カラテア・マコヤナ 観葉植物 2012年02月10日 カラテア・マコヤナはクズウコン科カラテア属の多年草である。原産地はブラジルである。観葉植物として使われ、葉の模様が綺麗である。和名を五色矢羽根芭蕉(ゴシキヤバネバショウ)という。草丈は自生地では1メートルに達する。根際から生える葉は幅の広い楕円形である。左右非対称である。葉の色は淡い黄緑色で、濃い緑色の模様が矢羽根状に入る。 葉の裏は暗い紅紫色である。葉は夜になると睡眠運動をする。属名の Calathea はラテン語の「calathus(籠)」からきている。種小名の makoyana はベルギー人の園芸家「マコイ(J. Makoy)さんの」という意味である。写真は1月に千葉市花の美術館で撮った。学名:Calathea makoyana★美しい葉っぱの模様に驚くよ 孔雀が羽根を広げるような花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
沈丁花「瑞香錦」(ジンチョウゲ「ズイコウニシキ」) 春の花 2012年02月09日 沈丁花(ジンチョウゲ)はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木である。原産地は中国である。日本へは室町時代に渡来した。瑞香錦(ズイコウニシキ)はその園芸品種である。特徴は花の色が白いことである。樹高は100~150センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の質は分厚く、艶がある。開花時期は2月から4月である。枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花をつける。花には花弁はない。花のように見えるのは萼片である。属名の Daphne は月桂樹のギリシャ名である。葉の形が似ていることから転用された。種小名の odora は「よい香りのする」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Daphne odora 'Zuikounishiki'★咽ぶほど強い香りに足向けて 見れば真白な瑞香錦花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ) 四季咲きの花 2012年02月08日 八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)はシソ科ヤエヤマスズコウジュ属の多年草である。カキドオシ属とする場合もある。与那国島や久米島、沖縄本島などの固有種である。特に与那国島に多く、海岸近くの岩上に生える。海外では、台湾にも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は10センチから40センチくらいである。茎は枝分かれをして地を這って広がる。茎には溝があり、白い毛がたくさん生える葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の質はやや多肉質で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。自生地での開花時期はほぼ周年である。ピークは2月から4月である。上部の葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした唇形の花をつける。花冠は長さが10ミリから13ミリで、下唇は3つに裂ける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。属名の Suzukia は「鈴木さんの」という意味だと思われるがはっきりしない。種小名の luchuensis は「琉球の」という意味である。写真は6月につくば植物園で撮った。学名:Suzukia luchuensis(=Glechoma luchuensis)★花だけを見ればなるほど垣通し 色鮮やかな南国生まれ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ) 春の花 2012年02月07日 白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ)はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木である。原産地は中国である。樹高は100~150センチくらいになる。葉は倒披針形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の質は厚い革質で艶がある。花期は2~3月である。枝先に香りの良い花を頭状につける。花には花弁はない。花のように見えるのは萼である。俳句では「沈丁花」が春の季語である。ただし、その強い香りのために、お茶の席などでは「禁花」とされてきたという。また、樹液には皮膚炎を引き起す成分が含まれている。属名の Daphne は月桂樹のギリシャ名である。葉の形が似ていることから転用された。種小名の odora は「よい香りのする」という意味である。品種名の Alba は「白い」という意味である。写真は3月に市川市万葉植物園で撮った。学名:Daphne odora 'Alba'★仄かなる香りやさしき沈丁花 真白き花は春の陽浴びて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
長束(ナツカ) 冬の花 2012年02月06日 梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。中国原産で、日本へは古代に渡来した。長束(ナツカ)はその栽培品種の1つである。樹高は3メートルから6メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。野梅系・野梅性の白い一重咲きの大輪(花径30から40ミリ)である。萼は淡い緑色をしている。愛知県西部で実梅として栽培される。開花時期は2月から3月である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。写真は2月に熱海梅林で撮った。学名:Prunus mume 'Natsuka'★シンプルにそしていかにも梅らしく 長束の咲けば春の足音植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|