春蘭(シュンラン) 春の花 2012年04月24日 春蘭(シュンラン)はラン科シュンラン属(シンビジウム属)の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、低山の林の中や傾斜地に生える。海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。草丈は10~25センチくらいである。葉は長さ20~35センチくらい、幅5~20ミリくらいの線形で、根際からたくさん生える。葉は硬く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3~4月ころである。花茎の先に普通は1つ、稀に2つの花を横向きにとける。花の色は淡い黄緑色である。花びらは6枚あるように見えるが、3枚は萼片である。垂れ下がる唇弁には紫色の斑点がある。稀に斑点のないものがあり、素心と呼ばれる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。実の形は紡錘形で、6~7月になって熟すると茎が葉の上まで伸び、上向きに直立する。俳句の季語は春である。属名の Cymbidium はギリシャ語の「cymbe(舟)+eidso(形)」からきている。唇弁の形から名づけられた。種小名の goeringii は採集家「ゲーリング(Goering)さんの」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Cymbidium goeringii★さりげなく咲いて春蘭時告げる 自分の色に自分を染めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR