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コートダジュール

コートダジュール

コートダジュール(Cote d'Azur)はノボタン科メキシコノボタン属(ヘテロケントロン属)の常緑低木である。
ヘテロケントロン・エレガンスの園芸品種である。
ヘテロケントロン属(Heterocentron)はティボウキナ属(シコンノボタン属:Tibouchina)の近縁種である。
原産地は中南アメリカである。
樹高は1~3メートルである。
葉は細い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は縦の葉脈が目立つ。
開花時期は10~12月である。
紫紺野牡丹(シコンノボタン)よりも小輪だが、明るい鮮やかな紫色で人気が出ている。
花の真ん中が真っ白いのもアクセントになっている。
5枚の花びらの幅が狭く、花びら同士が重ならないのも特徴である。
花は一日花である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Heterocentron はギリシャ語の「heteros(異なる)+kentron(棘)」からきている。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
品種名の Cote d'Azur は「コートダジュール(フランス南部の海岸)」のことである。
写真は11月に沖縄県具志川市の東南植物楽園で撮った。
学名:Heterocentron elegans 'Cote d'Azur'


★小粒でも凛としまった花姿
 粋に咲きますコートダジュール


コートダジュール

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黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ)

黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ)

黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ)はフトモモ科バンジロウ属の常緑低木である。
蕃石榴(バンジロウ)というのは、トロピカルフルーツのグアバ(guava)のことである。
ジュースやグアバ茶として知られる。
分類上は、その近縁種の照葉蕃石榴(テリハバンジロウ)の変種ということになる。
原産地は熱帯アメリカである。
樹高は1~5メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、表面には艶がある。
開花時期は4~5月である。
花は葉の脇から出る。
花の色は白く、淡い紅色を帯びるものもある。
たくさんの雄しべが外に飛び出す。
結実期は9~10月である。
実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと果皮は黄色くなり食べられる。
生食にしたり、ジャムなどに利用される。
英名はイエローストロベリーグアバ(Yellow strawberry guava)である。
属名の Psidium はギリシャ語の「psidion(ざくろ)」からきている。
種小名の littorale は「海浜に生える」という意味である。
変種名の lucidum は「強い光沢のある」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
花の写真は4月に箱根強羅公園で撮った。
学名:Psidium littorale var. lucidum


★面白い名前のついた蕃石榴
 「黄実」がついたらなおユーモラス


黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ)

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コクレアンテス・アマゾニカ

コクレアンテス・アマゾニカ

コクレアンテス・アマゾニカはラン科コクレアンテス属の常緑多年草である。
原産地はアマゾン川の上流地域で、コロンビア,エクアドル,ペルー,ブラジルに分布する。
草丈は25センチくらいである。
葉は披針形である。
開花時期は冬から春である。
株は小形だが、花径10センチくらいの大輪をつける。
花は白く、紫色の筋が入る。
扇状に展開する葉の姿から「ファンオーキッド」のニックネームで人気の高まっている南米産の蘭の一群がある。
コクレアンテス属はその中核をなしている。
属名の Cochleanthes はギリシャ語の「cochlos(貝)+anthos(花)」からきている。
種小名の amazonica は「アマゾン川の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Cochleanthes amazonica


★故郷はアマゾン川の奥深く
 人知れず咲くコクレアンテス


コクレアンテス・アマゾニカ

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黒鉄黐(クロガネモチ)

黒鉄黐(クロガネモチ)

黒鉄黐(クロガネモチ)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山中に生える。
また、庭木とされる。
海外では、台湾、中国、朝鮮半島にも分布する。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は灰白色である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は革質で柄があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
葉の表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色である。
開花時期は5~6月である。
雌雄異株である。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、淡い紫色をした小さな花をつける。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
10~1月にかけて赤く熟する。
和名の由来は、葉の柄と若い枝が黒紫色をしており、モチノキ科であるところからきている。
属名の Ilex はholly(セイヨウヒイラギ)の古代ラテン名からきている。
種小名の rotunda は「円形の」という意味である。
写真は11月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Ilex rotunda


★ぴかぴかと赤く輝く実をつけて
 黒鉄黐は夢膨らませ


黒鉄黐(クロガネモチ)

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ケラトスティリス・レティスクアマ

ケラトスティリス・レティスクアマ

ケラトスティリス・レティスクアマはラン科ケラトスティリス属の常緑多年草である。
フィリピンのルソン島、ミンダナオ島などに分布する着生種である。
草丈は30センチくらいである。
葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で分厚い。
開花時期は周年である。
花径は2~3センチで、花の色は赤い。
属名の Ceratostylis はギリシア語の「keratos(角)+stylis (形)」からきている。ずい柱が角状をしていることから名づけられた。
種小名の retisquama は「網状の鱗の」という意味である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Ceratostylis retisquama


★ひっそりと森を彩る赤い花
 目立たぬけれど姿清しく


ケラトスティリス・レティスクアマ

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