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寒陽袋(カンヨウタイ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
寒陽袋(カンヨウタイ)もその園芸品種の1つである。
明治時代からある古い品種で、関東で生まれた。
樹高は1~3メートルである。
立ち性である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~4月である。
赤い八重咲きの中輪(花径7~9センチ)をつける。
花弁は肉厚で、弁の端は反転する。
雄しべは筒しべから割りしべで、旗弁が出ることもある。
品種名は中国の故事に出てくる「光を集めて暖を採る空想上の袋」の名前からきている。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Kanyoutai'


★中国の故事に出てくる寒陽袋
 椿の名としていまよみがえり




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一筋(ヒトスジ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
一筋(ヒトスジ)もその園芸品種の1つである。
江戸古典種である。
樹高は1~3メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~4月である。
花の色は紅色で白い筋が入る八重・千重咲きの中輪(花径7~9センチ)である。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Hitosuji'


★薔薇の花思わすように重ね咲く
 一筋の花胸にも似合い




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肥後菫(ヒゴスミレ)



肥後菫(ヒゴスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の秋田県から九州にかけて分布し、山地に日当たりのよい場所に生える。
草丈は7~10センチくらいである。
無茎種である。
葉は5つに裂け、それぞれの裂片はさらに細かく裂ける。
叡山菫(エイザンスミレ)の葉も裂けるが、こちらは3つに裂ける。
開花時期は4~5月である。
花の色は白く、紫の筋がある。
花径は15~20ミリくらいで、少し香りがする。
側弁という下の2枚の花びらには少し毛が生える。
萼の付属体が長い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の chaerophylloides は「(セリ科の)カエロフィルム属(Chaerophyllum)に似た」という意味である。
品種名の sieboldiana は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Viola chaerophylloides f. sieboldiana


★すっきりと涼しげに咲く肥後菫
 春の歓び歌うがごとく




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高砂(タカサゴ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
高砂(タカサゴ)もその園芸品種の1つである。
明治時代からある古い品種である。
樹高は1~3メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~4月である。
赤い一重・平開咲きの中輪(花径7~9センチ)ないし大輪(花径10~12センチ)をつける。
雄しべは黄白色で梅芯(うめしん)となる。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia japonica 'Takasago'


★おめでたい名前いただく高砂は
 花は可愛く雄しべもすっきり




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鴇白(トキジロ)



藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
鴇白(トキジロ)もその園芸品種の1つである。
江戸古典種である。
樹高は1~3メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~4月である。
花の色は鴇色(トキイロ:#f4b3c2)から白に変わる「移り白」である。
八重咲きの中輪(花径7~9センチ)ないし大輪(10~12センチ)で、花糸の少ない筒しべとなる。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Camellia japonica 'Tokijiro'


★鴇色を仄かに残し八重に咲く
 乙女椿を思わすようで




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