蜀黍(モロコシ) 未選択 2013年08月25日 蜀黍(モロコシ)はイネ科モロコシ属(ソルガム属)の一年草である。原産地は熱帯アフリカである。紀元前3000年には既にエジプトで栽培されていたという。アジアでも紀元前より栽培され、日本へは室町時代に中国から渡来した。中国名は高粱(コーリャン)という。英名はソルガム(sorghum)である。熱帯では主食として用いられるほか、酒類、菓子、ブドウ糖などの原料とされる。日本では、南九州などで飼料作物として栽培されている。草丈は1~3メートルくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で長い。開花時期は8~10月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、たくさんの花をつける。花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。9~10月ころに熟する。属名の Sorghum はラテン語の「sorgo(サトウモロコシ)」からきている。種小名の bicolor は「2色の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Sorghum bicolor★蜀黍はいかなるものと調べれば これは驚き高粱の花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ムッサエンダ・ルテオラ 未選択 2013年08月17日 ムッサエンダ・ルテオラはアカネ科コンロンカ属の半蔓性常緑低木である。原産地はスーダンの東部である。和名は薄黄崑崙花(ウスギコンロンカ)という。樹高は1~3メートルくらいである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉質は薄く、艶はない。暖地での開花時期は5~9月である。茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、黄色い花を疎らにつける。1つ1つの花は萼片の1枚が花びらのように大きくなったものである。花径は1~2センチで、先が5つに深く裂ける。花序の中には別に葉のようになった萼裂片が1~2個ある。淡い黄色で長さが4センチくらいの倒卵形である。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。属名の Mussaenda はスリランカでの現地名からきている。種小名の luteola は「黄色がかった」という意味である。写真は8月に北大植物園で撮った。学名:Mussaenda luteola★ハンカチの花と呼ばれるルテオラの 生まれ故郷はスーダンの地に花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
角薮柑子(ツノヤブコウジ) 未選択 2013年08月13日 角薮柑子(ツノヤブコウジ)はヤブコウジ科ツノヤブコウジ属の常緑低木である。分類体系によってはサクラソウ科とされる。原産地は、中国南部、東南アジア、インド、ニューギニア、オーストラリアなどである。マングローブ林の縁や水路に面して生える。日本には分布していない。樹高は2~3メートルである。葉は倒卵形で、輪生状に互い違いに生える(互生)。開花時期は不定期で、白い花を総状につける。実(偽胎生種子)は彎曲した角状で、中に胎生種子ができる。「胎性種子」というのは、枝についた実から太い根が伸び、根の先に新芽ができた状態で実から抜け落ちるもののことで、海流に乗って散布される。「偽胎生種子」というのは、実の中に胎生種子ができているもののことである。実は熟すと赤くなる。属名の Aegiceras はギリシャ語の「aigis(ヤギ)+keras(角)」からきている。種小名の corniculatum は「つののある」という意味である。花の写真は8月につくば植物園で撮った。実の写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Aegiceras corniculatum★熱帯のマングローブの森にある 神秘の樹木角薮柑子 花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
蔓金虎の尾(ツルキントラノオ) 未選択 2013年08月10日 蔓金虎の尾(ツルキントラノオ)はキントラノオ科スティグマフィロン属の蔓性常緑低木である。原産地は南アメリカである。他の樹木などに絡みついて伸び、蔓の長さは5メートルくらいになる。葉は幅の広い卵形で先が尖り、互い違いに生える(互生)。葉の表面は艶があり、葉の縁には棘のようなぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は6~10月くらいである。葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな黄色い5弁花をつける。花弁の縁が襞状になる。花弁がラン科のオンシジウムに似ていることからオーキッドバイン(orchid vine)の英名がある。また、産地と形状からブラジリアンゴールデンバイン(Brazilian golden vine)とも呼ばれる。属名の Stigmaphyllon はギリシャ語の「stigma(柱頭)+ phyllon(葉)」からきている。葉のような柱頭を持つことから名づけられた。種小名の ciliatum は「縁毛のある」という意味である。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Stigmaphyllon ciliatum★葉の脇に煌くような花つけて 元気に伸びる蔓金虎の尾花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|