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プリムラ・プルベルレンタ



プリムラ・プルベルレンタはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草である。
プリムラ属は北半球の温帯や寒帯に500種くらい分布する。
また、多くの園芸品種が作出されているる
日本にも桜草(サクラソウ)などが分布するので、属名の和名をサクラソウ属という。
本種の原産地は中国の四川省の西部で、標高2200メートルから2500メートルの山地の林の中に生える。
英名をキャンドラブラ・プリムラ(candelabra primula)という仲間の1つである。
キャンドラブラは「枝分かれした燭台」を意味する。
この仲間としては、日本にも九輪草(クリンソウ)が分布する。
草丈は60~100センチである。
茎や葉は白い粉をふいている。
根際から生える葉は長い楕円形で、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から6月くらいである。
花は地上から伸びた花径の先に層のようになって数段に輪生してつく。
花の色は鮮やかな紅紫色である。
花径は1センチから2センチくらいである。
1つ1つの花冠は5つに裂け、5枚の萼片がある。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の pulverulenta は「粉っぽい」という意味である。
写真は4月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Primula pulverulenta

★もう少し背丈は伸びてくるのかな
 なるほど茎は粉っぽいかな



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巻立山(マキタチヤマ)



梅(ウメ)バラ科サクラ属の落葉小高木である。
中国原産で、日本へは古代に渡来した。
巻立山(マキタチヤマ)は梅(ウメ)の栽培品種の1つである。
読み方は「マキタツヤマ」とするものもある。
樹高は3メートルから6メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は2月から3月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
豊後系・豊後性の一重咲きの中輪(20から25ミリ)である。
花の色は白い。
裏弁は爪紅絞りとなる。
「爪紅」は花弁の先が赤いことで、「絞り」は白に紅が入ることを意味する。
抱え咲きで、花弁は波打つ。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の mume は「梅」のことである。
写真は3月に水戸市の弘道館公園で撮った。
学名:Prunus mume 'Makitatiyama'

★調べても梅の名だけが出てくるね
 由来知りたい巻立山の



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五色梅(ゴシキバイ)



梅(ウメ)バラ科サクラ属の落葉小高木である。
中国原産で、日本へは古代に渡来した。
五色梅(ゴシキバイ)は梅(ウメ)の栽培品種の1つである。
樹高は3メートルから6メートルくらいである。
錦梅性といって、緑色の枝に黄色の筋が入るという特徴がある。  
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
野梅系・野梅性の八重咲きの中輪(20から25ミリ)である。
1本の木で紅白に咲き分けるのが特徴である。
また、重なる花弁に紅色の細い縦斑が入ることで、1輪の花の中でも紅白が混じるものがある。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の mume は「梅」のことである。
写真は3月に水戸市の弘道館公園で撮った。
学名:Prunus mume 'Goshikibai'

★一輪の花に紅白入り混じり
 枝も紅白入り乱れ咲く



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八重咲き臭木(ヤエザキクサギ)



八重咲き臭木(ヤエザキクサギ)はクマツヅラ科クサギ属(クレロデンドルム属)の常緑低木である。
分類体系によっては(APGIII)シソ科とされる。
クレロデンドルム属は世界に150種から450種くらいが分布する。
日本にも臭木(クサギ)などが分布し、属名の和名をクサギ属という。
本種の原産地は台湾、中国、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、フィリピン、インドネシアなどである。
樹高は1メートルから2メートルである。
枝の断面は四角形である。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は薄く、縁には不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月くらいである。
枝先に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、白ないし淡い桃色をした八重咲きの花を手まり状につける。
花には甘い香りがある。
属名の Clerodendrum はギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」に由来する。スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことからきている。
種小名の chinense は「中国の」という意味である。
写真は4月に箱根町の芦之湯フラワーセンターで撮った。
学名:Clerodendrum chinense(syn. Clerodendrum fragrans)

★臭木にも八重咲きをする花がある
 花咲く時期は異なるけれど




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庭梅(ニワウメ)



庭梅(ニワウメ)はバラ科サクラ属(ニワウメ亜属)の落葉低木である。
原産地は中国の北部と朝鮮半島である。
日本へは古い時代に渡来し、庭木として植栽されてきた。
万葉集にも唐棣花(はねず)の名で詠まれている。
樹高は1メートルから2メートルである。
株立ち状になる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面は緑色で毛がなく、裏面には毛がある。
開花時期は3月から4月である。
葉の展開に先立って淡い紅色の花をつける。
花弁数は5枚で、花の中央にたくさんの雄しべがあり、真ん中に緑色の子房(果実や種子ができるところ)が見え、そこから雌しべの花柱が伸びている。
花の後にできる実は直径1センチくらいの丸い核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、赤く熟する。
生で食べることができ、果実酒ともされる。
種子は生薬名を郁李仁(いくりにん)といい、便秘薬とされる。
根は郁李根(いくりこん)といい、歯ぐきが腫れたときに効く。
俳句では「庭梅の花」が春の季語である。
花言葉は「願望」である。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus japonica(syn. Microcerasus japonica)

★庭梅を愛でて安らぎ覚えつつ
 そっと噛み締む春の歓び



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