く3つに裂ける。開花時期は10月から12月である。花は白花のものと淡いピンクを帯びたものがある。種小名の makinoi は「牧野富太郎の」を意味する。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Hibiscus makinoi★咲く花は小さいけれど野生ゆえ 力強いよ先島芙蓉今日の花ドットコム花図鑑
アメリカ萵苣の木(アメリカチシャノキ) 四季咲きの花 2010年12月09日 アメリカ萵苣の木(アメリカチシャノキ)はムラサキ科カキバチシャノキ属の常緑高木である。原産地は中南アメリカである。実が食用になり、熱帯地方で広く栽培されている。樹高は5メートルから10メートルくらいである。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の形はやや柿(カキ)の葉に似る。葉には柄があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は周年である。枝先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、濃いオレンジ色をした筒状の花をつける。花の先は5つか6つに裂ける。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと白くなる。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Cordia sebestena★オレンジの色鮮やかに咲き誇る 南国の花風にはためき今日の花ドットコム花図鑑
猿尾枷擬き(サルオガセモドキ) 春の花 2010年12月08日 猿尾枷擬き(サルオガセモドキ)はパイナップル科ハナアナナス属の常緑多年草である。北アメリカの南東部から南アメリカにかけて分布し、木の枝などに垂れ下がる着生植物である。和名の由来は、猿尾枷(サルオガセ)という地衣類に似ていることからきている。英名はスパニッシュモス(Spanish moss)である。草丈は7メートルから8メートルである。根はない。根のように見えるのは、針金のように細い茎である。よく枝分かれをし、小さな葉をつける。水分や養分は葉から取り入れている。全体に白い粉をふいたようで、灰褐色である。開花時期は4月から5月である。淡い黄緑色をした花径2、3ミリの小さな花をつける。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Tillandsia usneoides★木の枝に垂れ下がるさまぎょっとする パイナップルの仲間だそうな今日の花ドットコム花図鑑