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ルエリア・コロラタ

ルエリア・コロラタ

ルエリア・コロラタはキツネノマゴ科ルイラソウ属(ルエリア属)の常緑多年草である。
属名の読み方は「リュエリア」とするものもある。
原産地は中南アメリカである。
ペルー、エクアドル、コロンビアなどに分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には艶があり、先は細く尖る。
開花時期は12~5月くらいである。
葉の脇から花茎を伸ばし、たくさんの花をつける。
赤く大きな部分は苞である。
花は真ん中にあるオレンジ色の部分で、雄しべと雌しべが花筒から突き出す。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Ruellia はフランスの植物学者「リュエル(J. Ruelle)」の名からきている。
種小名の colorata は「彩色された」という意味である。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Ruellia colorata


★赤々と燃え立つようなコロラタが
 咲けば温室熱気溢れて


ルエリア・コロラタ

花図鑑
植物図鑑






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立寒椿(タチカンツバキ)

立寒椿(タチカンツバキ)

寒椿(カンツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
山茶花(サザンカ)を母種としたカンツバキ群の園芸品種である。
枝が横に広がる傾向がある。
これに対して枝が上に伸びるものは、立寒椿(タチカンツバキ)といって区別をする。
庭園樹や公園樹などに利用される。
樹高は3~5メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の色は暗い緑色で艶がある。
開花時期は11~2月くらいである。
花の色は紅色で、花径8センチくらいの八重咲きである。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の hiemalis は「冬季の」という意味である。
写真は11月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Camellia x hiemalis 'Tachikantsubaki'


★咲き時は今か今かと待ちかねて
 大輪開く立寒椿


立寒椿(タチカンツバキ)

花図鑑
植物図鑑






常磐山査子(トキワサンザシ)

常磐山査子(トキワサンザシ)

常磐山査子(トキワサンザシ)はバラ科トキワサンザシ属(ピラカンサ属)の常緑低木である。
原産地は東ヨーロッパや西アジアである。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
名の由来は、山査子(サンザシ)に似て常緑であることからきている。
樹高は1~5メートルくらいである。
枝が蔓状に横に伸びる。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~6月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、直径1センチに満たない小さな白い花をたくさんつける。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
花の後にできる実は球形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。
10~12月ころに鮮やかな紅色に熟する。
園芸的には、属名からピラカンサとも呼ばれる。
日本で流通しているピラカンサ属には、常磐山査子(トキワサンザシ)のほかに、中国の南西部原産で黄橙色の実をつける橘擬(タチバナモドキ)、ヒマラヤ原産で紅橙色の実をつけるヒマラヤ常磐山査子(ヒマラヤトキワサンザシ)があり、これらを交配させた園芸品種も多く出回っている。
属名の Pyracantha はギリシャ語で「pyro(炎)+acantha(刺)」からきている。果実の色や枝にある棘を表している。
種小名の coccinea は「赤い」という意味である。
写真は12月に北の丸公園で撮った。
学名:Pyracantha coccinea


★赤々と燃え立つような紅の色
 北風受けて頬染めながら


常磐山査子(トキワサンザシ)

花図鑑
植物図鑑






通草葛(アケビカズラ)

通草葛(アケビカズラ)

通草葛(アケビカズラ)はガガイモ科マメヅタカズラ属の蔓性常緑多年草である。
インド東部、マレーシア、メラネシア、オーストラリアなどに分布し、林の中で他の植物に絡みついて生育する着生植物である。
年中スコールが降る地域にも、雨季と乾季が明瞭な地域にも生育する。
別名を通草擬き(アケビモドキ)という。
学名のディスキディア・ラフレシアナで表示するものもある。
貯水嚢と呼ばれるアケビの実のような袋状の葉をつける。
葉は成長するにつれて袋状となる。
中に溜まった水や有機物から栄養分や水分を吸収する。
また、この葉の中にアリが土を運び込んで巣をつくる。
葉の中に生育している根には鎮咳作用があるという。
属名の Dischidia はギリシャ語の「dischides(二つに裂けた)」からきている。
種小名の rafflesiana はイギリス人の植民地経営者で博物学者の「ラッフルズ(T. S. Raffles)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Dischidia rafflesiana


★植物の多様な生き方面白く
 ためになるけど口もあんぐり


通草葛(アケビカズラ)

花図鑑
植物図鑑






イクソラ・サンキスト

イクソラ・サンキスト

イクソラ・サンキストはアカネ科サンタンカ属(イクソラ属)の常緑低木である。
山丹花(サンタンカ:Ixora chinensis)などから改良された園芸品種である。
イソクラ属は世界の熱帯に400種くらいある。
山丹花(サンタンカ)の原産地は中国からマレーシアにかけた一帯である。
沖縄でも古くから栽培され、日本へは沖縄経由で江戸時代の初期に渡来した。
沖縄では三段花(サンダンカ)と呼ばれることが多い。
樹高は1~2メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は日本では夏である。
暖地では周年開花をする。
枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、紅色の花をつける。
花冠は筒形で先が4つに裂ける。
花の色は橙色や白のものもある。
イクソラ・サンキストの花の色は淡い黄緑色である。
日本へは台湾から渡来した。
属名の Ixora はサンスクリット語の「Iswara(シバ神)」からきている。
品種名の Sunkist は元々はアメリカ産の果実・ジュースのブランド名で、sun-kissedに由来する。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Ixora 'Sunkist'


★黄緑の花が自慢のサンキスト
 色が変わればムードも変わり


イクソラ・サンキスト

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