黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ) 果実・野菜 2011年11月18日 黄実の蕃石榴(キミノバンジロウ)はフトモモ科バンジロウ属の常緑低木である。蕃石榴(バンジロウ)というのは、トロピカルフルーツのグアバ(guava)のことである。ジュースやグアバ茶として知られる。分類上は、その近縁種の照葉蕃石榴(テリハバンジロウ)の変種ということになる。原産地は熱帯アメリカである。樹高は1~5メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、表面には艶がある。開花時期は4~5月である。花は葉の脇から出る。花の色は白く、淡い紅色を帯びるものもある。たくさんの雄しべが外に飛び出す。結実期は9~10月である。実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと果皮は黄色くなり食べられる。生食にしたり、ジャムなどに利用される。英名はイエローストロベリーグアバ(Yellow strawberry guava)である。属名の Psidium はギリシャ語の「psidion(ざくろ)」からきている。種小名の littorale は「海浜に生える」という意味である。変種名の lucidum は「強い光沢のある」という意味である。写真は9月に北大植物園で撮った。花の写真は4月に箱根強羅公園で撮った。学名:Psidium littorale var. lucidum★面白い名前のついた蕃石榴 「黄実」がついたらなおユーモラス花図鑑植物図鑑PR