三浦乙女(ミウラオトメ) 春の花 2012年04月26日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。三浦乙女(ミウラオトメ)もその園芸品種の1つである。三浦半島原産で、昭和時代の初期に普及した品種である。樹高は2~4メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。花は八重・千重咲きの大輪(花径10~12センチ)で、淡くて明るい桃色をしている。雄しべは散りしべとなる。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Camellia japonica 'Miuraotome'★美しい花の姿が目を奪う お菓子のようだ三浦乙女は花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
千本槍(センボンヤリ) 春の花 2012年04月25日 千本槍(センボンヤリ)はキク科センボンヤリ属の多年草である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の日当たりのよい草地などに生える。海外では、中国、サハリン、シベリアなどにも分布する。春の草丈は10センチくらいである。春の葉は卵形で、縁にはぎざぎざがある(鋸歯)。葉の裏面には白い毛が密生する。開花時期は4~5月である。春の花は花径15ミリくらいの頭花で、茎先につく。花の真ん中に筒状花があり、周りに裏面が紫色を帯びた白い舌状花がつく。そこから紫蒲公英(ムラサキタンポポ)の別名がある。秋の草丈は30~60センチくらいである。秋の葉は長い楕円形である。開花時期は9~10月である。茎先に舌状花のない蕾のような花をつけ、そのまま結実する。このような花を閉鎖花という。この姿を大名行列の毛槍に見立てたのが名の由来である。属名の Leibnitzia は17世紀のドイツの哲学者・自然科学者「ライプニッツ (G. W. Leibniz)さん」の名からきている。種小名の anandria は「雄しべのない」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。下の写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Leibnitzia anandria★静々と進む行列先陣は 千本槍か秋の野原で花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
春蘭(シュンラン) 春の花 2012年04月24日 春蘭(シュンラン)はラン科シュンラン属(シンビジウム属)の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、低山の林の中や傾斜地に生える。海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。草丈は10~25センチくらいである。葉は長さ20~35センチくらい、幅5~20ミリくらいの線形で、根際からたくさん生える。葉は硬く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3~4月ころである。花茎の先に普通は1つ、稀に2つの花を横向きにとける。花の色は淡い黄緑色である。花びらは6枚あるように見えるが、3枚は萼片である。垂れ下がる唇弁には紫色の斑点がある。稀に斑点のないものがあり、素心と呼ばれる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。実の形は紡錘形で、6~7月になって熟すると茎が葉の上まで伸び、上向きに直立する。俳句の季語は春である。属名の Cymbidium はギリシャ語の「cymbe(舟)+eidso(形)」からきている。唇弁の形から名づけられた。種小名の goeringii は採集家「ゲーリング(Goering)さんの」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Cymbidium goeringii★さりげなく咲いて春蘭時告げる 自分の色に自分を染めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
雪見車(ユキミグルマ) 春の花 2012年04月23日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。雪見車(ユキミグルマ)もその園芸品種の1つである。江戸古典種である。樹高は1~3メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。白い一重・平開咲きの中輪(花径7~9センチ)をつける。雄しべは輪芯(わじん)となる。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Camellia japonica 'Yukimi Guruma'★形よく咲いたその名は雪見車 とても目立つね大きな雄しべ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
大城冠(ダイジョウカン) 春の花 2012年04月22日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。大城冠(ダイジョウカン)もその園芸品種の1つである。中部地方で生まれた品種である。樹高は1~3メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。白い八重・蓮華咲きの大輪(花径10~12センチ)で平開する。雄しべは筒しべである。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Camellia japonica 'Daijoukann'★大輪の大城冠は見栄えよく よく見かけるね椿園では花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|