アングレクム・ビーチ 冬の花 2012年01月04日 アングレクム・ビーチはラン科アングレクム属の多年草である。種小名の片仮名表記は「ベイチイ」や「ヴィーチー」とするものもある。ダーウィンの進化論で有名なマダガスカル原産のセスキペダレ種(Angraecum sesquipedale)と草丈の高いエブルネウム種(Angraecum eburneum)との交配で生まれた園芸品種である。草丈は60センチ以上ある。葉は長い披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は冬である。緑白色をした大きな花がたくさんついて迫力がある。花は唇弁が大きく長い距があり、芳香を放つ。属名の Angraecum はマレー語の「angurek(着生植物)」からきている。種小名の veitchii はイギリス人の園芸家「ビーチ(J. Veitch)さんの」という意味である。写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Angraecum veitchii★大形のアングレクムの仲間だよ 香りくらくらすごい迫力☆静かなる祈りささげて佇めば アングレクムの香り包まれ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
大紅合歓(オオベニゴウカン) 冬の花 2012年01月03日 大紅合歓(オオベニゴウカン)はマメ科ベニゴウカン属(カリアンドラ属)の常緑低木である。原産地はボリビアである。英名をレッド・パウダーパフ(red powederpuff)という。樹高は2~3メートルである。葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は細長い卵形である。開花時期は12~5月くらいである。赤く伸びているのは雄しべである。花径は10センチくらいである。雄しべに隠れて白い花弁と緑色の萼片がある。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。学名のカリアンドラ・ハエマトケファラで表示するところもある。属名の Calliandra はギリシャ語の「kallos (美しい) + andros ( 雄しべ)」からきている。種小名の haematocephala は「血の色をした頭状の部分のある」という意味である。写真は2月に新宿御苑で撮った。学名:Calliandra haematocephala★不思議なる花の形で人気呼ぶ 大紅合歓ボリビア育ち植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
カリフラワー 果実・野菜 2012年01月02日 カリフラワー(cauliflower)はアブラナ科アブラナ属の一年草ないし越年草である。原産地は地中海沿岸地方である。キャベツ(Cabbage)の変種で、ブロッコリー(Broccoli)の突然変異といわれる。カリフラワーとして単独栽培をされるようになったのは19世紀のことである。日本へは明治初年にアメリカから渡来した。1960年代に急速に普及したが、今はブロッコリーに押されている。和名は花野菜(ハナヤサイ)である。花甘藍(ハナカンラン)という別名もある。甘藍(カンラン)というのはキャベツのことである。葉は長めの楕円形で、切れ込みはない。葉の色は淡い緑色から濃い緑色である。茎が成長してへら形の外葉が大きくなると、茎先に未発達の蕾の集合体ができる。食用にするのはこの部分である。蕾を収穫しないでおくと、油菜(アブラナ)に似た黄色い花を咲かせる。属名の Brassica はキャベツの古いラテン名からきている。種小名の oleracea は「食用蔬菜の」という意味である。変種名の botrytis は「房状の」という意味である。写真は1月に千葉市花の美術館で撮った。上の写真はスノークラウン、下の写真はスーパーバイオレットという栽培品種である。学名:Brassica oleracea var. botrytis★茂り咲く淡い黄色の花姿 満更でなく頷き眺め花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ) 四季咲きの花 2012年01月01日 木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属の蔓性常緑低木である。原産地は西アフリカである。樹高は1~2メートルになる。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の柄は短く、先は尖る。葉は明るい緑色をしており、わずかに3つに裂ける。開花時期は1~6月だが、周年性がある。葉の脇に濃い青紫色の筒状花を1つずつつける。花冠の先が5つに裂けて、横に開く。花の色は濃い青紫色だが、真ん中は濃い黄色で、筒の部分は白い。花のつけ根には2枚の大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。英名はキングズマントル(king's mantle:王様のマント)である。学名のツンベルギア・エレクタで表示をするところもある。属名の Thunbergia はスウェーデンの植物学者「ツンベルク(C. P. Thunberg)さん」の名からきている。種小名の erecta は「直立した」という意味である。写真は1月に夢の島熱帯植物園で撮った。学名:Thunbergia erecta★派手やかな色彩どこか艶っぽい 矢筈葛は南国の花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
瑠璃極楽鳥花(ルリゴクラクチョウカ) 観葉植物 2011年12月31日 瑠璃極楽鳥花(ルリゴクラクチョウカ)はバショウ科ゴクラクチョウカ属(ストレリチア属)の常緑多年草である。分類体系によってはゴクラクチョウカ科とされる。原産地は南アフリカのケープ地方である。学名のストレリチア・ニコライや近縁種のストレリチア・オーガスタ(Strelitzia augusta)の名でも流通している。草丈は5メートルに達する。長い茎のように見えるのは葉の柄である。葉は長めの楕円形である。開花時期は周年である。沖縄では普通に見られるという。白っぽい鶏冠のように見えるのが花(萼片)である。紫色を帯びたくちばしのように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Strelitzia はイギリスのジョージ3世の皇后の出身家「ストレリッツ(Strelitz)家」の名からきている。種小名の nicolai はロシア皇帝ニコライ一世の息子「ニコライ・ニコラエビッチ(Nikolai Nikolaievich)さん」の名からきている。写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Strelitzia nicolai★花の色変えてしまえばイメージも すっかり変わる仲間同士で花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|